「ニューバランス 574のスニーカーって、1センチ大きめを選んだ方がいいの?」——購入前に多くの人が迷うポイントですよね。足に合わない靴ほど、履き心地を損ねるものはありません。せっかくのデザインや機能も、サイズ選びを間違えると台無しです。今回は、実際の口コミやモデルごとの傾向をもとに、ニューバランスのサイズ感と「1センチ大きめを選ぶべきかどうか」を詳しく解説します。
ニューバランス 574のサイズは少し大きめ?それとも小さめ?
ニューバランス 574はモデルによって木型(ラスト)が異なり、「少し大きめに感じる」ものと「ジャストサイズ寄り」のものがあります。一般的には、同じサイズ表記でも他ブランドより“ややゆとりを感じる”人が多い傾向です。
ただし、この“ゆとり”が万人にとってちょうど良いとは限りません。足の形、甲の高さ、靴下の厚みなどによっても感じ方は大きく変わります。特にニューバランスは幅(ウイズ)を細かく展開しており、足幅に合っていないと「長さが合ってもキツい」「逆に緩すぎる」といった問題が起きやすいのです。
そもそも「1センチ大きめ」を選ぶ理由と背景
「1センチ大きめを選ぶべき」と言われるのは、主に以下のような理由からです。
- 足の実寸+0.5〜1.0cmが快適とされるから
- 歩行時につま先が当たらないように余裕を持たせたいから
- 厚手の靴下を履くことが多いから
- 足がむくみやすい人にとって余裕がある方が疲れにくいから
この“余裕”は「捨て寸」と呼ばれ、一般的に0.5〜1.0cmが理想的とされています。つまり、足の実寸が25.0cmなら、25.5〜26.0cmを選ぶとちょうど良い場合が多いということです。
ただし、1.0cm以上大きめにすると、靴の中で足が動きすぎてしまい、歩行時にかかとが浮く、足が前に滑るといった問題が発生するケースもあります。単に“1センチ大きめ”を選ぶのではなく、自分の足型に合った調整が重要です。
モデルによって違う!ニューバランスのサイズ感傾向
ニューバランスは、モデルごとにフィット感がかなり異なります。以下は代表的なモデルの傾向です。
- ニューバランス 574シリーズ:横幅にゆとりがあり、やや大きめ。普段のサイズ、または0.5cmアップが安心。
- ニューバランス 996シリーズ:フィット感がタイトめ。特に細めのDウイズはジャストサイズが◎。
- ニューバランス 530シリーズ:標準的なサイズ感。厚手ソックスを履く場合のみ0.5cmアップ推奨。
- ニューバランス 725シリーズ:つま先がややタイト。0.5〜1.0cm大きめを選ぶと快適という声が多い。
- ニューバランス 2002R・ニューバランス 1906Rシリーズ:やや幅広め。普段のサイズでちょうど良い人が多い。
このように、「どのモデルを買うか」で適正サイズは変わります。公式のサイズチャートだけでなく、実際に履いた人のレビューを確認すると失敗が減ります。
足の形と幅(ウイズ)を知ることが何より大事
ニューバランスは他ブランドに比べ、ウイズ(足幅)の選択肢が非常に豊富です。メンズではD(細め)・2E(標準)・4E(幅広)、ウィメンズではB(細め)・D(標準)・2E(やや幅広)などがあります。
もし足幅が広い人がDウイズを選んでしまうと、たとえ長さが合っていても「キツい」「圧迫感がある」と感じます。この場合、“1センチ大きめ”にするよりも“ウイズを1段階広げる”方が快適になることが多いです。
つまり、サイズ選びのコツは「長さ」と「幅」の両方を見極めること。自分の足長・足囲を測ってから選ぶのが理想です。
「0.5センチ大きめ」と「1センチ大きめ」の違い
「0.5センチ」と「1センチ」の差はわずかに思えて、履き心地には大きく影響します。
- 0.5センチ大きめ:軽い余裕があり、指先の圧迫を防ぐ。多くの人にとってちょうど良い。
- 1センチ大きめ:厚手ソックス・長時間歩行向き。ただしヒール抜けの可能性あり。
特にランニングやウォーキング用なら、0.5センチ大きめの方が自然です。1センチ上げるのは、「幅が狭いモデル」「甲高」「冬場に厚手の靴下を履く」など明確な理由がある場合に限ると安心です。
「1センチ大きめ」で失敗した人の声も
ネット上には「1センチ大きめを選んで失敗した」という体験談も少なくありません。
- 「かかとが浮いて歩きにくかった」
- 「つま先が余りすぎて不格好だった」
- 「中で足が動いて疲れた」
これらはすべて、靴の中で足が安定しないことが原因です。特にニューバランスはクッション性が高く、足のホールド感が命。サイズを上げすぎると、その特性が損なわれてしまいます。
逆に、ぴったりサイズで後悔した例も
一方で、「ジャストサイズを選んでキツかった」という声も多いです。
- 「指先が当たって痛くなった」
- 「甲が締めつけられて長時間履けなかった」
- 「足幅が広いから、ワンサイズ上げた方が良かった」
つまり、ぴったり過ぎるサイズもリスクがあるということ。特に新しいスニーカーは素材が硬く、慣れるまで時間がかかるので、最初から少し余裕を持っておく方が快適に履けます。
試着時にチェックすべきポイント
ネット購入の前に、できれば試着して以下を確認しましょう。
- つま先の余裕:0.5〜1.0cmあるか(指一本が入る程度が目安)
- かかとの浮き:歩いたときにかかとが持ち上がらないか
- 横幅のフィット感:足の側面がきつくないか
- 靴下との相性:普段使う厚さで試して違和感がないか
もし試着できない場合は、公式オンラインストアなどで前後サイズを2足取り寄せ、履き比べて合う方を残す方法もあります。
使用シーンで変わるサイズ選びの考え方
同じニューバランスでも、「何に使うか」で適したサイズは違います。
- 通勤・街歩き用途:0.5cm大きめが快適。長時間歩いても疲れにくい。
- ランニングやトレーニング:ジャストサイズまたは0.5cm大きめ。ホールド感重視。
- ファッション・ゆったり履き:0.5〜1.0cm大きめでバランスを取りやすい。
- キッズ・ジュニア用:成長を見越すなら+0.5cmまで。1cm以上は転倒リスクあり。
こうした使い分けを意識すると、同じ足のサイズでも“最適な選択”がしやすくなります。
幅広・甲高の人におすすめの選び方
幅広や甲高の人は「1センチ大きめ」よりも「ワイズを上げる」方がフィットしやすいケースが多いです。たとえば、普段Dウイズを履いているなら2Eや4Eを試してみると、長さを変えずに快適さが得られることがあります。
逆に細身の人が大きめを選ぶと、靴の中で足が動きすぎて疲れやすくなるので注意が必要です。自分の足型を把握することが、失敗を防ぐ最も確実な方法です。
ニューバランスのサイズ感をつかむためのコツ
- 足長・足幅を紙に印をつけて測る
- サイズチャートを確認し、ウイズも照らし合わせる
- 口コミで「このモデルは大きめ/小さめ」という傾向を確認
- 0.5cm違いを履き比べてみる
この手順を踏むだけで、「1センチ上げるべきか」「ジャストでいいか」の判断がぐっと簡単になります。
ニューバランス 574は1センチ大きめを選ぶべき?まとめ
結論として、「ニューバランスは必ずしも1センチ大きめを選ぶ必要はない」が答えです。
足の実寸に対して 0.5〜1.0cmの余裕 を持たせるのが目安で、特に幅広・甲高の人、厚手ソックス派、長時間歩く人は「やや大きめ」で快適に履けます。
一方で、細身の足型やタイトに履きたい人は「普段サイズ〜0.5cmアップ」が最適です。
大切なのは「数字ではなくフィット感」。実際に履いてみて、“つま先に軽く余裕があり、かかとが浮かない”この感覚を基準に選ぶと失敗しません。
ニューバランス 574の魅力である履き心地を最大限に生かすためにも、サイズ選びは慎重に。そして、自分の足にぴったり合った一足を見つけてください。


