雨の日でもランニングを続けたい。でも靴が濡れて冷たくなったり、重くなったりして気持ちが折れてしまう──そんな経験、ありませんか？
そこで注目したいのが「GORE-TEX（ゴアテックス）搭載ランニングシューズ」です。防水性と透湿性を両立し、雨や雪の日でも快適に走れる1足。この記事では、その魅力や選び方、おすすめモデルをわかりやすく紹介します。
GORE-TEXとは？防水と快適性を両立する秘密
GORE-TEXは、アメリカのゴア社が開発した防水透湿素材。
「水は通さないのに、汗の蒸気は外に逃がす」という独自構造が特徴です。膜の中には無数の微細な孔があり、水滴は通さず、水蒸気だけが抜ける仕組みになっています。
この技術をランニングシューズに応用すると、雨や水たまりの中でも足が濡れにくく、内部の湿気を逃がしてドライな状態を保てます。つまり「蒸れにくく、冷たくならない」。これがGORE-TEX搭載シューズの一番の魅力です。
ただし、完全防水ではない点も覚えておきましょう。長時間の豪雨や深い水たまりでは、上部から水が入り込むこともあります。あくまで「雨の日の快適性を高めるための防水機能」と考えるのがポイントです。
雨の日ランニングにGORE-TEXが活きる理由
ランニング中の“濡れ”は意外とストレスになります。足が冷えるとパフォーマンスが落ちやすく、靴内部の湿気がこもればマメや擦れの原因にも。
GORE-TEX搭載モデルはこの問題を根本から改善してくれます。
- 雨水をシャットアウトして、足をドライに保つ
- 汗や熱気を逃がし、蒸れを軽減
- 冬の冷気や風を防ぎ、保温性を確保
- 通勤ランや雨上がりのジョグにも対応可能
特に日本のように梅雨や秋雨前線が多い気候では、GORE-TEXシューズが1足あるだけで年間を通して安心です。
デメリットも理解しておこう
どんな製品にもメリットがあれば注意点もあります。
GORE-TEXランニングシューズも、使う環境によってはデメリットになる場合があります。
- やや重く感じることがある
防水構造のため、通常モデルより数十グラム重くなることがあります。スピード練習や大会では気になる人も。 - 真夏は蒸れやすい
透湿性能は高いものの、高温多湿の真夏日では完全に熱を逃がしきれません。季節によって履き分けるのがおすすめです。 - 価格が高め
高機能素材を使っているため、同モデルの防水なしタイプより価格が上がる傾向があります。
とはいえ、雨や冬場に走る機会が多いランナーにとっては、それ以上の価値があります。
「1年中使う」ではなく、「悪天候用のセカンドシューズ」として持つのも賢い選択です。
GORE-TEXランニングシューズの選び方
1. 走る環境で選ぶ
舗装路中心か、トレイル（山道）中心かで選ぶモデルが変わります。
街中を走るなら「ロード向けGORE-TEXモデル」。
登山道や雨上がりの泥道を走るなら「トレイル向けGORE-TEXモデル」がおすすめです。
2. フィット感と重量
防水モデルはアッパーがやや硬くなる傾向があります。試着時はつま先に少し余裕を持たせ、ラン中に足がむくんでも圧迫されないか確認しましょう。
3. グリップ力
濡れた路面は滑りやすいので、アウトソールのパターン（溝の深さやラバーの種類）も重要です。雨の日専用ならグリップ性を重視した設計を選びたいところ。
4. メンテナンス性
防水性能を維持するには、使用後のケアも大切。泥や汚れを落とし、撥水スプレーを使ってDWR（耐久撥水）処理を保つことで性能を長く維持できます。
おすすめGORE-TEXランニングシューズ10選
ここからは、実際に人気のあるGORE-TEX搭載モデルを紹介します。
それぞれ特徴が異なるので、自分の走る環境や目的に合わせて選びましょう。
1. ニューバランス Fresh Foam X 880 V15 GORE-TEX
クッション性と安定感を兼ね備えた定番モデル。雨の日でも「踏み出しが重くならない」と評判です。ソールのグリップも強く、通勤ランにも最適。
2. アシックス GT-1000 13 GTX
安定性と軽さを両立したバランス型。足裏のブレを抑えつつ、GORE-TEXメンブレンで高い防水性を実現しています。初めての防水ランシューにもおすすめ。
3. ナイキ インフィニティラン 4 GORE-TEX
厚底の柔らかいクッションと防水性を両立。やや重めですが、快適な履き心地でロングランにも向いています。雨の日のクッション性重視派に人気。
4. アディダス Supernova GORE-TEX
ソフトな履き心地と通気性を両立した万能モデル。防水ながら軽く、普段履きにも違和感がありません。コスパも高い1足です。
5. プーマ ヴォヤージュ ニトロ 4 GORE-TEX
アウトドア寄りのトレイル向けモデル。悪天候でも安定したグリップを発揮し、濡れた路面で頼もしい存在。デザイン性も高く街履きにも◎。
6. サロモン SENSE RIDE 5 GTX
トレイルランナーに定評あるモデル。GORE-TEX Invisible Fitを採用し、軽さとフィット感を両立。山道や雨の舗装路にも対応できます。
7. ホカ クリフトン 9 GTX
極上のクッションで人気のクリフトンシリーズに防水モデルが登場。厚底なのに軽く、足への負担が少ないため長時間ランにもおすすめ。
8. オン Cloudsurfer Waterproof
独自のクラウドテック構造で、ふわっとした反発力が特徴。スタイリッシュな見た目と機能性を両立し、街ランにも自然に馴染みます。
9. ミズノ ウエーブライダー 27 GORE-TEX
日本ブランドならではのフィット感。ミズノ特有の安定感と軽量性があり、雨の日のロードランでも滑りにくいと評価されています。
10. ノースフェイス VECTIV Enduris II GTX
ウルトラトレイル対応の高機能モデル。雨・雪・泥道でも安定性が高く、アウトドアランやハイキングにも兼用可能。長距離派におすすめ。
GORE-TEXシューズを長く使うためのコツ
- 使用後は必ず乾燥させる
湿ったまま放置するとカビや臭いの原因に。新聞紙などで内部を乾かしましょう。 - 撥水スプレーで定期ケア
表面の撥水加工が落ちると防水性も低下します。数回に一度は補強ケアを。 - 用途を限定する
常に履くより「雨の日専用」「通勤ラン専用」として使うと長持ちします。
雨の日ランニングを快適にするために
GORE-TEXランニングシューズの最大の魅力は「悪天候でも走る意欲を支えてくれること」。
どんなにモチベーションが高くても、びしょ濡れの靴では気持ちが萎えます。そんな時、足元がドライなだけで不思議と心も軽くなる。これこそ、GORE-TEXがもたらす本当の快適さです。
シューズ選びは“走る楽しみ”を左右する重要な要素。
お気に入りの1足を見つけて、雨の日も気持ちよく走り出しましょう。
GORE-TEX搭載ランニングシューズで雨の日も快適ランを楽しもう
雨の多い日本では、GORE-TEXランニングシューズは頼もしいパートナーです。
防水性・透湿性・安定感を備えた一足があれば、天候を理由にランを休む必要はありません。
しっかりケアしながら長く付き合えば、きっとあなたのランニングライフを支えてくれるはずです。
