アシックスを代表する名作シリーズのひとつ「ゲルライト5」。90年代に登場したランニングシューズをベースに、ライフスタイルスニーカーとして今も高い人気を誇っています。この記事では、実際の履き心地からサイズ感、デザインの特徴、さらには他モデルとの比較まで、愛用者の声や実体験をもとに徹底的にレビューしていきます。
ゲルライト5とは？90年代生まれの名作スニーカー
「ゲルライト5（GEL-LYTE V）」は、1993年にアシックスが発売したランニングシューズを原型とするモデルです。当時のアシックスが掲げていたコンセプトは「軽さとクッション性の両立」。名前の“ライト”は「軽量性」を意味しており、時代を超えてもその履き心地は高く評価されています。
現行モデルでは、スエード・メッシュ・レザーなどの素材を組み合わせ、クラシックな雰囲気を保ちつつも現代的にアップデートされています。アッパー全体のフォルムは丸みがあり、どこか懐かしさを感じさせるレトロなデザイン。ストリートでもファッション性が高く、90年代スニーカーの魅力をそのまま楽しめる一足です。
履き心地の特徴：包み込まれるフィット感と安定したクッション性
ゲルライト5を履いてまず感じるのは、足を包み込むようなフィット感です。アッパーとベロ（タン）が一体化した「モノソック構造」により、足全体がしっかりと固定される感覚があります。足を入れるときはややタイトに感じるものの、履き慣れてくると柔らかく足に馴染んでいくのが特徴です。
ミッドソールにはアシックス独自の「GELクッショニングシステム」を搭載。かかと部分に内蔵されたゲルが衝撃を吸収し、歩行時の負担をやわらげます。レビューでは「一日中歩いても疲れにくい」「かかとが柔らかく沈み込み、地面の硬さを感じにくい」といった声が多く見られます。
実際に長時間の街歩きで履いたユーザーからも、「クッション性がしっかりしていて、どこまでも歩けそう」と高評価。柔らかすぎず、反発力も程よいため、歩行時の安定感が感じられるのも魅力です。
サイズ感とフィット感：ややタイトな設計に注意
ゲルライト5は見た目以上にタイトな作りです。特に横幅がやや狭めで、足幅が広い方や甲高の方は、普段より0.5〜1サイズアップすることで快適に履けるという意見が多くあります。
モノソック構造のため、足を入れるときにやや圧迫感を覚えることがありますが、これはデザイン上の特徴であり、履いていくうちに自然に馴染んでいきます。逆に、足の形が細めの人にとってはジャストサイズでのフィット感が抜群で、「包み込まれるような安心感がある」と評する人も。
厚手の靴下を履く人や、長時間歩く機会が多い人は、少し余裕を持たせるサイズ選びが無難です。なお、足長（つま先方向）のサイズは標準的で、大きすぎたり小さすぎたりする印象はありません。
クッション性と安定感：日常使いに最適なバランス
ゲルライト5の履き心地を支えているのが、アシックスの代名詞ともいえる「GELテクノロジー」。衝撃吸収に優れたゲル素材がかかと部分に内蔵されており、硬すぎず柔らかすぎない絶妙なバランスで快適さを実現しています。
特に、アスファルトの上を長時間歩くような日でも足裏への負担が少なく、「夕方になっても疲れにくい」「歩くたびに自然な反発が返ってくる」といったレビューが多く寄せられています。加えて、ソールの形状が安定しており、重心がぶれにくいため、ランニング由来の安定感も感じられます。
一方で、最新のランニングシューズのような高反発性や超軽量性を求める場合は、やや物足りなく感じるかもしれません。ただし、日常使いや通勤・通学などのシーンでは、十分すぎるほどのクッション性と安定感を備えています。
デザインと素材感：レトロとモダンの絶妙な融合
ゲルライト5の魅力の一つが、そのデザイン性です。90年代らしいボリューム感のあるシルエットに、スエードやメッシュといった異素材を組み合わせたアッパー。カジュアルながらも大人っぽい落ち着きを持ち合わせており、ストリートスタイルからきれいめカジュアルまで幅広くマッチします。
また、カラー展開も豊富で、クラシックなグレーやネイビーのほか、コラボ限定カラーなども人気。特にアトモスやアシックスタイガーとのコラボレーションモデルは、ファッション好きの間で高い注目を集めています。
素材は柔らかく足馴染みが良いスエードが多く採用され、耐久性と質感の両立を実現。レザー部分が多いモデルでは高級感も増し、シンプルなコーディネートにも映える一足です。
他モデルとの比較：ゲルライト3やニューバランス574との違い
同じアシックスの人気モデル「ゲルライト3（GEL-LYTE III）」と比べると、ゲルライト5はフィット感が強めで、横幅がよりタイトです。ゲルライト3をジャストサイズで履いている人が同サイズを選ぶと、やや窮屈に感じることもあるため注意が必要です。
一方、ニューバランス574と比較すると、ゲルライト5はやや細身で、ホールド感が強い設計。574のように全体がゆったりした作りではないものの、安定感と軽快さのバランスが取れており、「しっかり足を支えてくれる感覚」が特徴です。
また、ゲルライト5は見た目よりも軽量で、足元のボリュームを出しつつも疲れにくい点も評価されています。クッション性とフィット感のバランスでは、むしろ現代のライフスタイルスニーカーとして理想的なポジションにあります。
向いている人・おすすめの履き方
ゲルライト5は、以下のような人に特におすすめです。
- クッション性があり、長時間歩いても疲れにくいスニーカーを探している人
- スリムでフィット感のあるシルエットを好む人
- ストリートにもカジュアルにも合う万能スニーカーが欲しい人
- 90年代のクラシックスニーカーの雰囲気が好きな人
街歩きや通勤はもちろん、旅行時の長時間移動にもぴったり。靴紐を緩めて履けば抜け感が出て、カジュアルな着こなしにもマッチします。逆に、しっかり結べばランニング由来の安定感を発揮。シーンに応じて履き方を変えられるのも魅力のひとつです。
注意点とデメリットもチェック
ゲルライト5の最大の注意点は「幅の狭さ」。特にモノソック構造が足の甲や側面を包み込むため、足幅が広めの人は圧迫感を覚える場合があります。購入時には試着をおすすめします。
また、最新のランニングシューズと比較すると、軽量性や反発力ではやや控えめ。そのため、本格的なランニング用途よりは、あくまでライフスタイル・街歩き向きとして選ぶのがベターです。
まとめ：ゲルライト5の履き心地は安定感と包み込み感のベストバランス
ゲルライト5の履き心地は、アシックスの技術が凝縮された「安定感」と「包み込み感」が魅力の一足です。しっかりとしたGELクッションが衝撃を吸収し、モノソック構造が足全体をやさしくホールド。長時間歩いても疲れにくく、デザイン性にも優れています。
一方で、横幅がややタイトな設計なので、足型に合わせたサイズ選びが快適さの鍵。普段よりハーフサイズ上げるだけで、格段に履きやすくなる場合もあります。
「ゲルライト5 履き心地」というキーワードで探している人にとって、このモデルはまさに“レトロと機能性の融合”といえるスニーカー。街でもアウトドアでも活躍し、履くたびにその完成度を実感できる名作です。
