エルメスのサンダルの中でも、上品さと抜け感を兼ね備えた「サントリーニ」。一見シンプルなのに、履くだけで全身を洗練された印象にしてくれる人気モデルです。
ただ、その人気の裏で「痛いって本当?」「履き心地はどうなの?」という声も少なくありません。ここでは、実際の使用感や口コミ、素材の特徴をもとに、サントリーニの履き心地を徹底的に解説していきます。
サントリーニとは?エルメスらしい上質素材のフラットサンダル
サントリーニは、エルメスのアイコンである“Hカット”を採用したサンダルシリーズのひとつです。
レザーの上質さ、シンプルながらも計算されたフォルム、そして足首をホールドするアンクルストラップが特徴。オランのようなスリップオンタイプと異なり、ストラップによって安定感があり、履き心地にもこだわった作りになっています。
素材はカーフ(牛革)やシェーヴル(山羊革)などが中心で、滑らかで柔らかい質感が魅力。
インソールやライニングにもレザーを使用しており、履くほどに足に馴染んでいくのが特徴です。
ただし、ソールはレザー仕様のため、クッション性や衝撃吸収力は少なく、履き慣れるまでに時間がかかることもあります。
実際の履き心地:安定感がありながらも革の硬さに注意
口コミを見ると、サントリーニは「履きやすい」「歩きやすい」と高評価を得る一方で、「最初は少し硬い」「長時間歩くと疲れる」という声も見られます。
この違いは、構造と素材の特性に由来しています。
まず、アンクルストラップ付きであることから、足首をしっかりと固定できるのが大きなメリット。サンダル特有の“パタパタ感”が少なく、足が靴の中でズレにくいため、安定感があります。
一方で、履き始めの段階では革がまだ硬く、足首や甲の部分に擦れを感じる場合があります。特に、素足で長時間歩くとストラップが肌に当たって痛みを感じることがあるため、最初は短時間の使用から慣らすのがおすすめです。
また、ソールがレザーでクッション性が低いため、硬い地面を長時間歩くと足裏に疲れを感じやすいという声もあります。
そのため、街歩きよりもリゾートやショッピングなど、比較的短時間の外出に向いているサンダルといえるでしょう。
サイズ感とフィット感のポイント
サントリーニは、エルメスの定番モデル「オラン」よりも少しゆったりと感じるという口コミが多く見られます。
「普段オランで36を履いているけれど、サントリーニは同じサイズで少し余裕があった」という声もあり、足幅が狭い方はハーフサイズ下げる選択肢も検討するとよいでしょう。
ただし、ストラップ付きのため足首のホールド感を調整できる点がメリット。
幅広や甲高の方でも、ストラップの穴位置を変えることである程度フィット感を調整できます。
一方で、足首が太めの方はベルトが食い込む場合もあるため、試着時には実際に歩いてみて当たりや圧迫がないか確認が必要です。
痛みや靴擦れを感じる原因と対策
エルメスのサントリーニが「痛い」と感じる主な原因は、以下の3つです。
- 革が硬く、足に馴染むまで時間がかかる
新品時のカーフやシェーヴルは表面が張っており、最初は足にフィットしにくいことがあります。特にストラップ部分やHカットの縁が足の甲に当たり、擦れるケースがあります。
→ 対策として、初めの数回は短時間の着用にとどめ、徐々に革を馴染ませるのがおすすめです。 - レザーソールの硬さによる疲れ
レザーソールは見た目の高級感がある一方で、クッション性は低め。長距離の歩行や硬い地面では、足裏が直接衝撃を受けやすくなります。
→ 滑り止め加工や薄いインソールを追加することで、足裏の負担を軽減できます。 - サイズミスによる圧迫や擦れ
エルメスのサンダルは全体的にタイトな設計で、サイズ選びを間違えると痛みが出やすくなります。
→ 特に幅広や甲高の方は、ハーフサイズアップを検討するのが安全です。足首のストラップを締めすぎないこともポイントです。
これらの要因を理解しておけば、痛みを最小限に抑えて快適に履きこなすことができます。
長く快適に履くためのコツとお手入れ
高級レザーサンダルは、適切なケアをすることで履き心地が格段に変わります。
サントリーニも例外ではなく、革を柔らかく保ち、ソールの状態を整えることで快適性を長く維持できます。
- 履き始めは短時間ずつ慣らす
いきなり長時間外出せず、まずは室内で歩くなどして革を馴染ませるのがベストです。 - 革専用クリームで柔軟性をキープ
乾燥やひび割れを防ぐために、定期的にレザー用の保湿クリームを塗布しましょう。 - 滑り止め加工を施す
レザーソールは滑りやすいため、靴修理店でゴムソールを貼ると安全性と歩行時の安定感が向上します。 - 雨の日は避ける
革が水を吸うと硬化や変形の原因になるため、雨天時は履かないのが鉄則です。
このようなケアを続けることで、サントリーニ本来の美しさと履き心地を長く楽しむことができます。
サントリーニが向いている人・向かない人
実際の履き心地を踏まえると、サントリーニが特におすすめなのは次のような人です。
- ストラップ付きの安定感を重視する人
- シンプルで上品なフラットサンダルを探している人
- 革の質感や経年変化を楽しみたい人
- 短時間の外出やリゾート・ホテルシーンで使いたい人
一方で、次のような人は注意が必要です。
- 長時間歩く機会が多い人
- 幅広・甲高で革が当たりやすい人
- 新品の硬い革に敏感な人
このように、サントリーニは“履くシーンと足の形”を選ぶサンダルとも言えます。
履き慣れれば極上のフィット感を得られる一方で、慣れるまでは少し気を使う必要があるでしょう。
口コミから見るリアルな評価
実際に購入した人の口コミには、次のような声があります。
- 「オランよりゆったりしていて、足首がホールドされるので歩きやすい」
- 「革が馴染むまでは少し硬いけれど、慣れるととても快適」
- 「デザインが上品で、履くだけで気分が上がる」
中には「長時間履くと足裏が疲れやすい」といった声もありますが、全体的には「デザイン性と上質さのバランスが取れたサンダル」として高く評価されています。
エルメス サントリーニの履き心地まとめ
サントリーニは、エルメスらしい高級感と上品なデザイン、そして安定感のある履き心地が魅力のサンダルです。
一方で、レザーソールの硬さや履き始めの革の張りなど、慣れるまでに少し時間が必要なモデルでもあります。
「痛い」と感じるかどうかは、足の形やサイズ選び、使うシーンによって大きく変わります。
自分の足に合ったサイズを選び、最初は短時間から履き慣らしていくことで、サントリーニの本当の履き心地を楽しむことができるでしょう。
結論として、サントリーニは「見た目だけでなく、履き心地にもこだわりたい人」にこそおすすめできる一足です。
革の柔らかさが足に馴染んだとき、エルメスのサンダルならではの快適さと上質さを実感できるはずです。


