「ニューバランスってダサいの?」そんな疑問、実は意外と多いんです。街で履いている人も多いし、雑誌でもよく見かけるのに、なぜか「ダサい」と言われることがある。この記事では、世代別の印象の違いや、実際におしゃれに見せるためのコツを徹底的に解説していきます。
ニューバランスが「ダサい」と言われる理由
まず最初に、なぜ一部の人が「ニューバランス=ダサい」と感じるのかを整理してみましょう。
理由のひとつは、シルエット。ニューバランス 574やニューバランス 2002Rは、丸みのあるフォルムと厚みのあるソールが特徴です。これが「野暮ったい」「子どもっぽい」と感じられてしまうことがあります。また、「N」のロゴが大きく、主張が強すぎるという意見も少なくありません。
もう一つの理由は、地味さ。ニューバランスのカラーパレットはグレーやネイビーなど落ち着いた色合いが中心で、ファッションに“尖り”を求める層には「無難すぎる」と映ることもあります。トレンド重視の若者層からは「もっと個性が欲しい」と思われやすいのです。
ただし、こうした印象はあくまで“見え方”の問題。実際の評価を見てみると、「ダサい」と答えた人はごく少数で、多くの人が「おしゃれ」「履きやすい」と感じているのも事実です。
世代別に見るニューバランスの印象
「ダサい」と感じるか、「おしゃれ」と感じるかは、世代によって大きく違います。ここでは、年齢層ごとの印象の傾向を整理します。
20代~30代前半
若い世代はトレンドへの感度が高く、ファッション性を重視します。そのため、クラシックで控えめなデザインのニューバランスに対して「地味」と感じることも。ただし、ニューバランス 327やニューバランス 1906Rなど現代的なデザインのモデルは人気が高く、ファッション誌でも頻繁に取り上げられています。
つまり、「ニューバランス=ダサい」と感じる人と、「今っぽくておしゃれ」と思う人がはっきり分かれる層です。
30代~40代
この世代になると、「機能性」「履き心地」「長く使えること」などを重視する傾向が強まります。ニューバランスの快適さや安定感を理解しており、「定番の良さ」を評価する声も多いです。一方で、細身のスニーカーやミニマルデザインを“おしゃれ”と考える人にとっては、丸みのある形状が少し野暮ったく感じられる場合も。
50代以降
この層では、「ニューバランス=安心感」「履きやすい」「長く使える」という実用的な評価が主流です。スニーカー選びの基準が“おしゃれ”よりも“快適性”にシフトしているため、ダサいと感じる人は少数派。ただし、派手なカラーリングやトレンド性の強いモデルを選ぶと「若作り」に見えることもあるので、落ち着いた配色が好まれます。
モデル別に見る「ダサい」と「おしゃれ」の境界線
ニューバランスと一口に言っても、モデルによって印象は大きく異なります。いくつか代表的なシリーズをピックアップしてみましょう。
ニューバランス 574:クラシックでベーシックな定番
ニューバランス 574はニューバランスの象徴的なモデル。万人受けするデザインですが、その分“ありふれている”と感じる人もいます。
しかし、グレートーンやスエード素材など落ち着いたタイプを選べば、一気に大人っぽく上品な印象になります。パンツの丈感を調整して、靴のシルエットを活かすのがポイントです。
ニューバランス 327:若者人気のデザインモデル
大胆な「N」ロゴとシャープなアウトソールが特徴のニューバランス 327。ファッション感度の高い層に支持されています。
ただし、カラー選びを間違えると派手になりすぎることも。モノトーンやワントーン配色を選ぶと、大人でも履きやすく、バランスの取れた印象になります。
ニューバランス 2002R:履き心地重視のハイテクモデル
厚みのあるソールと機能性が魅力のニューバランス 2002Rは、近年の人気モデル。見た目のボリューム感が“おじさん靴”と捉えられることもありますが、実際はストリートやカジュアルコーデとの相性が抜群。
ポイントは、全体のバランス。細身のパンツやショート丈アウターと合わせて、重心をスニーカーに寄せると“今っぽく”見えます。
ニューバランス 991:大人が選ぶプレミアムモデル
「スティーブ・ジョブズが愛用していた」として知られるニューバランス 991は、シンプルで落ち着いたデザインが特徴。地味と感じる人もいますが、上質なスエード素材や上品なカラー展開が魅力です。
大人世代がきれいめカジュアルに合わせれば、むしろ“知的で洗練された印象”になります。
ニューバランスをおしゃれに見せるコーデ術
「ダサい」と言われがちな要素も、コーディネート次第で一変します。ここでは、おしゃれに履きこなすためのコツを紹介します。
1. カラーを統一する
ニューバランスを履くときは、全体の色のトーンを揃えるのが基本です。グレーベースのスニーカーなら、服もグレー・ブラック・ホワイトなどの無彩色でまとめると、統一感が生まれます。逆に、トップスが派手な場合は、足元を落ち着いた色で締めるのが効果的です。
2. パンツの丈を調整する
裾がスニーカーにかぶってしまうと、どうしても“もっさり”して見えます。くるぶし丈やロールアップで軽さを出すことで、シルエット全体がすっきりします。特にニューバランス 574やニューバランス 2002Rのようなボリュームのあるモデルは、丈感が印象を大きく左右します。
3. 素材感を活かす
スエード素材のモデルは上品さが際立つため、大人のコーデにぴったり。レザーやメッシュ素材との組み合わせも多く、季節感やシーンに合わせて選ぶと◎。
逆に、キャンバス素材のモデルを選ぶときは、カジュアル寄りのコーデでまとめるのがおすすめです。
4. スニーカーを主役にする
あえてスニーカーを目立たせるコーデもあり。シンプルなトップス・ボトムスに、存在感のあるニューバランスを合わせることで、全体がこなれて見えます。特にニューバランス 327や990シリーズのような特徴的なデザインは、主役にすると一気に映えます。
どんな世代でも似合うニューバランスの選び方
ニューバランスは世代や性別を問わず履けるスニーカー。だからこそ、自分のライフスタイルに合った選び方をすることが大切です。
- 若年層なら:個性を出せるカラーやデザイン重視のモデル(ニューバランス 327、ニューバランス 2002Rなど)
- 30〜40代なら:バランスの取れた定番モデル(ニューバランス 574、990、996など)
- 50代以上なら:質感や履き心地を重視したプレミアムライン(ニューバランス 991、993、Made in U.K.モデルなど)
どのモデルも、「清潔感」「サイズ感」「バランス感覚」を意識すれば、どんな年代でも自然におしゃれを楽しめます。
まとめ:ニューバランスは「ダサい」ではなく「使い方次第」
結論として、ニューバランスが「ダサい」と言われるのは、靴そのものではなく“履き方”や“組み合わせ方”に原因があります。
同じモデルでも、カラー選びや服とのバランス次第で印象は大きく変わる。むしろ、履き心地・耐久性・デザインのバランスが取れたブランドとして、多くのファッション業界人からも支持されています。
つまり、「ニューバランスがダサい」という言葉を鵜呑みにする必要はありません。自分らしいスタイルに合う1足を見つけて、履きこなしを楽しむこと。それこそが“本当のおしゃれ”につながるはずです。


