ナイキとサカイのコラボで生まれた「マグマスケープ」。
一見すると無骨なトレッキングシューズのようでありながら、街中でも映える洗練されたデザインが特徴です。
この記事では、その「履き心地」に焦点を当てて、実際の使用感や特徴を丁寧に掘り下げていきます。
ナイキ×サカイ「マグマスケープ」とは？
マグマスケープは、ナイキが1980年代に発表したトレッキングシューズ「Nike Air Magma」と、90年代の異端的ランニングシューズ「Nike Air Footscape」を融合したモデル。
アウトドアでの安定性とランニング由来の軽快な歩行感を両立した“ハイブリッドスニーカー”として2023年に登場しました。
価格は税込29,700円。カラーはブラック、ペカン、バーシティロイヤルの3種類で展開されています。ブラックカラーは日本国内およびサカイのオンライン限定販売というレアな一足です。
このモデルは、山道でも街でも快適に歩けるよう設計されており、ナイキの過去の名作2足が融合することで、クラシックとモダンの中間にあるような存在感を放っています。
履き心地の中核を担うアッパー素材と構造
まず注目すべきは、アッパーの素材構成。
テキスタイルとプレミアムスエードを組み合わせ、軽量かつ頑丈な仕上がりになっています。
スエードの補強パネルがしっかりと足をホールドし、トレッキング要素を感じさせつつも、通気性を確保したテキスタイルが快適さをプラス。
また、ナイキ×サカイらしい「二重シュータン」と「ダブルシューレース」仕様も健在です。
この構造は見た目の特徴だけでなく、フィット感に直結します。紐を調整することで足幅や甲の高さに合わせやすく、包み込まれるような安定感を生み出します。
さらに、レースロック（紐のストッパー）も装備されており、アウトドア時に紐が緩みにくい実用性を備えています。
履いた瞬間から“しっかり固定されている”感覚を得られるのは、この構造のおかげです。
ミッドソールとアウトソールが生み出す歩行の安定感
次に注目すべきは、ソールの設計。
ミッドソールは厚みがあり、クッション性が非常に高い構造になっています。
地面からの突き上げをやわらげつつ、安定した接地感を提供。レビューでも「厚手のミッドソールが抜群の履き心地を生み出す」との声が多く見られます。
アウトソールには、トレッキング由来のラバーソールが採用され、深い溝を刻むことでグリップ力を高めています。
舗装路でも不整地でも滑りにくく、足運びを安定させる役割を果たします。
柔軟性にも優れているため、硬いブーツのような窮屈さがなく、長時間の歩行でも足の動きに追従してくれるのが魅力です。
街歩きのシーンではもちろん、キャンプや軽いトレッキングなどでも安心して履ける仕様といえるでしょう。
実際の履き心地レビュー：ホールド感と軽快さのバランス
ユーザーからのレビューを見ても、マグマスケープの評価は高いです。
「2万歩歩いても快適だった」「トレッキングシューズの機能を失わずに街でも履ける」といった声があり、アウトドア対応モデルでありながら、長距離歩行にも耐えうる快適性を実感している人が多い印象です。
履き始めは「内くるぶしが少し当たる」との声もありますが、数回履くうちに馴染んでいくという意見が大半。
スエード素材の硬さが次第に柔らかくなり、自然なホールド感に変わっていくようです。
また、重量についての公式情報はありませんが、元モデル「Nike Air Magma」が片足約500g程度だったことを踏まえると、マグマスケープもそれに近い重さと考えられます。
見た目ほど重さを感じないのは、ミッドソールのバランス設計とフィット感の高さによるものでしょう。
サイズ感とフィット感のポイント
サイズ感については「やや大きめ」「ちょうどよい」という声が分かれています。
足幅が広い人や厚手の靴下を履く人にはジャストサイズ、逆に細身の足型ならハーフサイズ下げるとフィットしやすいようです。
2本のシューレース構造によって、締め具合を細かく調整できる点も快適性に寄与しています。
特に足首や甲の高さに個人差がある日本人にとって、この柔軟な調整機構は大きなメリットです。
ホールド感を重視するなら紐をしっかり締め、街歩きでリラックスしたいときは少し緩める――そんな使い分けも可能です。
一足で複数シーンをカバーできる汎用性が、マグマスケープの隠れた魅力といえるでしょう。
通気性・快適性・耐久性のバランス
テキスタイル素材を多く採用しているため、見た目のボリュームに反して通気性は悪くありません。
内部に熱がこもりにくく、長時間履いても蒸れにくい構造です。
その一方で、スエードや厚手の素材が要所を守っているため、耐久性や保温性も両立しています。
防水性の明記はありませんが、軽い雨や湿った路面なら問題なく対応可能。
本格的なトレッキングシューズのような防水構造ではないため、悪天候下では注意が必要ですが、街中の使用では十分なレベルです。
また、ソールの厚みとクッション性のおかげで、アスファルトの硬い地面でも疲れにくく、日常的なウォーキングにも適しています。
長時間使用・立ち仕事にも向く設計
「一日中立ち仕事をしても疲れにくい」「長時間歩いても膝や足裏が痛くなりにくい」といったレビューも散見されます。
これは、厚めのミッドソールとホールド性の高いアッパーがしっかりと足を支え、着地時の衝撃を吸収してくれるためです。
初期段階では足首周りがやや硬く感じるかもしれませんが、履き慣れると自然なフィット感に変化します。
履き慣らし期間を設けることで、快適さが一段と増すタイプのスニーカーです。
通勤や通学、長時間の外出など、「歩く時間が長い」シーンには特におすすめできます。
アウトドア用途での信頼感
マグマスケープはその名の通り、“マグマ（火山）”のようなタフさを意識したデザイン。
ゴツゴツとしたソール形状が、悪路でも安定したグリップ力を発揮します。
山道やキャンプ場での使用でも、足裏がしっかり地面を捉え、滑りにくい印象です。
ただし、防水シートなどを搭載した登山靴ではないため、あくまで“ライトアウトドア”や“街と自然の中間”を狙った立ち位置です。
キャンプやフェス、トレイルウォークなど、軽いアウトドア活動にちょうどよい設計といえます。
街歩きでも映えるデザイン性と存在感
履き心地の良さだけでなく、デザイン面でも非常に完成度が高いのがこのモデルの特徴です。
トレッキング由来の重厚感と、フットスケープの流線的なフォルムが融合し、ファッション性の高い一足に仕上がっています。
ダブルシューレースや分厚いソールが足元にボリュームを与え、シンプルなコーディネートでも一気に存在感を放ちます。
街で履いても浮かないデザイン性と、アウトドアに耐える機能性――その両方を備えているのがマグマスケープの魅力です。
マグマスケープの履き心地まとめ
マグマスケープの履き心地を一言で表すなら、「安心感と軽快さのバランスが絶妙なスニーカー」。
厚手のソールが衝撃を吸収し、ラギッドなアウトソールが地面をしっかり掴む。
さらに、フィット感を調整できるダブルシューレースと通気性の高いアッパーが、日常でもアウトドアでも快適な歩行をサポートします。
・街歩きや通勤でも快適
・立ち仕事でも疲れにくい
・アウトドアでも安心して使える
これらの条件をすべて満たす一足は多くありません。
履き慣れるほどに自分の足に馴染み、頼れる“相棒スニーカー”になるはずです。
マグマスケープの履き心地を体感してみて
ナイキ×サカイが送り出したマグマスケープは、デザイン性と機能性の両立を実現したハイブリッドモデル。
その履き心地は、単なるスニーカーの域を超えています。
初めて足を入れたときのホールド感、長時間歩いても崩れない安定感、そして一歩踏み出すたびに感じる軽快さ――。
アウトドアにも街にも溶け込むこの一足を、ぜひ自分の足で確かめてみてください。
