ランニングを続けていると、「もっと足に優しいシューズがほしい」「クッションが柔らかい方が膝が楽」という声をよく聞きます。特に初心者や、ゆっくりとしたペースでジョギングを楽しむ人にとって、クッション性は走りの快適さを大きく左右します。今回は、柔らかい履き心地と衝撃吸収性に優れたランニングシューズについて、選び方やおすすめポイントをわかりやすく紹介します。
柔らかいランニングシューズが求められる理由
ランニングでは、着地のたびに体重の数倍の衝撃が脚にかかります。アスファルトのような硬い路面を走ると、足裏や膝、腰への負担は想像以上。そこで重要になるのが「クッション性」です。
クッションが柔らかいランニングシューズは、着地時の衝撃を吸収し、足や関節へのダメージを和らげてくれます。特に、初心者やリハビリ目的、ウォーキング併用の人にとっては、柔らかさが疲れにくさや安心感につながります。
「雲の上を走っているよう」と表現されるシューズも多く、快適な走り心地を求める人にとってはまさに理想的な一足です。
柔らかさの秘密はミッドソールにあり
ランニングシューズのクッション性を左右するのは、靴底の中心部分「ミッドソール」です。
ここに使われる素材や構造によって、柔らかさの質が大きく変わります。
- EVA(エチレン酢酸ビニル)素材
軽くて柔らかく、長年スタンダードな素材。最近は改良型EVAも多く、反発力を併せ持つものも増えています。 - 新素材フォーム(例:FF BLAST、ZoomX、MIZUNO ENERZY など)
各ブランドが独自開発している高機能素材。従来よりも軽く、衝撃吸収と反発性のバランスが向上しています。 - 厚底構造(マックスクッション)
ミッドソールの厚みを増やし、柔らかさを最大化したタイプ。HOKAやASICSなどで人気が高く、ふわっとした着地感が特徴です。
ただし、柔らかければ良いというわけではありません。沈み込みが大きすぎると安定性を損ない、足がブレやすくなることもあります。柔らかさと安定性のバランスが、快適な走りには欠かせません。
柔らかいランニングシューズを選ぶときのポイント
1. 自分の走り方に合うか
初心者やジョギング中心の人は「かかと着地」が多いため、ヒール部分のクッションが厚いタイプが向いています。
逆に、前足部で蹴り出すタイプのランナーなら、前方にも柔らかいクッションがあるモデルが走りやすいでしょう。
2. 用途に合わせる
・ウォーキング兼用:クッション重視でOK
・長距離練習用:衝撃吸収+安定性の両立
・スピード重視:柔らかすぎず反発力もあるタイプがベスト
3. 試し履きで「沈み込みすぎないか」確認
柔らかいシューズは、初めて履くと心地よく感じますが、走るとブレやすいこともあります。実際に走る動作を試して、足裏の安定感を確かめるのが理想です。
4. 日本人の足型に合っているか
日本ブランド(ASICSやMizunoなど)は甲高・幅広に対応したモデルが多く、柔らかくても安定した履き心地が得やすいです。
各ブランドの注目モデル
ASICS(アシックス)
- GEL-NIMBUSシリーズ
長距離ランナーから初心者まで幅広く人気。柔らかさと反発のバランスが秀逸で、最新モデルでは「FF BLAST PLUS」素材を採用。ふわっとしたクッション感ながら安定性も兼ね備えています。 - NOVABLASTシリーズ
より軽快で弾むような履き心地。柔らかさに加え、リズミカルな走りをサポートします。
Mizuno(ミズノ)
- WAVE SKYシリーズ
「MIZUNO ENERZY」素材を使用。柔らかく沈み込みながらも、芯のある安定感が特徴です。ジョグにもLSDにもおすすめ。 - WAVE RIDERシリーズ
クッションと反発の中間的なモデル。柔らかさとスピード感を両立したい人に最適です。
Nike(ナイキ)
- VOMEROシリーズ
ZoomXフォームを採用し、ふんわりとした柔らかさの中に反発力を感じる履き心地。快適さと推進力を兼ねた一足。 - INFINITY RUNシリーズ
柔らかいフォームに安定プレートを組み合わせ、ケガのリスクを軽減。初心者にも優しい設計です。
HOKA(ホカ)
- CLIFTONシリーズ
「マシュマロのようなクッション」と評される人気モデル。厚底ながら驚くほど軽く、ウォーキングやリカバリーランにも最適。 - BONDIシリーズ
さらにクッションを強化した最上位モデル。柔らかい履き心地を最優先にしたい人におすすめです。
柔らかいクッションシューズのメリット・デメリット
メリット
- 衝撃をしっかり吸収し、関節への負担を軽減
- 長時間走っても疲れにくい
- 柔らかな履き心地で快適に走れる
デメリット
- 柔らかすぎると安定感が不足する
- 反発が弱く、スピード走行には不向き
- ソールが厚く重くなりやすい
「ふわふわして走りやすい」と感じる一方で、スピードを求めるランナーには「沈みすぎて反発が逃げる」と感じることも。目的に応じた選択がポイントです。
柔らかいシューズが向いている人・そうでない人
向いている人
- ランニング初心者
- 膝や腰に負担を感じやすい人
- ゆっくり長く走りたい人
- リカバリーランやウォーキングをする人
向いていない人
- スピードトレーニング中心のランナー
- 安定性より反発力を求める人
- 厚底特有のふわふわ感が苦手な人
長く快適に履くためのメンテナンス
柔らかいクッション素材は、長く履くうちに少しずつヘタリが出てきます。
以下のような工夫で寿命を伸ばせます。
- 使用後は風通しの良い場所で乾燥させる
- クッションが潰れたら買い替えのサイン(500〜800kmが目安)
- 洗濯機ではなく、手洗いと自然乾燥でケア
柔らかいモデルほど素材が繊細なため、メンテナンスを意識すると快適な履き心地が長持ちします。
まとめ:クッションが柔らかいランニングシューズで快適に走ろう
ランニングは「継続」が何より大切。そのためにも、足や膝に優しい柔らかいクッションのシューズを選ぶことが、楽しく走り続ける秘訣です。
柔らかいランニングシューズは、初心者の味方であり、リカバリーにも最適なパートナー。
ただし、柔らかさと安定性のバランスを意識することが大切です。自分の走り方や目的に合った一足を見つければ、毎日のランがもっと心地よく、続けやすくなるはずです。
クッションが柔らかいランニングシューズで、足元から軽やかに走り出しましょう。


