ランニングを始めたものの、「どのシューズを履いても甲の部分がきつい」「長く走ると足が痛くなる」という悩みを抱えている人はいませんか?
実はその原因、あなたの足が“甲高”だからかもしれません。今回は、甲高の人がランニングシューズを選ぶときに押さえるべきポイントと、実際におすすめできるモデルを紹介します。
甲高の足とは?まずは自分の足の特徴を知ろう
「甲高」とは、足の甲の部分――親指や小指の付け根から足首にかけての盛り上がりが高いタイプのこと。
日本人には“幅広甲高”の足型が多いと言われますが、実際には「幅広」と「甲高」は別物です。甲の高さがあっても、足幅自体は狭いというケースもあります。
そのため、「ワイドモデルを選べばいい」と単純に考えるのは少し危険。まずは自分の足の長さ(足長)・幅(足囲)・甲の高さを把握することが大切です。
スポーツショップなどでは無料で足型測定を行ってくれるところもあるので、一度チェックしてみるのがおすすめです。
甲高の人が合わないシューズを履くと起こること
甲高の人が一般的なシューズを履くと、甲の部分が圧迫されやすくなります。これにより、以下のような不快感やトラブルが起こることがあります。
- 長時間走ると甲が締めつけられて痛くなる
- シューレース部分が浮いたり、靴擦れができる
- 足の血流が悪くなり、むくみや疲労感が出やすい
- かかとが浮いたり、安定性が落ちる
これらは「サイズが合っていないから」と誤解されがちですが、実際には“足型と靴の形が合っていない”ことが原因。甲の高さに合った構造を選ぶだけで、走り心地は大きく変わります。
甲高の人がランニングシューズを選ぶポイント
1. アッパー素材は柔軟で伸びるものを選ぶ
甲の高さに余裕を持たせるには、アッパー(足の甲を覆う部分)の素材が柔らかく、伸縮性のあるモデルがおすすめです。
メッシュ素材やニットアッパーは、走行中に足の形に合わせて自然にフィットしてくれるので、圧迫感を軽減してくれます。
2. 紐でフィット感を調整できる構造
スリッポンタイプやシューレースホールが少ないモデルは、甲高の足だと調整が難しいことがあります。
羽根の部分が広く開くタイプや、紐をしっかり通せるデザインを選ぶと、自分の甲の高さに合わせて締め具合を変えられます。
3. ワイドモデルやエクストラワイド展開をチェック
足幅が広い人や甲のボリュームがある人は、ワイド(3E)やエクストラワイド(4E)モデルのシューズも候補に。
ただし「甲高=幅広」ではないため、実際に履いてみて、甲の部分だけがきつくないかを確認することが大切です。
4. 夕方や運動後の足で試し履きをする
足は一日の中でむくんだり、運動後にサイズが変化することがあります。
夕方や軽く走った後など、足が少し膨らんでいる状態で試着するのがおすすめです。ランニングソックスを履いて試すのも忘れずに。
5. トゥボックスの高さと形にも注目
甲高の人は、つま先部分の高さにも余裕があるシューズを選ぶと快適です。
トゥボックスが低いと指が当たって痛みや変形の原因になるので、指を自由に動かせる程度の空間があるモデルを選びましょう。
甲高の人におすすめのランニングシューズ
ここからは、甲高のランナーでも快適に走れると評判のモデルを紹介します。
いずれも各ブランドの中でもフィット感や素材の柔軟さに定評があり、初級者から上級者まで幅広く選ばれています。
ニューバランス Fresh Foam X 1080 v14
ニューバランスの代表的なクッションモデル。柔らかいメッシュアッパーが甲を優しく包み込み、ワイドサイズの展開も豊富です。
長距離のジョギングやフルマラソン練習にも対応する万能型。
BROOKS Ghost 16
アメリカのランナーからも支持が高い安定感モデル。
アッパーのフィット感が絶妙で、甲の圧迫を感じにくく、クッション性も高い。初心者にもおすすめです。
Nike Pegasus 41
ナイキの定番シリーズ。軽さと反発力のバランスが良く、甲高でも紐でフィット感を調整しやすい構造。
「幅広向け」として選ばれることも多いモデルです。
On Cloudsurfer Next
スイス発の人気ブランドOnのクッションモデル。柔らかいニットアッパーが甲の高さに自然にフィットし、軽快な走りをサポート。
足の形を選びにくい汎用性の高さが魅力です。
On Cloudrunner 2
安定性重視のOnモデル。かかとのホールド力が高く、甲回りの柔軟性も確保されています。ワイド展開があるのも嬉しいポイント。
HOKA Bondi 8
HOKAらしい厚底ソールで、衝撃吸収力が抜群。
ワイドサイズが選べるほか、アッパーの素材が柔らかく甲回りにも余裕があります。長距離走やリカバリーランに最適。
ASICS JOLT 5 EXTRA WIDE
リーズナブルな価格ながら、「EXTRA WIDE」仕様で甲高・幅広の足にもしっかり対応。
初心者のジョギング用やウォーキングにも向いています。
Nike Winflo 11
程よい反発と快適なクッション性を持つ中価格帯モデル。
甲の高さを感じる人でも締め付けが少なく、日常使いからトレーニングまで幅広く対応します。
シューズ選びと一緒に見直したい「履き方」のポイント
せっかく合うシューズを選んでも、履き方が間違っていると本来のフィット感が得られません。
甲高の人ほど、以下のポイントを意識してみてください。
- 紐を上まできちんと通し、甲全体を均等に締める
- かかとをしっかり奥まで入れてから紐を結ぶ
- 長時間走るときは、締めすぎないよう微調整する
- 新しい靴は短時間のジョグから慣らす
こうした小さな工夫だけでも、甲への圧迫感が大きく変わります。
甲高ランナーに合うブランドの傾向
国内メーカーでは ASICS や Mizuno が比較的日本人の足型に合った設計をしています。
一方で海外ブランドでも、New Balance や Brooks、On のようにワイド展開や柔軟なアッパーを採用しているメーカーも増えています。
最近では「ワイド」「エクストラワイド」といった明示的な表記に加え、「甲回りの余裕」や「柔軟なメッシュ構造」を強調するモデルも多く登場。
つまり、以前のように“甲高だと選べる靴が少ない”という状況は、少しずつ改善されつつあります。
甲高でも快適に走るためのまとめ
甲高の足型は決してマイナスではありません。
自分の足に合ったランニングシューズを選べば、むしろ安定感があり、長時間でも疲れにくくなります。
ポイントは次のとおりです。
- 自分の足型(足長・幅・甲の高さ)を把握する
- 柔軟なアッパー素材とフィット調整しやすい構造を選ぶ
- ワイドやエクストラワイド展開もチェックする
- 実際に履いて、圧迫感やホールド感を確認する
最後に、ランニングシューズは「サイズ」だけでなく「形」で選ぶもの。
甲高の人に合うモデルを見つけることは、走りをもっと楽しく、快適にしてくれます。
ぜひ自分の足にぴったりの一足を見つけて、軽やかなランを楽しんでください。


