ランニングを始めようと思ったとき、まず気になるのが「ランニングシューズの値段ってどれくらいするの?」というところですよね。スポーツショップや通販サイトを見てみると、同じ“ランニングシューズ”でも5,000円台から3万円を超えるモデルまで、かなり幅があります。
この記事では、初心者が知っておくと安心な「値段の目安」と「価格帯ごとの特徴」、そして自分に合ったシューズを選ぶコツを、わかりやすくお伝えします。
なぜランニングシューズの値段に差があるのか
同じランニングシューズでも、値段に大きな差があるのはなぜでしょうか。理由はいくつかあります。
まず大きいのがソール(底)の構造と素材。衝撃を吸収するフォーム材の種類や、反発力を生むプレート(カーボンプレートなど)の有無でコストが大きく変わります。
次に、アッパー(足の甲部分)の素材やフィット感。通気性や軽量性、足幅に合わせた設計など、履き心地を追求するほど価格も上がります。
さらに、ブランドの研究開発費やモデルの位置づけも影響します。たとえば、初心者向けのエントリーモデルと、プロランナーが使うフラッグシップモデルでは、技術投資の規模が違うため、当然価格にも差が出ます。
要するに、値段が高いほど“素材・構造・設計”のこだわりが詰まっているということ。ただし、高ければ必ずしも「初心者に最適」というわけではありません。
日本のランニングシューズの値段相場
現在の日本市場で販売されているランニングシューズの価格帯をざっくり分けると、次のようになります。
- 〜9,000円未満:入門・ウォーキング兼用クラス
- 9,000〜14,000円:初心者〜中級者の定番クラス
- 14,000〜18,000円:デイリー練習向け中上級モデル
- 18,000〜25,000円:高性能・カーボン系モデル
- 25,000円以上:トップランナー向けレーシングモデル
初心者が最初に検討すべきは、1万円前後〜1万5千円台の価格帯。このゾーンは、クッション性・安定性・耐久性がバランスよく備わっており、日常のジョギングやマラソン入門に最適です。
一方で、2万円を超えるモデルは“本格派”仕様。長距離を速く走るための設計になっており、まだフォームが固まっていない初心者にはややオーバースペックになることもあります。
価格帯別に見る特徴とおすすめの選び方
〜9,000円未満:まずは気軽に走ってみたい人へ
この価格帯のシューズは、「走ることを始めてみたい」「ウォーキングから移行したい」という人に向いています。クッション性や軽さは控えめですが、短い距離なら問題ありません。
注意点は、長距離や頻繁なランに使うとヘタリが早いこと。走る習慣がつくまではこの価格帯でも十分ですが、慣れてきたら上のクラスに移行しましょう。
9,000〜14,000円:初心者のベストバランス
このゾーンが最も人気のある価格帯。ナイキ ズーム フライ 6、ニューバランス Fresh Foam X 1080 v14、ミズノ マキシマイザー26など、主要ブランドがエントリー〜中級者向けモデルを多数展開しています。
クッション性・安定性・耐久性がしっかりしており、5〜10kmのランニングや週2〜3回のトレーニングにぴったり。コスパを重視するなら、このクラスから選ぶのが正解です。
14,000〜18,000円:走ることが習慣になってきた人へ
この価格帯になると、ソールの素材や反発力が格段に良くなり、走り心地が軽くなります。長時間でも足への負担が少なく、練習量が増えてきた人におすすめ。
ただし、初心者が最初から選ぶにはやや高め。走る習慣が定着してきた段階で“次の一足”として検討するといいでしょう。
18,000〜25,000円:レース志向・フォーム重視派に
このゾーンは、カーボンプレート搭載など「タイムを狙う設計」が多く見られる価格帯。軽さと反発力に優れ、フルマラソン完走を超えて記録を意識する人向けです。
初心者でも「サブ4(4時間切り)を目指したい」といった明確な目標があれば選択肢になりますが、足への負担やコスト面を考えると慎重に。
25,000円以上:トップモデルの世界
各ブランドの最上位モデル。プロや上級ランナーがレースで使用するレベルです。驚くほど軽く、高反発でスピードを出しやすい反面、初心者には扱いづらいことも。
「いつかこのクラスを履いてみたい」という目標にするのもモチベーションになります。
初心者がシューズを選ぶときのポイント
価格も大事ですが、それ以上に意識してほしいのが自分に合っているかどうか。
以下のポイントをチェックしましょう。
- サイズとフィット感
足の長さだけでなく、幅(ワイド・ナロー)も確認。履いた瞬間に“しっくりくる”感覚が大切です。 - 目的をはっきりさせる
ジョギングなのか、マラソン完走を目指すのか。目的によって必要なクッション性や軽さが変わります。 - 地面と走る頻度を考える
アスファルト中心ならクッション性重視、土や芝を走るならグリップ力重視。週1回なのか毎日走るのかでも選ぶモデルは違います。 - 価格と性能のバランスを取る
初心者のうちは、高性能よりも“履きやすさ”と“続けやすさ”を優先しましょう。
また、旧モデルやセール品を狙うのも賢い方法です。最新モデルとほぼ変わらない性能を、手ごろな価格で入手できる場合も多いです。
初心者に人気のおすすめモデル例
以下は、2025年時点で初心者ランナーに人気のある代表的なモデルです。価格は目安としてご参考に。
- ナイキ ズーム フライ 6(約13,000円前後)
高反発フォームを採用しつつ、初心者でも扱いやすいバランス型モデル。 - ニューバランス Fresh Foam X 1080 v14(約14,000円前後)
抜群のクッション性で、初めての長距離にも安心。 - ミズノ マキシマイザー26(約4,500円前後)
ウォーキング兼用にも最適。まず走る習慣をつけたい人におすすめ。 - On Cloudmonster(約23,000円前後)
柔らかく反発する独特の履き心地。走りが楽しくなる感覚が味わえます。 - アシックス GEL-KAYANO(約22,000円前後)
安定性とサポート性が高く、膝や足首に不安がある人にも人気。
これらはあくまで一例ですが、同じブランドでも「初心者向け」「中級者向け」とモデルが分かれているので、店頭や公式サイトで確認すると選びやすいでしょう。
まとめ:ランニングシューズの値段と上手な選び方
初心者がランニングシューズを選ぶときに大切なのは、「今の自分に合った価格帯を選ぶ」ことです。
最初の一足なら、1万円前後〜1万5千円台を目安に選べば失敗が少なく、快適に走り始められます。
続けていくうちに、走り方や目的が変わってきたら、徐々に上位モデルへステップアップするのが理想的です。
価格にこだわるよりも、「フィット感」「履き心地」「続けやすさ」を重視すること。
その一足が、あなたのランニングライフを長く支えてくれる相棒になります。
ランニングシューズの値段相場を知ることは、単なる“お金の話”ではありません。自分のペースに合ったシューズを選ぶことが、ケガの防止にも、長く楽しく続ける秘訣にもつながります。最初の一足を選ぶ時間も、ランニングの楽しみのひとつとして、じっくり味わってみてください。


