ランニングシューズといえば、ナイキやアシックスのような有名ブランドを思い浮かべる人が多いかもしれません。けれども近年、じわじわと注目を集めているのが中国発のスポーツブランド「Xtep(エクステップ)」です。
この記事では、そのXtepランニングシューズの実力と、注目される理由、そして履き心地・快適性について徹底的に見ていきます。
中国発ブランド「Xtep」とは?
Xtepは2001年に中国・福建省で誕生したスポーツブランドです。中国語では「特歩(テーブー)」と書き、もともとはカジュアルなスポーツウェアを中心に展開していましたが、ここ数年で急速にランニングシューズ分野へと注力しています。
中国国内ではすでに5,000店舗以上を展開しており、アジア各国や中東などにも進出。特にマラソン大会のスポンサー活動やプロ選手への供給を通じて、「中国のランナーに選ばれるブランド」としての存在感を高めています。
Xtepが注目を集めている最大の理由は、独自のクッショニング技術とカーボンプレート構造を搭載した“レーシングモデル”を多数展開していることです。これにより、欧米ブランドにも劣らない性能を手頃な価格で提供している点が、多くのランナーの関心を呼んでいます。
Xtepが誇る独自のテクノロジー
ミッドソールの反発と軽量化
Xtepの代表的な技術が「Xtep ACEフォーム」と呼ばれるクッショニング素材です。超臨界発泡(スーパークリティカル・フォーム)という製法を採用し、空気を多く含んだ柔らかなミッドソールを実現しています。この技術は軽量でありながら高い反発力を発揮するのが特徴。
「踏み込んだ力をしっかり前へ返してくれる」「柔らかいのに沈み込みすぎない」といった感想も多く、長距離ランやマラソンに向いているといわれます。
カーボンプレートによる推進力
上位モデルでは「T700」「GT700」といった高剛性カーボンプレートを採用。プレートをソール中央に挟み込むことで、前方へのロッカー感(転がるような推進力)を生み出します。これにより脚全体のブレを抑え、着地から蹴り出しまでの流れがスムーズになるのが特徴です。
アッパーの通気性とフィット感
Xtepのランニングシューズは軽量なメッシュアッパーを採用。特にXtep 160X 3.0シリーズでは単層メッシュ構造を採用しており、通気性に優れ、長時間のランでも蒸れにくい設計になっています。また、足幅に余裕を持たせているため、甲高・幅広のランナーにもフィットしやすいと好評です。
代表モデル「160Xシリーズ」の特徴
Xtepの中でも特に話題なのが、レーシング向けに開発された「160X」シリーズです。プロランナーの大会使用実績も多く、中国国内ではトップクラスの人気を誇ります。ここでは主要モデルの特徴を整理します。
Xtep 160X 3.0
柔らかなミッドソールとロッカー構造が特徴。スタック高はヒール37mm/前足29mmと厚めで、カーボンプレートによる反発をしっかり感じられます。210g前後の軽量設計で、テンポ走やマラソンレースに適しています。
Xtep 160X 5.0 PRO
前足部の反発がさらに強化されたモデル。走行中に自然な推進感が得られる一方、安定性はややレーシング寄り。スピードを求めるランナーに向いた構造です。
Xtep 160X 6.0 PRO
最新モデルとして登場した6.0 PROは、GT700カーボンプレートと改良型Xtep ACEフォームを搭載。従来より20%軽量化され、より高いエネルギーリターンを実現しています。サイズ40でわずか178g前後と非常に軽く、フルマラソンだけでなくハーフや10kmなどスピードレースにも対応。
快適性を支える3つのポイント
1. 反発とクッションのバランス
柔らかさと反発力を両立したXtep ACEフォームは、着地時の衝撃を吸収しながらもスムーズに前へ進ませてくれます。
他ブランドにありがちな「柔らかすぎて沈む」「硬くて反発しない」といった極端さが少なく、自然な感覚で走れるのが魅力です。
2. 長距離でも疲れにくい安定感
カーボンプレートが足のブレを抑え、ミッドソール全体の剛性を高めることで、長距離でもフォームを崩しにくくなります。特にロッカー形状が脚への負担を分散し、疲れを感じにくい構造になっているのが特徴です。
3. 軽さとフィットの良さ
200gを切るモデルも多く、履いた瞬間に「軽い」と感じる人が多いでしょう。アッパーが足に沿うようにフィットし、シュータンや履き口の縫い目も滑らか。長時間履いても擦れにくく、ランニングだけでなくウォーキングにも使えるという声もあります。
レーシングシューズとしての評価
海外のランニング専門サイト「Road Trail Run」や「Doctors of Running」でも、Xtepの160Xシリーズは高く評価されています。
「反発感がありながらフレンドリーな乗り心地」「カーボン入りシューズの中ではコントロールしやすい」といったレビューが目立ちます。
一方で、アッパーのフィットがやや緩めであるため、スピードを出す際に安定性を求める人はサイズ選びに注意が必要です。
普段使い・初心者ランナーにも向くモデル
Xtepはハイエンドなレーシングモデルだけでなく、日常のジョギングや通勤ランに適したモデルも展開しています。
例えば「Xtep 360X PRO」や「Xtep 軽量ランニングシューズ」などは、柔らかく履き心地重視の設計。価格も1万円以下のモデルが多く、初めてのランニングシューズとして試しやすいのが魅力です。
デザインもスタイリッシュで、街履きやジムトレーニング用としても人気が出ています。
コストパフォーマンスと信頼性
Xtepの強みは、なんといってもコストパフォーマンスの高さです。カーボンプレート搭載モデルでも2万円台前半と、ナイキやアディダスのトップモデルよりも手頃。
さらに、素材や反発性の面で遜色がなく、試す価値は十分にあります。
中国国内では多くのプロ選手が大会で使用しており、ブランドとしての信頼性も着実に高まっています。
ただし、日本ではまだ取り扱い店舗が限られており、並行輸入やオンライン購入が中心。サイズ感や返品対応を確認したうえで購入するのが安心です。
まとめ:Xtepランニングシューズの実力と快適性
Xtepランニングシューズは、中国ブランドという枠を超えて、技術力と快適性で世界のランナーを驚かせています。
超臨界発泡フォームによる柔らかなクッション、カーボンプレートによる推進力、軽さと通気性のバランス。これらを兼ね備えたモデルが、2万円前後という価格帯で手に入るのは大きな魅力です。
「走り心地を変えてみたい」「コスパの良いカーボンシューズを試したい」という人には、Xtepは新しい選択肢になり得ます。
まだ日本では知名度こそ低いですが、これからのランニング市場で確実に存在感を増していくブランドです。
Xtepランニングシューズの実力とは?中国発ブランドの注目モデルと快適性を検証――その答えは、“履いてみる価値のある一足”という言葉に尽きます。


