ランニングシューズを選ぶときに、見逃せないのが「安定感」と「クッション性」。特にサッカニー(Saucony)のシューズは、この2つを高い次元で両立していることで知られています。今回は、サッカニーの代表的なランニングシューズを比較しながら、それぞれの特徴と履き心地を詳しく解説します。
サッカニーとは?歴史あるランニングシューズ専門ブランド
サッカニーは1898年にアメリカ・ペンシルバニア州で誕生した老舗ランニングシューズブランドです。ブランド名の由来は地元を流れる「Saucony Creek」という川で、ロゴマークの波線は川の流れと川底の石を表現しています。
アメリカではナイキやアシックスに並ぶ人気ブランドとして知られ、トップアスリートから日常のランナーまで幅広い支持を得ています。日本では知る人ぞ知る存在ですが、「履けばわかるフィット感」「走るたびに安心できる安定性」といった評価が多く、特に中級〜上級ランナーから高い信頼を得ています。
安定感とクッション性を生むテクノロジー
サッカニーの魅力を語るうえで欠かせないのが、独自のミッドソール素材と構造設計です。柔らかいだけでは走りがブレるし、硬すぎると疲れやすい。その絶妙なバランスをとるために、さまざまな素材が開発されています。
PWRRUNシリーズのフォーム素材
- PWRRUN™:クッションと反発のバランスが良いベーシック素材。日常トレーニング向き。
- PWRRUN+™:より柔らかく、長距離ランでも疲れにくい。
- PWRRUN PB™:反発力が高く、軽量。スピードランやレースに適している。
- PWRRUN HG™:最上位素材で、高エネルギーリターンを実現。トップモデルに採用。
これらのフォームがシューズごとに使い分けられ、走りのタイプに応じたクッション性を実現しています。
安定性を高める設計
サッカニーは、接地時のブレを抑えるために「幅広のアウトソール」「ねじれを防ぐ構造」「プレート内蔵」などを採用しています。
足の過回内(オーバープロネーション)を防ぎ、走行中の軸を安定させることで、長時間走っても姿勢が崩れにくいのが特徴です。
Triumph 22|柔らかく安定した定番モデル
トライアンフシリーズは、サッカニーを代表する“安定型クッションシューズ”。最新のTriumph 22は、従来のPWRRUN+からPWRRUN PBフォームに進化し、軽さと弾力を両立しています。
履いた瞬間に感じるのは「ふかふかの包まれ感」。それでいて、着地のたびに足裏がブレず、しっかり支えてくれる安定感があります。特に長距離ランやジョグ、LSDなど、ゆったりしたペースでも疲れにくく、膝や腰への負担を軽減してくれるのが魅力です。
また、アッパーのフィット感も絶妙で、足全体がやさしくホールドされます。クッション性と安定性を両立したシューズを探している人には最適な1足です。
Endorphin Speed 4|万能型のスピードシューズ
「テンポ走にもロングジョグにも使える」と評判なのが、Endorphin Speed 4(エンドルフィン スピード4)。
軽量で反発力のあるナイロンプレートを搭載しながら、カーボンほど硬すぎず、自然な足運びができます。
クッション素材にはPWRRUN PBを採用。柔らかさの中にも“弾むような推進力”を感じることができ、初心者から上級者まで幅広く支持されています。
「スピードを出したいけど脚に負担をかけたくない」「1足で練習も大会もこなしたい」というランナーには、まさに理想的な選択肢。反発力と安定感のバランスが非常に高く、オールラウンダー的存在です。
Endorphin Pro 4|レース志向の厚底ハイエンドモデル
サッカニーのトップレンジに位置するのが**Endorphin Pro 4(エンドルフィン プロ4)**です。
上層にPWRRUN HG、下層にPWRRUN PBの2層構造フォームを採用し、さらにカーボンプレートを内蔵。蹴り出すたびに反発力が生まれ、スピード走行をサポートします。
一方で、カーボンプレート特有の硬さがあり、初心者が日常ジョグで使うと少し扱いづらいかもしれません。レースやスピード練習向きで、特にサブ3〜サブ3.5を目指すランナーに人気。
「速く走る」ことに特化したモデルですが、サッカニーらしい安定した接地感があり、スピードシューズ特有の不安定さを感じにくい点も魅力です。
Hurricane 24|抜群の安定感を誇るマックスクッションモデル
「脚を守りたい」「疲れにくいシューズがいい」と考えるランナーにぴったりなのが、Hurricane 24(ハリケーン24)。
柔らかいPWRRUN PBフォームと、幅広アウトソールの安定構造を組み合わせ、まるで“安定したマットの上を走る”ような感覚を実現しています。
特に、オーバープロネーション(足の内側への倒れ込み)を防ぐ設計が特徴。足首や膝にかかる負担を軽減し、長時間のジョグでも疲れにくいと評判です。
ランニング初心者や、立ち仕事後のリカバリーラン、ウォーキング用途にもおすすめできる万能型です。
クッション性と安定感、どう選ぶ?
ランニングシューズ選びは、「何を重視するか」で選ぶモデルが変わります。サッカニーのラインアップは、目的ごとに明確に棲み分けされています。
- 長距離・ゆったり走る人:Triumph 22/Hurricane 24
- スピード練習もこなしたい人:Endorphin Speed 4
- 大会で自己ベストを狙いたい人:Endorphin Pro 4
安定性を求めるなら、アウトソールの接地面積が広いモデルを。反発力を求めるなら、プレート内蔵やPBフォーム採用モデルを選ぶのがポイントです。
また、走るペースやフォームによっても感じ方が違います。柔らかすぎるクッションが苦手なら、Speedシリーズのような適度な反発モデルを選ぶと快適です。
サッカニーが支持される理由
サッカニーのシューズが多くのランナーに愛される理由は、「安心して走れる」ことに尽きます。
見た目の派手さよりも、走りの“質”を支える設計にこだわっており、特に接地の安定性とフォーム維持力の高さが評価されています。
さらに、アメリカでは大学駅伝チームやプロランナーも愛用しており、実績のある信頼性がブランドの強み。履けば履くほど、足になじみ、フォームが安定していく感覚があるのも魅力です。
ランニング シューズ saucony|まとめ
サッカニーのランニングシューズは、クッション性と安定感をバランスよく備えた信頼のブランドです。
Triumph 22は安定した日常トレーニング向け、Endorphin Speed 4は万能型、Endorphin Pro 4はレース仕様、そしてHurricane 24は疲れにくいマックスクッションタイプ。
どのモデルも、ランナーの脚をしっかり支えながら軽快に前へ進ませてくれる設計になっています。
安定感とクッション性の両方を求めるなら、サッカニーの一足を試してみる価値は十分にあります。


