ランニングシューズといえば、ナイキやアシックスなどの専門ブランドを思い浮かべる人が多いかもしれません。でも、実はアウトドアブランドとして知られる**ノースフェイス（THE NORTH FACE）**にも、ランニング向けの本格モデルが存在します。
「登山ブランドが作るランニングシューズってどうなの？」と気になる方に向けて、今回はその特徴や魅力、人気モデルをわかりやすく紹介していきます。
ノースフェイスがランニングシューズを作る理由
ノースフェイスと聞くと、真っ先に思い浮かぶのは登山やトレッキングのイメージ。極地でも耐えられるアウターやザックなど、過酷な環境下での耐久性に優れたギアを多数展開しています。
そんなブランドがランニングシューズを手掛ける背景には、「どんな地形でも快適に動ける靴を作りたい」という思いがあります。
登山で培った技術をそのまま“走る”という動作に応用し、舗装路だけでなくトレイル（未舗装路）やアップダウンのあるコースでも安定して走れるシューズを開発しているのが特徴です。
つまり、ノースフェイスのランニングシューズは「アウトドアの耐久性」と「ランニングの快適性」を融合させた存在なんです。
ノースフェイスのランニングシューズの特徴
ノースフェイスのランニングシューズは、他ブランドと比べても独特の方向性を持っています。
その大きな特徴をいくつか挙げてみましょう。
1. アウトドアブランドならではの耐久性と安定感
登山靴開発で磨かれたノウハウを活かし、ランニングシューズにも強度と安定性を重視した構造を採用。
メッシュ素材で通気性を確保しながら、要所にTPU補強を入れることで破れや変形を防ぎます。雨の日や砂利道でも滑りにくく、足をしっかり守ってくれる安心感が魅力です。
2. 「VECTIV（ベクティブ）」シリーズに代表される先進構造
ノースフェイスが誇る代表的な技術が「VECTIV Enduris III」や「VECTIV Pro 3」に搭載されているVECTIV（ベクティブ）。
これは、プレート構造を内蔵したミッドソールとロッカー形状のソールを組み合わせることで、地面からのエネルギーを推進力に変換する仕組みです。
カーボンやPEBAXプレートを採用するモデルもあり、トレイルランナーからも高評価を得ています。
プレート入りながらも地形への追従性が高く、上り下りが続くトレイルでも安定したフォームを維持しやすい設計。
長時間のランでも疲れにくく、「踏み込むたびに進む感覚」が得られると評判です。
3. トレイルにもロードにも使えるハイブリッド設計
ノースフェイスのランニングシューズは、単に舗装路専用ではありません。
多くのモデルがトレイルとロードの両方に対応するハイブリッド設計を採用しています。
街中を走ってそのまま公園の林道に入るようなシーンでも、履き替えなしで走り続けられるのは大きな利点です。
4. 雨や泥にも強いアウトソール
悪天候時の走行を想定し、グリップ力の高いラグパターンを採用。
濡れた地面や岩肌でも滑りにくく、トレイルレースだけでなく、梅雨時期のランニングにも向いています。
まさに「走れる登山靴」といっても過言ではありません。
人気モデルをピックアップ
ここでは、ノースフェイスのランニングシューズの中でも特に人気のあるモデルを紹介します。
● VECTIV Enduris III
トレイル用の定番モデル。プレート入りのミッドソールと厚めのフォームで、足裏の衝撃をしっかり吸収してくれます。
安定感があり、ロングトレイルやウルトラマラソンにも対応。固めの履き心地ながら、反発性が高く推進力を感じられるモデルです。
● VECTIV Pro 3
ノースフェイスが誇るフラッグシップ。軽量性・反発力・耐久性をバランスよく備えた高機能モデルです。
プレート入りの厚底ソールが地形を問わず推進力を維持し、トレイルランのレースにも対応します。2025年モデルではクッション性と安定性がさらに改良されています。
● Altamesa 300
ロードからトレイルまで幅広く対応するハイブリッドモデル。
価格が比較的抑えめで、初めてノースフェイスのランニングシューズを試したい人にもおすすめです。
耐久性と軽快さのバランスがよく、日常のジョギングにも使いやすい万能型。
どんな人に向いている？
ノースフェイスのランニングシューズは、次のようなタイプのランナーに特におすすめです。
- アスファルトだけでなく、未舗装路も走る人
- 雨天や悪路でも安定して走りたい人
- 長距離やロングトレイルを楽しみたい人
- 登山・ハイキングとランニングを両方楽しむアウトドア派
- デザイン性にもこだわりたい人
反対に、「軽さと柔らかさを最優先したい」「フルマラソンで記録を狙う」タイプのランナーには、ナイキやアディダスなどのレーシングモデルの方が合う場合もあります。
ノースフェイスはあくまで“万能性と安定性”を重視した設計なので、自分の走り方に合わせて選ぶことが大切です。
ノースフェイスのシューズを選ぶポイント
購入時にチェックしておきたいポイントを整理しておきましょう。
- 用途を明確にする
トレイル中心なのか、ロード中心なのかで最適なモデルが変わります。
舗装路メインならAltamesa 300シリーズ、トレイル中心ならVECTIV Enduris IIIシリーズがおすすめ。 - サイズとフィット感を重視
ノースフェイスのシューズはホールド感が強く、ややタイトに感じる場合があります。
普段よりハーフサイズ上げるなど、試し履きで調整するのが安心です。 - クッション性と反発性のバランスを確認
長距離を快適に走るなら、柔らかさよりも安定性を重視したモデルを。
固めの履き心地でも、ロッカー構造がスムーズな体重移動をサポートしてくれます。 - デザイン・カラーも楽しむ
ノースフェイスらしいシックなカラーから、アウトドアらしいカラフルな配色まで幅広く展開。
タウンユースにもなじむおしゃれさも魅力のひとつです。
ランニングだけじゃない、日常使いでも活躍
ノースフェイスのランニングシューズは、スポーツ用途だけでなく普段使いにもぴったり。
スタイリッシュなデザインで、カジュアルコーデやアウトドアファッションとも相性抜群です。
軽くて履き心地が良いので、ウォーキングや通勤シューズとして選ぶ人も増えています。
また、耐久性に優れているため、1足を長く愛用できるのも魅力。
「買ってよかった」と感じる満足度の高いシューズといえるでしょう。
これからの進化にも期待
2025年には「VECTIV 3.0」シリーズが登場し、軽量性・反発性・安定性がさらに進化しました。
ノースフェイスは今後もトレイルランナーやロングラン愛好家のフィードバックをもとに、より高機能なモデルを展開していくと発表しています。
アウトドア×ランニングという新しいジャンルを切り開く存在として、今後も注目を集めるでしょう。
ノースフェイスのランニングシューズで広がる走りの楽しみ
舗装路だけでなく、山道や公園のダートまで快適に走れるノースフェイスのランニングシューズ。
「走ること」と「自然を感じること」を両立したい人にとって、これほど頼もしい一足はありません。
安定感・耐久性・デザイン性の三拍子がそろったノースフェイスのシューズで、新しいランニングスタイルを楽しんでみませんか？
ノースフェイスのランニングシューズは、走る場所も時間も自由にしてくれる相棒です。
あなたの足で、その魅力をぜひ体感してみてください。
