ランニングシューズを長く愛用するために欠かせないのが「正しい洗い方」。走った後にそのまま放置していませんか？
泥や汗が残ったままだと、臭いや劣化の原因になってしまいます。この記事では、自宅でできるランニングシューズの洗い方を、初心者にもわかりやすく紹介します。
ランニングシューズは洗っても大丈夫？
結論から言うと、ほとんどのランニングシューズは「手洗いであれば」洗ってOKです。
メッシュ素材や合成繊維を使ったモデルが多く、水に強い構造になっています。
ただし、天然皮革やスエード素材のように水分に弱いタイプは注意が必要です。製品タグやメーカーの公式サイトを確認して、洗えるかどうかをチェックしておきましょう。
「汚れたまま履き続けると寿命が縮む」と言われるほど、汚れや汗は劣化の原因になります。正しい方法で洗えば、シューズのクッション性やフィット感を長持ちさせることができます。
洗う前にやっておきたい準備
いきなり水に浸ける前に、まずは軽く準備をしておきましょう。このひと手間が仕上がりを左右します。
- インソールと靴ひもを外す
取り外しておくと、細かい部分までしっかり洗えます。乾きも早くなります。 - 乾いた状態でブラッシング
泥や砂を落とすときは、濡らす前にブラシで軽く払うのがコツ。汚れが広がらず、生地を傷めにくくなります。 - 素材を確認する
合成繊維やメッシュ素材なら水洗いOK。天然皮革や特殊コーティング素材は、濡らさず専用クリーナーを使いましょう。
準備を怠ると、せっかく洗っても汚れが残ったり、素材が劣化したりすることがあります。面倒でもここは丁寧に。
用意するもの
家にあるもので十分洗えますが、いくつかの道具をそろえると作業がスムーズになります。
- 柔らかいブラシまたは歯ブラシ
- 中性洗剤（衣料用またはシューズ用）
- スポンジや柔らかい布
- ぬるま湯（約40℃前後）
- バケツや洗面器
- 新聞紙や乾いたタオル
強力な洗剤や漂白剤は避けましょう。素材を痛めたり、色落ちしたりする原因になります。
手洗いでの正しい洗い方
ここからは、実際の洗い方をステップごとに紹介します。難しい工程はなく、慣れれば10〜15分ほどで終わります。
1. ぬるま湯に洗剤を溶かす
バケツや洗面器にぬるま湯を入れ、中性洗剤を少量混ぜます。泡立てすぎず、軽く混ざる程度でOKです。
2. シューズを軽く浸ける
シューズをぬるま湯に数分間浸けて、汚れを浮かせます。このとき、あまり長く浸けすぎないように注意しましょう。
3. ブラシでやさしく洗う
アッパーやソール部分をブラシやスポンジでこすります。特に汚れが目立つ部分は、軽く円を描くように動かすと効果的です。
靴底の溝に泥が詰まっている場合は、歯ブラシを使うと取りやすいです。
4. インソールと靴ひもも洗う
インソールや靴ひもも同じ洗剤液で手洗いします。汗を吸収している部分なので、しっかり汚れを落とすのがポイント。
5. しっかりすすぐ
洗剤が残っていると、黄ばみや臭いの原因になります。きれいな水で丁寧にすすぎましょう。泡が出なくなるまで繰り返します。
6. 水気を拭き取る
すすぎ終えたら、乾いたタオルや布で軽く押さえながら水分を拭き取ります。
ゴシゴシ拭くのではなく、優しく押さえるイメージです。
乾かすときのコツと注意点
ここで失敗すると、せっかく洗ったシューズが変形してしまうこともあります。乾燥は焦らずじっくり。
- 直射日光を避ける
日差しに当てると変色や変形の原因になります。風通しの良い日陰で自然乾燥が基本です。 - 新聞紙やタオルを中に詰める
内部の水分を吸収し、型崩れを防げます。湿ったらこまめに取り替えましょう。 - ドライヤーや乾燥機は使わない
高温は接着剤やクッション素材を劣化させます。時間はかかりますが、自然乾燥が一番安全です。
しっかり乾かしたら、インソールと靴ひもを元に戻して完成です。
半乾きのまま履くと臭いやカビの原因になるので、完全に乾いたのを確認してから使いましょう。
洗う頻度はどのくらいが理想？
「毎回洗うのは大変」という人も多いでしょう。
実際のところ、ランニングシューズは3か月に1回程度の手洗いが目安です。雨の日や泥道を走った後など、汚れが気になるときは早めにケアするのがおすすめです。
普段のケアとしては、ラン後にインソールを外して風通しの良い場所で乾かすだけでも十分効果があります。
「汚れが目立ってきたら洗う」「ニオイが気になったら洗う」といった感覚でOKです。
やってはいけない洗い方
間違った洗い方は、シューズを一気に傷めてしまいます。以下の点には注意してください。
- 洗濯機での丸洗い
強い水流で接着剤やクッションが劣化する恐れがあります。 - 漂白剤・強力洗剤の使用
変色や素材の硬化につながる場合があります。 - 直射日光・ヒーターでの乾燥
高温は変形・変色の原因になります。 - ゴシゴシ強くこする
アッパー素材が擦り切れたり、通気性が悪化することも。
丁寧に扱うことが、シューズを長く使うための一番のコツです。
ランニングシューズを長持ちさせるための習慣
洗うだけでなく、日常的なケアを心がけるとシューズの寿命がぐっと伸びます。
- 走った後は陰干しして湿気を逃がす
- 定期的に防水スプレーや撥水スプレーを使う
- 2〜3足をローテーションして使う
- 保管時は直射日光と湿気を避ける
このように、日頃のちょっとした習慣で「清潔さ」と「性能」を保つことができます。
まとめ：ランニングシューズの洗い方を覚えて、快適なランを続けよう
ランニングシューズの洗い方は、特別な道具や技術がなくても自宅で簡単にできます。
大切なのは「優しく」「丁寧に」「自然に乾かす」こと。
汚れや汗をため込まず、正しいお手入れを習慣にすれば、お気に入りのシューズを長く快適に使えます。
今日のランニングが終わったら、ぜひ一度シューズをチェックしてみてください。
少しの手間が、次の走りをもっと気持ちよくしてくれるはずです。
