実はこのお店、ただおしゃれなだけじゃないんですよ。卵も牛乳もバターも使わず、自家製の天然酵母だけでじっくり発酵させたパンが味わえる、奇跡のような場所。今回は、そんなオー バッシュ カフェのモーニングからランチ、隠れた名物まで、実食したからこそわかる魅力をたっぷりとお届けします。コンクリートと木のぬくもりが混ざり合う落ち着いた空間で、さあ、至福の朝ごはんを始めましょう。
知る人ぞ知る名店「オー バッシュ カフェ」の正体
お店の正式名称は「a BASCH cafe(ア バッシュ カフェ)」。徳島市の中心部、東船場というエリアに佇んでいます。白を基調としたシンプルな外観で、うっかりすると通り過ぎてしまいそう。でも、開店直後からお客さんが吸い込まれていくように入っていくのを見ると、「あ、ここだ」とすぐにわかります。
実はこのカフェ、徳島で圧倒的な人気を誇るベーカリー「オーバッシュクラスト」の2号店。パンに対する哲学がしっかりと根付いていて、だからこそ、朝7時半からオープンしているのに、どのパンを食べても焼きたてのような感動があるんです。
お店に入ると、まず目に飛び込んでくるのは、ガラスケースにずらりと並んだ天然酵母パン。それを横目に、カウンター席や木の温もりを感じるテーブル席へ。一人でゆっくり読書をしている人もいれば、友人との会話を楽しむグループもいて、どんなシーンにもしっくり馴染む空気感が流れています。
絶品モーニングを実食!選べる楽しさがたまらない
さて、お待ちかねのモーニングタイム。7時半から11時までという、朝に弱い人にもありがたい時間設定です。
モーニングは大きくAセットとBセットの2種類。今回僕が選んだのは、ちょっぴり贅沢な「モーニングBセット」です。価格は1,210円。このセットには、8種類ほどある天然酵母パンから好きなものを1つ選べるという、嬉しすぎる特典がついています。
パンの種類は、プレーンなベーグルや、全粒粉入りのもの、イングリッシュマフィンなど、どれもこれも悩ましい顔ぶればかり。「外はカリッ、中はもちっ」の評判を信じて、僕はシンプルなベーグルをチョイスしました。
一口で虜になるベーグルの実力
運ばれてきたお盆の上を見て、思わず笑顔がこぼれました。半分にカットされたベーグルは、焼き目が美しいきつね色。つややかな表面は、それだけで香ばしさの証です。
まずは何もつけずに一口。……これ、本当に卵もバターも使ってないの? そう疑ってしまうほど、豊かな風味が口いっぱいに広がります。低温でじっくり熟成させた生地は、噛めば噛むほど小麦の優しい甘みがじんわり。表面のカリッとしたクラスト(外皮)と、内側のもっちりむっちりしたクラム(内層)のコントラストが、もう見事の一言です。
ここで登場するのが、高千穂の無塩バター。このバターがまた、澄み切ったミルクの味わいで、焼きたてベーグルに塗ると、上品なコクがプラスされて至福の味わいに。セットのフレッシュサラダとハムを挟んで、自分だけのオリジナルサンドイッチを作るのも、このお店ならではの楽しみ方です。ドレッシングがまた手作りで、野菜の甘さをグッと引き立ててくれるんですよね。
ランチタイムは地元食材の宝箱
「朝だけじゃもったいない!」そんな声が聞こえてきそうですが、もちろんランチも絶品です。11時から14時までのランチメニューで、ひときわ目を引くのが「阿波PORK豚てりやきプレート」。
徳島が誇るブランド豚、阿波ポークを使った照り焼きは、お箸でもほぐれる柔らかさ。甘辛いタレが、これまたベーグルと相性抜群なんです。プレートには、焼きビーフンや彩り豊かなサラダも添えられていて、目にも楽しい構成。ライスかベーグルかを選べるので、がっつり食べたいランチタイムにも対応してくれます。
夏の風物詩!SNSで話題の絶品かき氷
もしあなたが夏から秋口にかけて徳島を訪れるなら、絶対に見逃せないメニューがあります。それが、かき氷。
実は僕、これがお目当てで7月に再訪したんです。運ばれてきた瞬間、思わず「わあっ」と声が出ました。ふわっふわの氷の上に、色とりどりのフルーツがこれでもかと盛り付けられているんです。見た目はまさにアート。でも、見た目だけじゃない。食べ進めると、中からもまたフルーツやクリームが顔を出す、まさにサプライズの連続。
ふわっと溶ける氷は、まるで雪のよう。天然素材を使ったシロップの甘さはしつこくなく、果物そのものの爽やかな味わいが口の中に広がります。10月まで提供される年もあるので、旅の計画に入れてみてはいかがでしょうか。これは「#徳島カフェ巡り」のタグを付けてSNSにアップしたくなること、間違いなしです。
なぜ「オーバッシュ」のパンは特別なのか?
ここで、少しだけ真面目な話を。なぜ、オー バッシュ カフェのパンはこんなにも心を掴むのでしょう。その秘密は、驚くべき「引き算の美学」にあります。
なんとこのお店のパン生地には、卵、牛乳、バター、砂糖、商業イースト、そして保存料や添加物が一切使われていないんです。普通のパン作りでは考えられないことですよね。その代わりに使用するのが、九州産の小麦、石垣島のきび砂糖、天塩、そして自家製の天然酵母。これらを贅沢に使い、低温でたっぷり時間をかけて発酵させることで、素材本来の力だけで、あの驚くべき風味と食感を生み出しているんです。
だからこそ、小麦の香りがストレートに伝わってくるし、噛むほどに深い味わいが広がる。余計なものを加えない、という徹底したこだわりが、唯一無二の美味しさを生んでいるんですね。
徳島の朝は「オー バッシュ カフェ」から始めよう
いかがでしたか? 観光のついでに立ち寄るのはもちろん、ここを目的地に徳島へ来る価値さえあると、僕は本気で思っています。
月曜日が定休日ですので、そこだけは注意してくださいね。朝の静かな時間に、コーヒーを片手に焼きたてベーグルの余韻に浸るのもよし。友人とワイワイ、ランチプレートを囲むのもよし。夏には予約必須のかき氷を求めて、開店前から並ぶのも、また一つの思い出です。
素材の声に耳を澄ませ、丁寧に紡がれたパンたちが、きっとあなたの旅の1ページを豊かに彩ってくれるでしょう。徳島の朝を、最高に贅沢なものにしたいあなたは、ぜひ「オー バッシュ カフェ」のドアを開けてみてください。


