イタリアを代表する高級ブランド「トッズ（TOD’S）」。
クラフトマンシップと上質なレザーで知られるその靴は、見た目の美しさだけでなく「履き心地の良さ」でも多くのファンを惹きつけています。
今回は、トッズの靴の中でも人気の高いスニーカー・ローファー・パンプスを中心に、それぞれの履き心地の違いや特徴、選び方のコツを丁寧に紹介します。
トッズの靴が「履き心地が良い」と言われる理由
まず押さえておきたいのは、トッズの靴づくりに込められた職人技です。
イタリア・マルケ州にある自社工房では、革の選定から裁断、縫製、磨きに至るまで100を超える工程を職人が手作業で行っています。
この徹底した製法によって、
- 柔らかくしっとりした上質なレザー
- 足を包み込むようなフィット感
- 履くほどに馴染んでいく自然な変化
といった“履く喜び”が感じられるのがトッズの魅力です。
特にレザーの質感は独特で、指で触れるとしなやかで、足を入れた瞬間にふわっと吸い付くような感触があります。
ローファーの履き心地：しっとりと包み込むフィット感
トッズといえば、まず思い浮かぶのが「トッズ ゴンミーニ」の愛称で知られるドライビングローファー。
このモデルはソール全体に小さなラバーのペブルが配置されており、滑りにくく、軽やかな履き心地が特徴です。
柔らかいレザーと軽やかなソール
トッズ ゴンミーニに使われるレザーは、履き始めはややハリがありながらも、数回の着用で驚くほど柔らかく馴染みます。
足を包み込むような構造になっており、長時間履いても足が痛くなりにくいと感じる人が多いです。
また、ペブルソールは滑りにくく、クッション性にも優れているため、歩くたびに足裏が軽く押し返されるような感覚があります。
サイズ選びのコツ
ただし、トッズ ゴンミーニはややタイトな作り。
特に甲高や幅広の人は、通常よりワンサイズ上を選ぶと快適に履ける場合があります。
逆に甲薄・幅狭の人にはぴったりフィットする傾向があります。
使用シーン
デザイン性の高さと快適さを兼ね備えているため、通勤や休日のお出かけ、車での移動など、幅広いシーンに向いています。
ただし、ペブルソールは長距離の歩行には不向きな場合もあるので、旅行などには別モデルを選ぶのが無難です。
スニーカーの履き心地：軽さと上質さを両立
近年人気を集めているのが、トッズ ノーコードライン。
特に「トッズ ノーコード」シリーズは、伝統的なレザー技術と現代的なデザインを融合させた代表作です。
レザー×ニットの快適なフィット感
スニーカーにはレザーやスエードだけでなく、ニット素材やテクニカルファブリックが採用されているモデルもあります。
ニット素材は足にぴったりフィットし、まるでソックスのような履き心地。
ラバーソールとの組み合わせにより、安定感と軽快さを両立しています。
歩行時の安定感と柔軟性
トッズらしい厚みのあるラバーソールは、グリップ力が高く滑りにくい仕様です。
柔らかなアッパーが足全体を包み込み、街歩きや立ち仕事でも疲れにくい構造になっています。
特に、足裏全体で体重を支えるような設計は、他のラグジュアリースニーカーにはない安心感があります。
注意点
トッズ ノーコードは「ラグジュアリーファッションスニーカー」に分類されます。
そのため、スポーツブランドのような強い反発力や通気性は求めすぎない方が良いでしょう。
また、ヒールカウンターが浅めのモデルでは、かかとが抜けやすいという声もあるため、試着時に歩行テストをおすすめします。
パンプスの履き心地：安定感と上品さを兼ね備えた一足
トッズのパンプスは、エレガントなデザインと安定した履き心地を両立しています。
特にブロックヒールやスリングバックタイプは、足を美しく見せながらも長時間の着用に耐えうる構造です。
安定したヒールと柔らかいレザー
パンプスと聞くと「疲れやすい」というイメージを持つ方もいますが、トッズのヒール靴は例外。
レザーの柔らかさと、底面に施されたラバーが衝撃を吸収し、歩行時の安定感を高めます。
また、ブロックヒールタイプは体重をしっかり支えるため、長時間の立ち仕事や移動にも適しています。
日本人の足にも合う設計
トッズのパンプスは「幅が狭すぎない」「甲を深く包むアッパー構造」であるため、幅狭・甲薄の人にも相性が良いといわれています。
ただし、モデルによってはタイトに感じることもあるので、普段のサイズと0.5cm違うものを比較して選ぶのが安心です。
上質さと実用性のバランス
見た目の美しさだけでなく、履き心地や安定感にも配慮されているのがトッズの強みです。
フォーマルなシーンやオフィスコーデに取り入れても、自然に上品さを演出してくれます。
履き心地を長持ちさせるコツ
トッズの靴は素材が非常に繊細なため、正しいメンテナンスが欠かせません。
少しの手間で、快適さを長く保つことができます。
- 防水スプレーを活用する：雨や汚れから革を守り、柔らかさを維持します。
- 履いた後はブラッシング：埃を落とし、レザーの呼吸を妨げないようにする。
- シューツリーを使用：型崩れ防止と湿気対策に効果的。
- ソールの摩耗チェック：特にゴンミーニ系はかかと部分が擦り減りやすいため、早めの補修が◎。
これらを意識するだけで、履き心地の良さを何年も保つことができます。
トッズの靴の履き心地を最大限楽しむために
トッズの靴は、見た目の高級感だけでなく「足を包み込むような優しさ」が魅力です。
ローファーは軽やかで上品、スニーカーは柔らかく快適、パンプスは安定感と美しさを兼ね備えています。
どのモデルにも共通しているのは、職人の手による丁寧な仕立てと、革の質感の良さ。
その結果、履くたびに足に馴染み、まるで自分だけの靴に育っていくような感覚が味わえます。
自分のライフスタイルや足型に合った一足を選べば、トッズの靴は“見た目の美しさと快適さ”の両方を叶えてくれるはずです。
ぜひあなたの足で、その上質な履き心地を体感してみてください。
