WTAPS（ダブルタップス）とニューバランスのコラボレーションは、スニーカーファンの間で“外せない定番”として語られます。毎回リリースされるたびに抽選や争奪戦が起きるほど、その人気は圧倒的。
この記事では、WTAPS×ニューバランスの歴代コラボモデルやその魅力、そして最新作までをまとめて紹介します。希少モデルの背景を知ることで、あなたの次の一足選びにも役立つはずです。
WTAPSとニューバランス、それぞれの魅力とは？
まずは、両ブランドの個性を押さえておきましょう。
WTAPSは1997年に日本の西山徹氏が立ち上げたストリートブランド。ミリタリーやワークをベースに、緻密なデザインと素材使いで知られています。派手さを排しながらも、男らしい存在感を放つアイテムが多く、裏原カルチャーを象徴するブランドのひとつです。
一方のニューバランスは、1906年にアメリカ・ボストンで誕生した老舗シューズメーカー。履き心地を追求した機能性、MADE IN USAやMADE IN UKの高品質な製造背景、そして時代を超えて愛されるデザインが魅力です。
この2つのブランドが交わることで生まれるのは、“機能美×ミリタリーテイスト”という絶妙なバランス。どちらの個性も主張しすぎず、静かな存在感を放つコラボスニーカーは、まさに大人のストリートスタイルにぴったりです。
WTAPS×ニューバランスの歴代コラボを振り返る
1. M992 WTAPS（2020年）
WTAPSとの初期コラボとして注目を集めたのが、グレーを基調とした「M992 WTAPS」。
上質なスエードとメッシュ素材を組み合わせたアッパーに、WTAPSのロゴがさりげなく配置されています。グレーの中にミリタリー感を漂わせるカラーリングは、WTAPSらしさの真骨頂。
販売当時は即完売し、現在も中古市場では高値で取引される人気モデルです。
2. M990V2 WTAPS（2021年）
翌年に登場したのが「M990V2 WTAPS」。
MADE IN USAのクラフトマンシップが光るモデルで、グレートーンの統一感により、都会的かつ落ち着いた雰囲気に仕上げられています。WTAPSのアパレルコレクションと同時展開され、全体としてミリタリーストリートの世界観を見事に構築しました。
3. M990V6 WTAPS（2023年）
2023年には最新世代の990シリーズ「M990V6 WTAPS」をベースとしたコラボが登場。
軽量性と安定性を兼ね備えたV6モデルに、WTAPS特有の抑えたカラーリングを融合。ランニングシューズ本来の機能美と、ファッションとしての完成度を両立した名作です。トーンの異なるグレーを組み合わせ、あくまで静かに存在を主張するその佇まいは、履く人のセンスを引き立てます。
4. M998 WTAPS（2024年）
2024年に登場した「M998 WTAPS」は、より成熟したコラボとして話題に。
ピッグスキンスエードを使った上質なアッパーに、控えめなネイビーの差し色が効いています。ABZORBクッショニングソールによる快適な履き心地はそのままに、素材と色味の妙で「履くアート」とも言える一足。ストリートでもモードでもハマる万能なデザインです。
5. U2010 WTAPS（2025年最新作）
最新作として注目されるのが2025年リリースの「U2010 WTAPS」。
グレーのニットメッシュにオリーブドラブのスウェードを重ね、ヒールには「WTVUA」や「WTAPSⓇ」のロゴが刻まれています。ミリタリーカラーとスポーツテックデザインの融合は、まさに現代のWTAPSを象徴。
ネオンイエローの差し色がアクセントになり、従来よりも一歩進んだモダンな印象を与えます。
コラボが人気を集める理由
WTAPS×ニューバランスが多くのスニーカーファンを惹きつけるのは、単なるデザインコラボにとどまらない“哲学の一致”があるからです。
- 機能性とデザイン性の融合
ニューバランスの履き心地とWTAPSの審美眼が組み合わさることで、実用性と美しさを兼ね備えたスニーカーが誕生します。歩きやすく、なおかつファッションとしても完成している。 - ミリタリー×クラシックの独自世界
WTAPSのミリタリー要素は、ニューバランスのクラシックなランニングデザインと相性抜群。アースカラーやグレーの階調で構成されたモデルは、どんな服にも合わせやすく、長く履ける魅力があります。 - 限定性とコレクション価値
どのコラボも生産数が少なく、発売直後に完売するケースがほとんど。転売市場では定価の2倍以上になることもあり、コレクターズアイテムとしての価値も高いです。 - WTAPSらしい“静かな主張”
ロゴを大きく見せるのではなく、素材感とバランスで勝負するのがWTAPS流。全体を抑制したトーンでまとめながら、確かな存在感を放つのがこのコラボの魅力です。
WTAPS×ニューバランスを選ぶポイント
どのモデルを選ぶか迷ったときは、以下のポイントを参考にすると良いでしょう。
- ベースモデルの履き心地で選ぶ
990シリーズは安定感とクッション性が高く、普段履きに最適。998や2010はよりスリムでスタイリッシュな印象があります。 - カラーと素材で印象が変わる
グレーやオリーブといった定番色でも、素材によって見え方が大きく変わります。スエードなら柔らかく上品に、メッシュなら軽快でスポーティーに仕上がります。 - サイズ選びに注意
ニューバランスはやや幅広の設計が多いですが、モデルによって異なります。特にWTAPSコラボは素材が厚めな場合もあるため、試着やレビュー確認をおすすめします。 - 保管とメンテナンスも大切
希少モデルゆえに、状態が価値を左右します。履かない期間は防湿剤を入れて保管し、スエードは専用ブラシでケアするのが理想です。
最新作U2010 WTAPSの注目ポイント
2025年に登場した「U2010 WTAPS」は、シリーズの中でも特に完成度が高いと言われています。
その理由は、これまでのWTAPSらしさを継承しつつも、“未来志向の素材と色使い”に挑戦している点。グレーとオリーブという定番の組み合わせに、ネオンイエローを大胆に差し込むことで、クラシックとモダンを共存させています。
さらに、ヒールに配置された「WTVUA」のロゴはWTAPSの象徴でもあり、ファンにはたまらないディテール。履き心地は軽やかで、長時間の使用にも向いています。
このモデルは、ストリートだけでなく大人のカジュアルスタイルにもマッチする万能選手です。
WTAPS×ニューバランスの今後に期待
WTAPS×ニューバランスの関係は、単発のコラボでは終わりません。
両ブランドが共有する“クラフトマンシップ”と“タイムレスな価値観”がある限り、このタッグは進化し続けるでしょう。
今後は900番台以外のモデルや、よりテクニカルな素材を用いたコラボも期待されています。
特にWTAPSが得意とするミリタリーディテールと、ニューバランスの新技術が組み合わされば、また新たな名作が生まれる可能性は大いにあります。
WTAPS×ニューバランスの人気コラボスニーカー特集！希少モデルと歴代ラインを紹介まとめ
WTAPS×ニューバランスのコラボは、単なるファッションアイテムではなく、両ブランドの哲学が交わる“完成された作品”です。
グレーの階調、控えめなデザイン、上質な素材感──そのすべてが長く愛される理由。履きこむほどに味わいが増し、シーンを選ばず使えるのも魅力です。
2025年の最新モデル「U2010 WTAPS」も含め、過去の名作とともに語り継がれていくこのコラボシリーズ。
今後のリリースにも注目しつつ、自分にとって“永く履ける一足”を見つけてみてください。
