ランニングを始めると、誰もが一度は迷うのが「どのシューズを選ぶべきか」という問題。数あるブランドの中でも、アメリカ発のランニング専業ブランド「Brooks（ブルックス）」は、多くのランナーから支持を集めています。この記事では、Brooksの中でも特に人気の高いランニングシューズ5モデルを取り上げ、それぞれの走り心地や評判を詳しく紹介していきます。
Brooksとは？快適性と機能性を追求するランナー専用ブランド
Brooksは1914年に創業した老舗ブランドで、現在ではランニングシューズ専門ブランドとして世界中のランナーに愛されています。特徴は、ランニング時の動作を徹底的に科学的に分析し、「足だけでなく体全体が快適に動く」よう設計されていること。
ミッドソールには、独自開発の「DNA LOFT」シリーズを採用。窒素ガスを注入した発泡素材で、軽さと柔らかさを両立しながら、衝撃吸収と反発性をバランス良く備えています。また、足の動きを制御する「GuideRails（ガイドレール）」構造も特徴の一つ。過度なねじれや傾きを防ぎ、膝や腰への負担を減らしてくれます。
Brooksのシューズは大きく以下の3カテゴリーに分かれます。
- Cushion（クッション）タイプ：柔らかく快適な走り心地を重視（例：Brooks Ghost 16、Brooks Glycerin MAX）
- Speed（スピード）タイプ：軽量でテンポ走・レース向け（例：Brooks Hyperion MAX 2）
- Stability（安定性）タイプ：フォーム補正やケガ防止を重視（例：Brooks Adrenaline GTS 24）
では、ここからは代表的な人気モデル5足を具体的に見ていきましょう。
1. Brooks Ghost 16シリーズ ― オールラウンドな定番モデル
Brooksを代表するモデルといえば、やはり「Brooks Ghost 16」シリーズです。初代からロングセラーを続け、現在は「Brooks Ghost 17」が登場。初心者からベテランまで幅広く支持されています。
走り心地は「柔らかすぎず、硬すぎず」。最新モデルでは窒素注入フォーム「DNA LOFT v3」を採用し、従来よりも軽く、よりスムーズなライド感を実現しています。
特筆すべきは、長時間履いても疲れにくい自然なクッションバランス。ウォーキングや立ち仕事にも使える汎用性が魅力です。
ユーザーの評判では、「初めてのランニングシューズとして選んで正解」「日常履きにも快適」といった声が多く、クッション性・安定性・デザインの三拍子が揃った万能シューズと評価されています。
柔らかさよりも「安定した着地感」「自然な推進力」を求める人には特におすすめです。
2. Brooks Glycerin MAXシリーズ ― クッション性能を極めた至福の履き心地
「とにかく柔らかく、快適に走りたい」というランナーに人気なのが「Brooks Glycerin MAX」シリーズ。Brooksの中でも最もクッション性に優れたモデルです。
最新作の「Brooks Glycerin MAX」は、かかと厚45mmという圧倒的なボリュームで、足裏全体を包み込むような感覚。ミッドソールには反発素材と安定素材の2層構造を採用し、柔らかさの中にも安定感をしっかり確保しています。
「Brooks Ghost 16」よりも沈み込み感が強く、長距離をゆったり走りたい人にぴったり。LSD（ロングスローディスタンス）やリカバリーランにも向いています。
レビューでも高評価で、「まるでマシュマロの上を走っているよう」「膝や腰の負担が減った」という声が多く、快適さを最優先するランナーから根強い支持を得ています。
ただし、柔らかい分だけ接地感は薄め。スピード練習やレースではやや物足りないと感じる人もいます。そのため、普段のジョギングや疲労回復用として使うのがベストです。
3. Brooks Hyperion MAX 2シリーズ ― 軽量でスピードを引き出すモデル
「速く走りたい」「テンポ走やインターバル用の1足が欲しい」という人には、Brooks Hyperion MAX 2シリーズが最適です。
特に「Brooks Hyperion MAX 2」は、カーボンプレートを使わずに高い反発性と軽量性を両立。ミッドソールのDNA FLASH素材が弾むような推進力を生み、ソール形状のカーブがスムーズな重心移動をサポートします。
27cmで約200gという軽さも魅力。スピード練習やレースでペースを維持しやすく、上級者からの評価も高いです。
一方で、クッション量は控えめなので「日常ジョグ専用にはやや硬い」との意見も。長距離をゆっくり走るよりも、「短〜中距離でスピードを出す」使い方が向いています。
軽量・高反発で走る爽快感を味わいたい人には、ぜひ試してほしいモデルです。
4. Brooks Adrenaline GTS 24シリーズ ― 安定感と安心感を両立
足の内側が倒れやすい「オーバープロネーション」気味のランナーや、膝・腰に負担を感じやすい人には、「Brooks Adrenaline GTS 24」シリーズが頼れる存在です。
このモデルはBrooks独自の「GuideRails」技術を搭載。足の動きを補正し、必要以上に内外へ倒れ込まないようサポートします。そのため、フォームが安定し、長距離でも疲れにくいというメリットがあります。
最新モデルではDNA LOFT v3フォームを採用し、従来よりも軽量化とクッション性がアップ。ヒール高は約39mmと高めで、かかと着地でもしっかり衝撃を吸収します。
レビューでは「膝痛対策に選んで正解」「安定感が抜群」「長距離でもブレにくい」といった声が多く、信頼感のあるモデルとして定評があります。
ただし、ドロップ（かかととつま先の高低差）が大きめなので、前傾姿勢で走るフォームの人には少し違和感が出る場合も。足型や走り方に合わせて選ぶのがポイントです。
5. Brooks Ghost MAX ― 厚底で快適性を極めた最新モデル
最近注目を集めているのが、「Brooks Ghost MAX」シリーズ。従来のBrooks Ghost 16をベースに、ソールをさらに厚くしたマキシマムクッションモデルです。
従来よりも安定した接地と高反発を両立し、足が沈み込みすぎず軽快に弾むような感覚が特徴。特に「長時間履いても疲れにくい」という声が多く、ランニングだけでなく立ち仕事やウォーキングにも人気です。
海外メディアでも「長距離に最適なマックスクッションシューズ」として高く評価されており、履き心地重視のランナーには最適。
一方で、厚底ゆえに地面からのフィードバックが少なく、スピード走には不向きと感じる人もいます。日常のジョグやリカバリーラン、普段履き兼用の1足として活用するのがおすすめです。
まとめ：Brooksのランニングシューズで“自分の走り”を見つけよう
Brooksのランニングシューズは、どのモデルも「走りやすさ」と「快適さ」のバランスに優れており、用途に応じて最適な1足が見つかります。
- Brooks Ghost 16：万能で初心者にも最適
- Brooks Glycerin MAX：柔らかく贅沢なクッション感
- Brooks Hyperion MAX 2：軽量でスピード重視
- Brooks Adrenaline GTS 24：安定性と安心感を求める人に
- Brooks Ghost MAX：厚底で快適なクッションを重視
どのモデルも共通して「足を守り、自然に前へ進める設計」が施されています。自分の走る目的や好みの感触に合わせて選ぶことで、ランニングがもっと楽しく、快適になります。
最後に一つだけ。どんなに評判が良いモデルでも、足型やサイズ感は人それぞれ。可能であれば店舗で試着し、実際に歩いたり軽く走ったりして、自分の足に最もフィットする1足を選びましょう。
あなたの次のランニングが、Brooksのシューズでより快適で軽やかなものになりますように。
