ナインソールのエンディング分岐を完全解説！全ルート攻略と隠し要素まとめ

「ナインソール（Nine Sols）」を最後までプレイして、「あれ？これで終わり？」と感じた人は多いはず。
実はこのゲーム、エンディングが複数存在し、プレイヤーの行動次第で物語がまったく違う結末を迎える。
今回は、通常エンドと真エンドの違い、分岐条件、見逃しやすい隠し要素までをまとめて紹介する。

ナインソールとは？ストーリーと世界観の基礎をおさらい

ナインソールは、台湾のRed Candle Gamesが手がけた2Dアクションゲーム。
「taopunk（道教×サイバーパンク）」という独自の世界観を掲げ、ソウルライクな戦闘とメトロイドヴァニア的な探索を融合させている。

主人公は太陽人（ソラリアン）と呼ばれる種族の戦士・Yi（羿）。
かつて滅びかけた文明を救うために造られた「永生炉プロジェクト」の真実を探る物語だ。
この計画は表向きには人類を救うためのものだが、実際は「猿人（人間）の脳を利用して仮想世界を維持する」という倫理的に危うい計画だった。

物語が進むにつれ、Yiは太陽人たちの過去と矛盾に直面し、プレイヤーは“何を救うか”という選択を迫られる。
その選択こそが、エンディング分岐の核心となる。

ナインソールのエンディングは大きく分けて2つ。
「通常エンド」と「真エンド」であり、条件を満たすかどうかで結末が分岐する。

すべてのボス（Sols）を倒し、物語を最後まで進めると到達するのが通常エンド。
Yiは母船「新崑崙（New Kunlun）」の支配権を手に入れ、永生炉プロジェクトを継続させる。
太陽人の秩序は守られるが、猿人たちは再び犠牲を強いられ、世界は何も変わらない。

「勝利したはずなのに、どこか空しい」
そんな感情を残して終わる、苦くも重い結末だ。

一方、真エンドではYiが猿人たちと協力し、永生炉システムを破壊して新たな未来を切り開く。
爆弾矢を放ち、母船を崩壊させることで天禍ウイルスと支配の連鎖を断ち切る。
猿人の仲間たちは新たな星へと旅立ち、Yiは犠牲を払いながらも「真の救済」を成し遂げる。

この結末は、太陽人と猿人の“共存”を描くものであり、物語のテーマに最もふさわしい「正史」として語られている。

真エンドは、単にボスを倒すだけでは見られない。
探索・イベント・NPCの関係性など、いくつかのフラグを満たす必要がある。

これらをすべて満たすと、最後の戦いで「脱出」「破壊」「救済」という三重の要素が交差し、真エンドへの道が開かれる。

真エンドを狙う際に、プレイヤーがつまずきやすいポイントを整理しておこう。

これらを意識してプレイすれば、真エンドへの道がぐっと近づく。

ナインソールの二つのエンディングは、単なる分岐ではなく「何を選ぶか」という哲学的な問いを含んでいる。

通常エンドは、“秩序と安定”を選んだ結果。
太陽人は生き残るが、犠牲の上に成り立つ世界をそのまま受け入れる。

真エンドは、“自由と犠牲”を選んだ結果。
Yiは多くを失うが、支配と苦しみの連鎖を断ち切り、新しい生命に希望を託す。

どちらが正しいとは言えない。
ただ、プレイヤーがどんな価値観を持つかによって、感じ方がまったく変わる点がナインソール最大の魅力だ。

多くのプレイヤーが真エンドを「本当の結末」と感じている。
猿人たちの物語が救われ、Yiが犠牲になっても未来を託す姿に心を動かされたという声が多い。

一方で、通常エンドを「現実的な選択」と捉える人もいる。
理想を追い求めた結果の崩壊よりも、痛みを抱えながら続く日常を選んだYiの姿に共感するという意見も少なくない。

この“どちらも間違いではない”構造が、ナインソールの深みを生み出している。

真エンドを見るには確かに手間がかかる。
だが、すべてのフラグを揃えて辿り着いたとき、その重みは言葉では言い表せないほどだ。

探索の過程で拾う断片的な記録やNPCのセリフが、最後の結末で一気に意味を持つ。
そして、プレイヤー自身の選択が物語を完成させる。

ナインソールのエンディング分岐は、単なる“マルチエンド”ではなく、プレイヤーの意志そのものを試す装置だ。
まだ真エンドを見ていない人は、今こそ再び剣を手に取り、世界の真実に向き合ってほしい。