靴の中に入っているインソール。実は、歩き心地や疲れやすさを大きく左右する重要なパーツです。既製品もたくさんありますが、「もう少しクッションがほしい」「自分の足に合うものが見つからない」と感じたことはありませんか？
そんなときにおすすめなのが「自作インソール」です。お金をかけず、自分の足にフィットするインソールを作れるとしたら、ちょっとワクワクしますよね。この記事では、材料選びから作り方、快適に歩くためのコツまで、初心者でもできる自作インソールのポイントを丁寧に解説します。
自作インソールの魅力とは？コスパと自由度が最大のメリット
市販インソールは安いものから高価なオーダーメイドまで幅広くありますが、「価格に見合う効果を感じにくい」「細かな調整ができない」という声もあります。
その点、自作インソールには次のような魅力があります。
- コスパが高い：100円ショップやホームセンターの素材で簡単に作れる。
- 調整が自由：厚みや硬さを自分好みにカスタマイズ可能。
- 修正・再作成が簡単：試して合わなければ、すぐ作り直せる。
特に立ち仕事や長時間の歩行で「もう少しクッションがほしい」と感じる人には、自作インソールがぴったりです。
一方で、足の痛みや変形など医療的な悩みがある場合は、専門家の指導や既製品の利用を検討しましょう。この記事はあくまで“快適さを高める工夫”を紹介するものです。
準備する材料と道具｜身近なものでOK
自作インソールの材料は、特別なものを買わなくても大丈夫。家庭にあるものや100均のアイテムで十分作れます。
主な材料
- EVAスポンジシート（クッション性が高く加工しやすい）
- レザーや布（表面に貼ると高級感アップ）
- 両面テープまたは接着剤（固定用）
あると便利な道具
- ハサミまたはカッター
- ペン・定規（型取り用）
- 型紙用の紙（A4コピー用紙など）
EVAスポンジシートは柔らかすぎず硬すぎない素材で、初心者にも扱いやすいのがポイント。革や布を貼れば見た目もおしゃれに仕上がります。
作り方ステップ①：型を取って素材をカット
まずは、自分の靴に合わせて型を作ります。以下の流れで行うと失敗しにくいです。
- 靴の中敷きを取り出し、A4用紙の上に置く。
- ペンで輪郭をなぞり、型紙を作る。
- 型紙をEVAスポンジシートに重ね、同じ形にカット。
- 左右分を作り、靴の中に入れてサイズ感を確認。
もし靴にピッタリ入らない場合は、少しずつ削って微調整します。切りすぎると隙間ができるので、少し大きめにカットして調整するのがコツです。
作り方ステップ②：クッションやサポートを追加する
基本の形ができたら、クッションやアーチサポートを追加していきます。ここが“自作の楽しみどころ”です。
- かかと部分：厚みのある素材をU字型に貼ると安定感が増します。
- 土踏まず（内側アーチ）：やや高めに素材を重ねて支えると、足が疲れにくくなります。
- 前足部（つま先下）：薄い素材を貼って衝撃を和らげると、長時間歩いても快適。
貼る前に両面テープで仮止めして、実際に靴を履いて歩いてみるのがおすすめです。違和感があれば位置をずらして調整しましょう。
作り方ステップ③：仕上げと固定
位置が決まったら、接着剤や強力両面テープで固定します。
仕上げにレザーや布を貼ると、汗を吸って蒸れにくく、足触りもやさしくなります。見た目にも満足感がアップしますね。
最後にもう一度靴を履いて、足のフィット感をチェック。かかとが浮いたり、前滑りしたりしないか確認してから本格的に使い始めましょう。
快適に歩くためのポイントと注意点
自作インソールを長く快適に使うためには、いくつかのポイントを意識すると◎です。
1. 厚みはほどほどに
厚すぎると靴が窮屈になり、逆に疲れやすくなります。まずは薄めから試して、必要に応じて重ね貼りで調整しましょう。
2. 靴との相性を大切に
靴のサイズや形によっては、自作インソールが合わない場合もあります。同じ素材でもスニーカーと革靴では履き心地が変わるので、靴ごとに調整するのが理想です。
3. 使いながら微調整
最初の数日は短時間の使用から始め、歩いたときの違和感をメモしておくと改善がスムーズ。慣れてきたら長時間歩行にも使えます。
4. 定期的にチェック
EVAスポンジシートなどは使ううちに潰れてきます。かかとや土踏まず部分がへたってきたら、貼り替えのサインです。自作だからこそ、劣化してもすぐ作り直せるのが利点です。
さらに快適にするための工夫
「もっと歩きやすくしたい」と感じたら、次のような工夫も試してみましょう。
- 表面に消臭・抗菌シートを貼る
- アーチサポートパッドを別素材で追加する
- 季節に合わせて通気性の良い素材に変える
夏場はメッシュ素材、冬場はフェルト生地など、季節ごとに変えると一年中快適に使えます。
また、デザイン性を重視したい場合は布や革を貼るだけでも雰囲気が変わるので、DIY感を楽しむのもおすすめです。
自作インソールと既製品・オーダーの違いを知っておこう
自作は自由度が高くコスパも抜群ですが、すべての人に万能というわけではありません。
例えば、外反母趾・偏平足・踵の痛みなどがある場合、専門家の測定や医療用インソールが必要になることもあります。
自作インソールは、あくまで軽い疲れ対策やフィット感向上のための工夫と考えるのが現実的です。
また、靴選びそのものが足に合っていなければ、どんなインソールを入れても違和感が残ります。
「インソールを作る前に靴を見直す」――この順番を意識しておくと、より快適な歩行につながります。
自作インソールの作り方完全ガイド！コスパ重視で快適に歩こう
自作インソールは、少しの手間と工夫で歩きやすさがぐっと向上するアイテムです。
EVAスポンジシートや両面テープといった身近な材料で、驚くほど手軽に作ることができます。
- 自分の足や靴に合わせて自由に調整できる
- 低コストで何度でも作り直せる
- 日々の歩行を快適にするきっかけになる
完璧を目指すよりも、「今より少し快適に歩けるようにする」くらいの気持ちで始めるのがちょうど良いでしょう。
今日から、自作インソールで“自分の足にフィットする心地よさ”を手に入れてみませんか？
