近ごろ街中でもよく見かけるようになった「On Cloud 6(オン)」のランニングシューズ。シンプルで洗練されたデザインに惹かれて手に取る人も多いですが、「ナイキやアシックスと何が違うの?」「実際に履くとどんな感じ?」と気になる人も多いのではないでしょうか。この記事では、Onがなぜ注目されているのか、その独自技術や代表的モデルの履き心地、実際の口コミまでを徹底的に紹介します。
スイス発のプレミアムランニングブランド「On」とは
Onは2010年、スイスのチューリッヒで誕生したランニングブランドです。創業者は元トライアスロン選手のオリヴィエ・ベルンハルド。彼が求めたのは、「雲の上を走るような履き心地」。その理想を実現するために開発されたのが、ブランドを象徴するテクノロジー「CloudTec(クラウドテック)」です。
現在では世界60か国以上で展開され、ランナーはもちろん、街歩き用や通勤用に選ぶ人も増加。日本でもファッション性の高さから、スポーツシーン以外で履く人が急増しています。
Onランニングシューズは何が違う?3つの独自技術
Onのランニングシューズを特徴づけるのは、他社とは一線を画す構造と素材です。大きく分けて3つの技術が「履き心地の違い」を生み出しています。
1. CloudTec® ― 雲のようなクッション構造
最大の特徴は、ソールに並ぶ空洞のような「クラウドポッド」。着地時にこのポッドが潰れて衝撃を吸収し、蹴り出すときには元の形に戻りながら反発力を生み出します。
この“潰れて戻る”動きにより、柔らかいクッション感と強い推進力が両立。従来のフォームソールとは異なり、上下だけでなく前方向へのエネルギーも返してくれるのがポイントです。
2. Helion™スーパーフォーム ― 軽量と反発の両立
Onが独自に開発したミッドソール素材「Helion」は、軽さ・柔らかさ・反発力を兼ね備えた新世代フォーム。
柔軟性のある分子構造により、冬でも硬くなりにくく、長距離ランでも安定した反発力を発揮します。クッションが潰れすぎず、自然に前へと転がるような感覚が得られます。
3. Speedboard™ ― 推進力を生み出すプレート構造
ミッドソールの内部には「スピードボード」と呼ばれる薄いプレートを内蔵。着地から蹴り出しの流れを滑らかにし、足のエネルギーを効率よく推進力へ変換します。
モデルによって素材や形状が異なり、レース向けにはカーボン配合タイプ、日常ラン向けにはナイロン製など、用途に合わせた最適化がされています。
代表的モデルの特徴と履き心地レビュー
Onには用途や好みに合わせて多くのモデルがありますが、特に人気が高い3モデルを紹介します。
On Cloud 6 ― 普段履きもできる万能モデル
Onの定番モデル「On Cloud 6」は、軽量性と履きやすさを両立した万能タイプ。
一歩踏み出すたびにクラウドポッドがふわっと沈み込み、次の一歩で軽く押し出されるような感覚が特徴です。
口コミでは「ランニング初心者でも足取りが軽くなる」「一日中履いても疲れにくい」「デザインが上品で普段使いにも合う」といった声が多く見られます。
一方で「想像よりクッションが硬め」という意見もあり、ふんわり沈むタイプを期待するとギャップを感じることも。
総じて、走りやすさとファッション性を両立したバランス型モデルといえるでしょう。
On Cloudmonster ― 最大級のクッションで“跳ねる”感覚
「On Cloudmonster」はOnの中でも最もボリュームのある厚底モデル。
Helionフォームを最大限に使用し、クラウドポッドも大型化。着地時の衝撃吸収がさらに強化され、反発感もよりダイナミックになっています。
レビューでは「走るたびにポンポンと弾むような感覚」「テンポ走でも脚が疲れにくい」「厚底でも驚くほど軽い」と高評価。
ただし「幅がやや狭い」「トウボックスが浅い」といったサイズ感の指摘もあり、試着やサイズアップを検討するのがおすすめです。
フルマラソンや長距離ジョグ、厚底クッションの“楽しさ”を味わいたい人に向く一足です。
On Cloudflyer 4 ― 安定性とサポート力を両立
ややオーバープロネーション(内側への倒れ込み)を防ぐ設計の「On Cloudflyer 4」は、安定感を重視するランナーに人気。
ミッドソール両側のクラウドポッドが支えとなり、横ブレを抑えながらスムーズなローリングをサポートします。
「着地がブレにくく、長時間でも安心」「足首まわりのホールド感が優しい」といった口コミが目立ち、初心者の練習用や日常の立ち仕事用にも適しています。
履き心地と使用感から見えるOnの特徴
数々のレビューを通じて見えてくるOnの共通点をまとめると、以下のようになります。
- 着地から蹴り出しまでの“流れ”がスムーズ
- クッションよりも「反発」や「転がり感」を感じやすい
- 軽く、足の動きに自然についてくる
- デザイン性が高く、街歩きにもマッチする
- サイズ感はややタイトで、0.5サイズ上げる人も多い
一方で、「柔らかく沈むタイプが好き」「脚をあまり使わずに走りたい」という人には少し硬めに感じるかもしれません。
Onは“脚を使って走る感覚”をサポートするシューズとも言えます。
実際の口コミで見るリアルな評価
ユーザーの生の声をいくつか紹介します。
- 「底の丸い部分が着地すると潰れて、反発して足が自然に前へ出る。走るのが楽しくなった」
- 「一日中歩いても疲れにくい。デザインが上品なのでオフィスにも履ける」
- 「クッションが柔らかすぎず、足の動きをしっかりサポートしてくれる」
- 「サイズが少し小さめ。普段より0.5大きめを選んで正解だった」
- 「価格はやや高いが、それだけの価値がある履き心地」
このように「軽さ・反発力・デザイン性」を高く評価する声が多く、一方で「サイズ」「価格」には注意が必要という意見が目立ちます。
Onランニングシューズが向いている人・向いていない人
向いている人
- 軽快な走りやテンポランを楽しみたい人
- クッションよりも反発感を重視する人
- 足の自然な動きを引き出したい人
- デザイン性を重視し、日常でも履きたい人
- 標準~細めの足型でフィット重視の人
向いていない人
- ふかふかのクッションを求める人
- 足幅が広く、余裕をもって履きたい人
- 長距離で強い衝撃吸収を最優先にする人
- コスパを重視したい人
購入前に知っておきたい注意点
Onのシューズは高性能ですが、選び方を間違えると履き心地が合わないこともあります。
次のポイントを押さえておきましょう。
- サイズ感の確認:モデルによっては小さめ。可能なら試着を。
- 用途を明確に:日常使い、ジョギング、レースなど目的に合わせて選ぶ。
- 耐久性の把握:軽量モデルはソールの減りが早い傾向がある。
- 価格の納得感:機能とデザインの両方を重視する人に向いている。
On Cloud 6のランニングシューズは“走る楽しさ”を引き出す一足
Onのランニングシューズは、「着地が楽しい」「走るのが気持ちいい」と感じられる珍しいタイプのシューズです。
クラウドテックによる独特の反発感、軽快なフィット感、そしてミニマルで洗練されたデザイン。どの要素も他ブランドにはない個性があります。
もちろん、万人に合うわけではありません。柔らかさを求める人にはやや硬く感じることもありますが、「自分の足でしっかり走りたい」「ランも街も1足で完結させたい」という人にとっては、まさに理想的な選択肢でしょう。
ぜひ、自分の走り方やライフスタイルに合う一足を見つけて、Onの“雲の上を走るような”感覚を体験してみてください。


