- はじめに
- エアジョーダンとは?ナイキから生まれた伝説のブランド
- ジョーダンバッシュ歴代モデルの全容:何種類あるの?
- エアジョーダン1(1985年): すべてはここから始まった
- エアジョーダン2(1986年): イタリア生まれの異端児
- エアジョーダン3(1988年): ジャンプマンとエレファントプリントの誕生
- エアジョーダン4(1989年): 映画監督スパイク・リーとの出会い
- エアジョーダン5(1990年): 戦闘機からインスパイアされたデザイン
- エアジョーダン6(1991年): 初優勝&桜木花道モデル
- エアジョーダン7(1992年): ドリームチームと金メダル
- エアジョーダン8(1993年): 異色の最重量級モデル
- エアジョーダン9(1993年): ジョーダンがコートで履かなかったモデル
- エアジョーダン10(1995年): 復活のジョーダン
- エアジョーダン11(1995年): エナメル革命とスペースジャム
- エアジョーダン12(1996年): インフルエンザ・ゲームの伝説
- エアジョーダン13(1997年): ブラックキャットの化身
- エアジョーダン14(1998年): ラストシュートを決めた一足
- その後の進化:テクノロジーとデザインの最前線
- ジョーダンバッシュを選ぶならどのモデル?目的別おすすめ
- まとめ:ジョーダンバッシュ歴代モデルが教えてくれること
はじめに
「エアジョーダンって何種類あるの?」「結局どのモデルが一番人気なの?」「ただのバッシュなのに、なんでこんなに話題になるの?」
そんな疑問を持ったことはありませんか。
実はエアジョーダンって、ただのバスケットボールシューズじゃないんです。マイケル・ジョーダンという一人の選手のキャリアと人生、そして80年代から現在に至るまでのストリートカルチャーやスニーカーヒストリーがぎゅっと詰まった、ある種の「文化遺産」みたいな存在なんですよね。
この記事では、1985年に誕生した初代から最新モデルまで、歴代ジョーダンバッシュの全体像を一気にご紹介します。それぞれのモデルに秘められたストーリーやデザインの特徴、今から手に入れるならどのモデルがいいのか、といったところまで、まるでスニーカーショップで話しているような感覚でお伝えしていきます。
エアジョーダンとは?ナイキから生まれた伝説のブランド
まずは基本の「キ」から。
エアジョーダンは、ナイキが1984年に当時NBA新人だったマイケル・ジョーダンと契約してスタートしたブランドです。今でこそ独立したブランドのような存在感がありますが、正式にはナイキの傘下ブランド。初代モデルが発売されたのは1985年のことでした。
で、ここで欠かせないのが「Banned(禁止)」伝説。
エアジョーダン1は、当時のNBA規定だった「シューズは51%以上が白色であること」というルールに違反していたんです。黒と赤の強烈なカラーリングでしたからね。ジョーダンが試合で履くたびに1試合あたり5,000ドルの罰金が科せられました。でもナイキはこの罰金を喜んで全額負担。むしろ「NBAが禁止したシューズ」としてCMを打ちまくったんです。
この騒動が火をつけて、発売初年度でなんと1億2,600万ドルを売り上げるモンスターヒットに。バッシュが単なるスポーツ用品から、ファッションであり自己表現のアイテムへと変わった瞬間でした。
ジョーダンバッシュ歴代モデルの全容:何種類あるの?
「で、結局エアジョーダンって全部で何種類あるの?」というのが、多くの人が最初に知りたいポイントですよね。
2024年時点で、エアジョーダンのメインモデルは38種類。1から38まで、順を追ってリリースされています。もちろん、その間に無数のカラーバリエーションや復刻版、コラボモデルが出ているので、全てを追いかけようとすると膨大な数になります。
ここからは、特に重要な転換点となったモデルをピックアップして、時系列で見ていきましょう。
エアジョーダン1(1985年): すべてはここから始まった
シリーズの原点であり、今もなおスニーカーフリークから最も愛されている一足。
ピーター・ムーアがデザインを手がけ、あの有名な「ウイングスロゴ」が初めて採用されました。カラーは「Chicago」や「Bred(ブレッド)」と呼ばれる黒×赤がアイコンです。当時ジョーダンが63得点を叩き出したプレーオフでも履かれていて、まさに「伝説の始まり」にふさわしいモデル。
今ではストリートファッションの定番として、スーツに合わせる人までいるくらい。ファッションアイテムとしての汎用性は、全モデル中でもトップクラスです。
エアジョーダン2(1986年): イタリア生まれの異端児
「1とは全然違う!」と当時驚かれたモデルです。
イタリア製で高級感を前面に押し出し、なんとナイキのスウッシュロゴを外側から消し去りました。バッシュなのにラグジュアリー。この方向性は後のモデルにも大きな影響を与えています。
テレビ番組「A Different World」で着用されたことで、コート外での知名度も一気に上がりました。
エアジョーダン3(1988年): ジャンプマンとエレファントプリントの誕生
シリーズの運命を変えたのがこの3です。
名デザイナー、ティンカー・ハットフィールドが初登板。そして、今やナイキを象徴する「ジャンプマンロゴ」と「エレファントプリント」が初めて採用されました。実はこのモデルが失敗していたら、ジョーダンはナイキを離れる可能性もあったと言われています。
でも結果は大成功。1988年のスラムダンクコンテストで優勝した時に履いていたのもこの3で、ジョーダンのナイキ残留を決定づけたモデルなんです。
エアジョーダン4(1989年): 映画監督スパイク・リーとの出会い
グローバル市場で初めて発売され、日本でも本格的に人気が出始めたモデル。
スパイク・リーが監督・出演したCMがめちゃくちゃ話題になって、バッシュの枠を超えたカルチャーアイコンになりました。そして何より、1989年のプレーオフ、キャバリアーズ戦でのブザービーター「The Shot」。ジョーダンが劇的な逆転シュートを決めた瞬間に履いていたのがこの4です。
シルエットの美しさは今も評価が高く、ストリートでの人気は相当なものがあります。
エアジョーダン5(1990年): 戦闘機からインスパイアされたデザイン
第二次世界大戦の戦闘機「P-51マスタング」をデザインに落とし込んだ異色作。
シュータンの反射素材や半透明のクリアソールは、このモデルで初めて採用されました。ウィル・スミスが主演ドラマ「ベルエアのフレッシュ・プリンス」で着用したことで、ヒップホップカルチャーとの結びつきも強まった一足です。
エアジョーダン6(1991年): 初優勝&桜木花道モデル
ジョーダンが悲願のNBA初優勝を果たした時に履いていたのがこの6です。
で、日本のスニーカーファンにとってこれ以上ないほど重要なのが、大ヒット漫画『SLAM DUNK』の桜木花道が初めて買ったバッシュだということ。ジョーダンファンじゃなくても「このモデル知ってる!」という人が多いはず。今でも復刻されるたびに話題になります。
エアジョーダン7(1992年): ドリームチームと金メダル
バルセロナ五輪で最強の「ドリームチーム」が金メダルを獲った時、ジョーダンが履いていたのが7のオリンピックモデル。
バッグス・バニーとのコラボCM「Hare Jordan」もこの年の話。スポーツとエンタメの融合が加速したモデルと言えます。
エアジョーダン8(1993年): 異色の最重量級モデル
シリーズで最も重いモデルの一つで、クロスストラップによる強力な足首ホールドが特徴。
1993年のオールスターゲームで披露された「Aqua(アクア)」カラーは、今も復刻を望む声が多い伝説的な配色です。
エアジョーダン9(1993年): ジョーダンがコートで履かなかったモデル
ジョーダンが一度目の引退をして野球に転向した時期にデザインされたため、NBAの試合で履かれることはありませんでした。実際には野球スパイクとして生まれたんです。
でも、シカゴのユナイテッドセンターにあるジョーダン像の足元に刻まれているのはこの9。存在感は抜群です。
エアジョーダン10(1995年): 復活のジョーダン
「I’m back.」の言葉とともにジョーダンがNBAに復帰。その足元を飾ったのが10です。
ソールにはジョーダンのキャリアでの功績がずらりと刻まれていて、ある種の「総集編」的な意味合いを持つモデルでもあります。
エアジョーダン11(1995年): エナメル革命とスペースジャム
バッシュで初めてエナメル革(パテントレザー)を採用したのがこの11。
「バッシュなのにフォーマルにも履ける」と衝撃が走りました。映画『スペース・ジャム』で着用された「Space Jam」カラーは、復刻のたびに争奪戦になるほどの人気。シリーズの中でも1、2を争う名作と評価されることが多いです。
エアジョーダン12(1996年): インフルエンザ・ゲームの伝説
19世紀のドレスブーツや日本のライジングサンフラッグからインスパイアされた、重厚感のあるデザイン。
1997年のNBAファイナル、ジョーダンが体調不良を押して大活躍した「Flu Game(インフルエンザ・ゲーム)」。この時履いていたのが12で、その壮絶なストーリーがモデルの価値を何倍にも高めています。
エアジョーダン13(1997年): ブラックキャットの化身
ジョーダンのあだ名「Black Cat」をデザインに落とし込んだモデル。足裏のソールパターンは豹の肉球をイメージしていて、見えない部分にまでこだわりが詰まっています。
このシーズン、ジョーダンはキャリア10度目の得点王と2度目のスリーピート(3連覇)を達成。まさに王者のシューズです。
エアジョーダン14(1998年): ラストシュートを決めた一足
ジョーダンの愛車フェラーリF550からインスパイアされた流線型のデザインが特徴。
そして何より、1998年のNBAファイナル、対ユタ・ジャズ戦。ラスト数秒でジョーダンが決めた伝説の「The Last Shot」。ブルズでの最後のシュートを決めた時に履いていたのが、この14です。ジョーダンキャリアの集大成として、多くのファンの記憶に刻まれています。
その後の進化:テクノロジーとデザインの最前線
2000年代以降もエアジョーダンの進化は止まりません。
エアジョーダン20(2005年)ではレーザー刻印技術でアッパーに複雑なパターンを描き、エアジョーダン29(2014年)ではイタリア製の高性能織り素材「Flightweave」を採用。軽さとフィット感が飛躍的に向上しました。
最新のエアジョーダン38に至るまで、バスケットボールシューズとしての性能を追求しつつ、ストリートでも映えるデザインを両立させ続けています。ジョーダンの現役引退後は、ラッセル・ウェストブルックやルカ・ドンチッチといった現役スター選手のシグネチャーモデルもエアジョーダンブランドから展開されるようになり、ブランドの世界観はさらに広がっています。
ジョーダンバッシュを選ぶならどのモデル?目的別おすすめ
歴代モデルを見てきて「で、結局どれがいいの?」と思った方へ。目的別におすすめをまとめます。
ストリートファッションで履きたいなら
まず外せないのがair jordan 1です。スニーカーカルチャーのアイコンであり、どんなスタイルにも合わせやすい万能選手。「Chicago」や「Bred」カラーは定番中の定番。シルエットの美しさで選ぶならair jordan 4も鉄板。都会的でモードな印象を与えたいならair jordan 11のエナメルの光沢が効きます。
バッシュとしてのストーリーを楽しみたいなら
初優勝の記憶が詰まったair jordan 6、そして日本のバスケファンなら『SLAM DUNK』効果もあって外せないモデル。インフルエンザ・ゲームのair jordan 12は、そのドラマ性だけで語りたくなる一足です。ラストシュートのair jordan 14は、まさにジョーダンキャリアのハイライト。
コレクション性を重視するなら
初代のオリジナルカラー復刻は常に争奪戦。特に1、3、4、11あたりの人気カラーはリセール価格も高騰しがち。最新作のair jordan 38も、数年後に「あの時のモデルは名作だった」と言われる可能性を秘めています。
まとめ:ジョーダンバッシュ歴代モデルが教えてくれること
ここまで駆け足で歴代ジョーダンバッシュを見てきましたが、改めて感じるのは「スニーカーって、ただの靴じゃないんだな」ということ。
ひとつひとつのモデルに、ジョーダンの挑戦と挫折と栄光が刻まれている。そしてそれを見てきたファンの記憶までもが、シューズと一緒に受け継がれていく。
初めてエアジョーダンを手にする人も、ずっとコレクションしている人も、それぞれの一足にそれぞれのストーリーがある。それこそが、このシリーズが35年以上経った今も愛され続けている理由なんだと思います。
気になるモデルが見つかったら、ぜひ実際に手に取ってみてください。写真で見るのと、実物を手にするのとでは、やっぱり全然違いますから。


