イタリアの人気ブランド「マルニ（Marni）」の中でも、毎シーズン注目を集めているのが「フスベット（Fussbett）サンダル」。
独特のクロスストラップデザインとボリューム感のあるソール、そして何よりも履き心地の良さで、ファッション好きの間では定番的な存在です。
今回は、その履き心地やサイズ感、長時間履いたときの快適さを中心に、実際の使用感も交えて詳しく紹介していきます。
フスベットサンダルとは？ブランドがこだわる“足のベッド”
「Fussbett」という言葉はドイツ語で「足のベッド」という意味。
名前の通り、足裏を包み込むような立体的なフットベッドが特徴で、単なるレザーサンダルとは違う履き心地を生み出しています。
マルニは1990年代に設立されたイタリアのブランド。モード感と遊び心を兼ね備えたデザインで知られ、バッグやウェアと同様に、シューズにも強いこだわりがあります。
特にフスベットシリーズは、厚みのあるインソールとアナトミック（解剖学的）な形状を取り入れた構造で、見た目のインパクトだけでなく「長時間履ける快適さ」を両立させたサンダルとして人気を集めています。
素材と作りが生む快適な履き心地
フスベットサンダルの最大の特徴は、上質な素材と丁寧な作り込みにあります。
アッパーにはスムースカーフスキン（牛革）が使われており、しなやかで足あたりが優しいのが印象的です。履きはじめはやや硬さを感じることもありますが、数回履くうちに革が足に馴染み、柔らかくフィットしていきます。
足裏に触れるフットベッドは立体的で、土踏まずを自然に支えてくれる形状。
この“包み込まれるようなホールド感”が、フスベットの名前の由来でもあり、長時間歩いたときの疲れを軽減してくれます。
さらにラバーソールを採用しているため、滑りにくくクッション性も確保。見た目は重厚ですが、歩いてみると驚くほど軽やかです。
実際の履き心地レビュー：歩けるラグジュアリーサンダル
マルニのフスベットは、デザイン性の高さと同時に“歩けるサンダル”として評価されています。
「一日中歩いても疲れにくい」「柔らかいインソールで足裏が楽」といった声が多く、旅行や街歩きにも使えるラグジュアリーサンダルとして人気です。
特にクロスストラップとバックストラップによるホールド感がしっかりしており、足が前に滑りにくい構造。
ソールに厚みがあるため衝撃を吸収してくれるうえ、わずかな傾斜が自然な歩行をサポートしてくれます。
ただし、履きはじめはストラップ部分の革が固く、足首や甲が擦れることがあるので、短時間から慣らしていくのがおすすめです。
レザーが馴染んでくると、足に吸いつくような履き心地に変化。
一度馴染んだあとの快適さは、多くのファッション誌や愛用者が「手放せない」と語るほどです。
サイズ感の目安と選び方
フスベットは「通常サイズで問題ない」という声が多いモデルです。
イタリア製のサイズ表記で展開されており、一般的なサンダルやスニーカーと同じ感覚で選んでOK。
ただし、幅広の足や甲が高い人は、0.5サイズ上を検討しても良いかもしれません。
国内の購入者レビューでは、22.5cmでIT35.5、25.0cmでIT38がちょうど良かったという意見が目立ちます。
また、ストラップのバックルで調整ができるため、素足でもソックスを合わせたスタイルでもフィット感を調整可能。
季節やコーディネートに合わせて微調整できる点も、長く愛用できる理由のひとつです。
注意したいのは、足首のスリングバック部分。
締めすぎると擦れの原因になり、緩すぎると歩行時に安定感を欠くため、自分の足に合わせてバランスを取ることが大切です。
長時間履いても疲れにくい理由
厚みのあるインソールが足裏全体を支えることで、立ち仕事や街歩きでも疲れにくい構造になっています。
一般的なフラットサンダルは、地面からの衝撃がダイレクトに伝わりやすく、長時間履くと足の裏が痛くなることがあります。
しかし、フスベットのインソールはわずかに傾斜を持ち、アーチサポートがしっかりしているため、体重が分散しやすく、足への負担が軽減されます。
加えて、アウトソールにはラバー素材を使用。
滑りにくく、安定した歩行ができる点も魅力です。特に石畳やアスファルトなど凹凸のある道でもグリップ力があり、安心して歩けます。
デザイン性だけでなく、実用性を兼ね備えたサンダルとして完成度が非常に高いと言えます。
デザイン性と履き心地を両立させた一足
マルニのサンダルは、モードな印象の強いデザインが多いですが、フスベットは“履けるデザインサンダル”としてファッション性と実用性のバランスが絶妙です。
クロスしたレザーストラップは存在感がありながら、コーディネートを選ばず、カジュアルからきれいめまで幅広く合わせやすい。
カラーもブラックやブラウンなどの定番に加え、ツートーンや異素材の組み合わせなどバリエーションが豊富です。
ファッション誌やセレクトショップでも「ソックス合わせで秋冬まで履ける」と紹介されることが多く、通年で活躍するサンダルとして注目されています。
レザー素材のため手入れを怠らなければ長く使える点も魅力です。
手入れと経年変化でさらに快適に
レザー製のサンダルは、ケア次第で快適さと美しさを長く保てます。
使用後は柔らかい布で汚れや汗を拭き取り、風通しの良い場所で乾燥させるのが基本。
定期的にレザー用クリームを薄く塗り込むと、革の柔軟性が保たれ、擦れやひび割れを防げます。
ラバーソール部分はブラシで砂や埃を落とし、摩耗が進んでいないかチェック。
ストラップの金具や縫い目も見逃しがちな部分なので、定期的に点検すると安心です。
履き込むほどに革が足に馴染み、色艶も深まっていくのがマルニの魅力。
経年変化を楽しみながら、自分の足にフィットしていく過程もこのサンダルの醍醐味です。
向いている人・向いていない人
フスベットは誰にでも合う万能サンダルではありませんが、特定のライフスタイルには非常にマッチします。
おすすめしたい人
- デザイン性の高いサンダルを普段使いしたい
- 立ち仕事や街歩きで長時間履くことが多い
- ソックス合わせなど季節を問わず使いたい
- 革の経年変化を楽しみたい
注意したい人
- すぐに柔らかい履き心地を求める（馴染みには多少の時間が必要）
- 雨の日やアウトドアでの使用を想定している
- メンテナンスをせずに使い続けたい
少し手をかけてあげることで、見た目にも快適性にも優れた一足に育つのがマルニの魅力です。
まとめ：マルニ フスベット 履き心地の魅力と選び方のポイント
マルニのフスベットサンダルは、ラグジュアリーでありながら日常的に使える快適さを備えた名作です。
厚みのあるインソール、足を包み込むようなフットベッド、滑りにくいラバーソールが組み合わさり、「おしゃれで歩けるサンダル」を実現しています。
サイズ選びは基本的に通常サイズでOK。幅広や甲高の人は、0.5サイズ上を選び、ストラップで調整するのがおすすめです。
購入直後は革の硬さに注意しながら、短時間の慣らし履きを経て本格的に使用すると、驚くほど足に馴染みます。
マルニのフスベットは、見た目の美しさと機能性を両立した“履くほどに愛着が増すサンダル”。
ファッション性と快適さをどちらも大切にしたい人にこそ、一度試してほしい一足です。
