スニーカー選びで「履き心地」と「デザイン性」のどちらを重視するか、悩む人は多いと思います。そんな両方を求める人におすすめなのが、New BalanceのXC72。
このモデルは、1970〜80年代のランニングシューズのデザインをベースに、現代的なクッション性と安定感を融合させた“レトロモダン”な一足です。
この記事では、XC72の履き心地を実際の使用感や口コミをもとに詳しく解説していきます。
XC72とは？レトロとモダンを融合したデザインの背景
XC72は、New Balanceが2021年に登場させた比較的新しいモデル。
名前の「XC」はクロスカントリー（Cross Country）の略で、過去のトレイルやランニングシューズからインスピレーションを受けています。具体的には、70〜80年代の「375」「XC15」「620」といった名作モデルのディテールを組み合わせたハイブリッド構造です。
見た目はどこか懐かしさのあるレトロなフォルムですが、細部の設計はしっかり現代的。厚みのあるミッドソールや特徴的なトラクションパターンを備えたアウトソールなど、デザインだけでなく機能面も進化しています。
「古さを感じさせないクラシック感」と「今っぽい洗練さ」を同時に楽しめるのがXC72の大きな魅力です。
アッパー素材と足入れ感 ― 包み込まれるようなフィット感
XC72のアッパーには、スウェードとメッシュ、あるいはキャンバスとレザーといった異素材の組み合わせが採用されています。
この素材構成によって、履き始めはやや硬さを感じるものの、使い込むうちに足にしっかり馴染むフィット感が生まれます。
足を入れた瞬間に感じるのは、柔らかいインソールの感触。厚みのあるクッションが足裏をしっかり支え、包み込むような安定感があります。
多くのレビューでも「インソールがソフト」「足全体を包む感覚が心地いい」といった声が目立ちます。履き口も比較的狭めに設計されており、ホールド感がしっかりしているのも特徴です。
ミッドソールの特徴 ― 適度なクッション性と安定感
XC72のミッドソールにはEVA素材が使用され、New Balanceらしい安定感のある履き心地を実現しています。
フワフワとした柔らかさではなく、どちらかといえば「しっかり支えるタイプ」。地面からの衝撃をやわらげつつ、足の動きを安定させるよう設計されています。
クッション性は十分ありながらも、沈み込みすぎないため長時間の歩行でも疲れにくい。
レビューでも「ソールが硬めで安定している」「反発がほどよく、歩きやすい」といった意見が多く、日常使いはもちろん、旅行や通勤にも使いやすいバランスです。
アウトソールの構造 ― グリップ力とデザインの両立
XC72のアウトソールは、左右で異なるトラクションパターンを採用したユニークな設計になっています。
縦に分割されたソールは、片方がトレイル仕様の凹凸パターン、もう片方が舗装路に適したフラットなパターンという構造。
これにより、地面をしっかりと捉えながらも、滑りにくく安定した歩行をサポートしてくれます。
実際の使用感としても「グリップが強く、雨の日でも滑りにくい」「舗装路でも安心して歩ける」といった口コミが多く見られます。
このソールデザインがXC72の独特な見た目を作り出しており、機能性とデザイン性の融合を象徴する部分です。
サイズ感とフィット感 ― 普段サイズでOK？それとも上げるべき？
サイズ選びに関しては、基本的に「普段通りのサイズで問題ない」という意見が多いです。
ただし、少し幅がタイトめに感じるという声もあるため、幅広の人や厚手ソックスを履く場合はハーフサイズアップを検討してもよいでしょう。
縦方向には若干ゆとりがあり、指先が圧迫されにくい構造。
一方で横幅はやや細めなので、足の形によっては窮屈に感じるかもしれません。
「普段履きのニューバランスと同じサイズでちょうど良い」「幅広の人は0.5cm上げたほうが安心」といったレビューが多く、全体的にバランスの取れたフィット感だと言えます。
履き心地の実際 ― 長時間歩いても疲れにくい
XC72の最大の特徴は、「長時間歩いても疲れにくい履き心地」にあります。
ディズニーランドなど、一日中歩き回るようなシーンでも快適だったというレビューもあるほど。
これは、クッション性と安定性のバランスが取れている証拠です。
足裏のサポート感がしっかりしているので、歩行中に体重が分散しやすく、膝や腰への負担も軽減されます。
また、ヒール部分のホールド感が強く、足のぐらつきを防ぐ構造になっているため、安定感を感じながらスムーズに歩けます。
歩き出したときに感じる「地面をしっかり踏みしめる感覚」や「スムーズな足運び」は、XC72ならではの魅力。
特に安定した履き心地を重視する人にとって、安心感のある一足といえるでしょう。
気になるポイント ― 通気性と重さの印象
全体的に高評価なXC72ですが、少し気になる点もあります。
まず、通気性。アッパー素材にスウェードやレザーを使用しているため、メッシュの面積が少なく、夏場はやや蒸れやすいと感じる人もいます。
通気性重視の人は、春秋や冬などのシーズンに履くほうが快適です。
また、ソールの厚みと素材のボリュームから、見た目よりやや重さを感じるという声もあります。
ただ、片足約350g程度と実際の重さは標準的で、履いてしまえば気にならない程度です。
見た目に対しての軽快な歩き心地があり、ファッション性と機能性を両立している印象です。
コーディネートのしやすさ ― レトロモダンな見た目が万能
XC72は、見た目の存在感も大きな魅力のひとつです。
レトロなシルエットながらも、左右非対称のソールデザインやビッグNロゴが個性を際立たせています。
カジュアルスタイルはもちろん、モードやストリートにも合わせやすい万能デザインです。
ボリューム感のある形状なので、細めのパンツと合わせると足元にメリハリが出てバランスが取りやすい。
逆にワイドパンツと合わせると、よりストリートライクな雰囲気になります。
どんなスタイルにも自然になじむため、「デザイン性と実用性を両立したスニーカー」を探している人にぴったりです。
XC72の履き心地を最大限に楽しむコツ
- 試着は必須
特に幅広の人や甲が高い人は、サイズ感に個体差が出やすいため試着をおすすめします。 - 厚手ソックスで調整
少しゆとりを感じる場合、厚手の靴下を合わせることでフィット感が増します。 - シーズンを選ぶ
通気性を考慮して、春や秋など気温が安定している季節に履くと快適です。 - ケア用品を併用
スウェードやレザーを長持ちさせるために、防水スプレーや専用ブラシでの手入れも大切です。
こうしたひと手間を加えることで、XC72の履き心地と見た目の良さを長く楽しむことができます。
XC72の履き心地まとめ ― デザインも機能も両立した万能スニーカー
XC72は、「見た目がレトロなのに履き心地はモダン」という、まさにNew Balanceの真骨頂ともいえるスニーカーです。
しっかりしたクッションと安定感、包み込むようなフィット感を備え、長時間の歩行にも対応。
デザイン面でも存在感があり、コーディネートの主役になる一足です。
通気性や幅のタイトさなど、人によっては注意が必要なポイントもありますが、それを差し引いても総合的な満足度は高め。
「歩きやすくておしゃれなスニーカーを探している」「ニューバランスの新しい定番を試したい」という人に、XC72はぜひおすすめしたいモデルです。
XC72の履き心地を体感して、自分の一足を見つけよう
最後にもう一度まとめると、XC72の履き心地は「安定感」「適度なクッション」「包まれるようなホールド感」が特徴。
レトロな見た目と現代的な快適性を両立しているため、ファッション性を妥協したくない人にも最適です。
「XC72 履き心地」というキーワードで気になっている人は、ぜひ実際に試着して、そのバランスの良さを体感してみてください。
履けばわかる“ニューバランスらしい快適さ”が、きっとあなたの足にもフィットするはずです。
