「grounds MOOPIE JAWS（グラウンズ）」という名前を聞いたことがありますか？
透明な球体ソール、未来的なシルエット、そして街で一目置かれる存在感。SNSでも注目を集める日本発のスニーカーブランドです。
でも、検索するとちらほら見かけるのが「履き心地が悪い？」「歩きにくいのでは？」という声。
デザイン性の高さゆえにそう感じる人も多いのかもしれません。
この記事では、実際にどんな構造をしているのか、どんな人に合うのかを詳しく解説します。
「見た目だけじゃなく、快適に履けるのか？」という疑問を、ひとつずつ掘り下げていきましょう。
日本発・groundsというブランドの正体
groundsは、ファッションブランド「MIKIO SAKABE」の坂部三樹郎氏がディレクションするシューズブランドです。
コンセプトは「LEAP GRAVITY（重力を飛び越える）」——つまり、地面と人との関係を変える靴作り。
特徴的なのが、あの球体ソール。
透明なアクリルのような素材で、光を反射して浮かんでいるように見えます。
街中で見かければ、まず目を奪われるデザインです。
この構造は単なる装飾ではなく、「浮遊感」や「歩行時の衝撃吸収」を意識した設計。
つまり、ファッション性と機能性を両立させようとしているブランドなんです。
球体ソールの仕組みと履き心地
groundsの代名詞でもある“球体ソール”。
シリーズによって微妙に形状は異なりますが、代表的なのが「grounds JEWELRY」モデル。
厚底の中に半球状のソールがいくつも並び、クッションのように足を支えます。
この構造が、歩くときに足裏全体で「ふわっ」と沈み込むような感覚を生み出しています。
一般的なスニーカーとはまったく異なる設計なので、最初は「違和感がある」と感じる人も。
けれど慣れてくると、この反発と浮遊感がクセになるという声も多いです。
厚底は約5〜7cmほど。
見た目のインパクトだけでなく、自然と身長が盛れるのもポイント。
スタイルアップ効果を求める人にも人気の理由がここにあります。
実際の履き心地レビュー：良い点と気になる点
ふわっとしたクッション感と包み込み
履いた瞬間に感じるのは、クッションの柔らかさ。
歩くたびに球体ソールが沈み込み、衝撃を吸収してくれるのがわかります。
「雲の上を歩くよう」「ふわっと足を包み込むような感覚」という表現がよく使われます。
また、ニット素材のアッパーを採用したモデルは、足にピタッとフィットして締め付け感も少なめ。
長時間の歩行でも足への負担が少ないというレビューもあります。
注意したい重さとサイズ感
一方で、手に取ると意外に“ずっしり”しているという声も。
ソール構造が特殊なぶん、軽量スニーカーに比べれば重さがあります。
また、サイズ感はやや小さめ。普段履いているサイズより0.5cm大きめを選ぶ人が多いです。
デザイン重視で購入した人の中には、「思ったより歩きにくい」「バランスが取りづらい」と感じる場合も。
慣れるまでは少し時間がかかるかもしれません。
“履き心地が悪い”と感じる人の共通点
「groundsのスニーカーは履き心地が悪い」という声には、いくつかの共通する要因があります。
- サイズ選びのミス
小さめの作りなので、ジャストサイズを選ぶと窮屈に感じやすい。
試着できる場合は、必ず0.5cmアップを試してみるのが安心です。 - ソールの高さに慣れていない
厚底は視点が高くなる分、重心バランスも変わります。
最初はふくらはぎや足首に負担を感じる人もいますが、数日で慣れるケースが多いです。 - 用途のミスマッチ
ファッション重視の設計なので、通勤や長距離歩行、スポーツシーンには不向き。
街歩きやおしゃれ目的での使用なら快適に履けます。
要するに、「履き心地が悪い靴」ではなく、「正しいサイズと使い方を選ばないと違和感が出やすい靴」。
これが実際のところに近いでしょう。
長時間歩いても疲れにくいという声も
反対に、「groundsのスニーカーは意外と歩きやすい」と感じている人も多くいます。
厚底ながらも接地面が広く、ソールの柔らかさが歩行時の衝撃を吸収。
買い物やカフェ巡りなど、1日中外を歩いても足が疲れにくいというレビューもありました。
アッパー素材の柔らかさも好評で、特にニット系モデルは靴擦れが起こりにくいという声も。
立ち仕事や日常使いでも快適に過ごせる、と感じる人も少なくありません。
モデル別に見る履き心地の違い
groundsの代表的なモデルには、いくつかのタイプがあります。
デザインだけでなく、履き心地にも微妙な違いがあるため、購入前にチェックしておくと安心です。
- grounds JEWELRY（ジュエリー）
球体ソールの象徴。ふわっと沈み込む感覚が特徴。歩くたびに独特の反発を感じます。 - grounds MOOPIE（ムーピー）
ヒール高約7cmの厚底モデル。デザイン重視ですが、安定性もあり女性人気が高い。 - grounds MOOPIE JAWS
より存在感を増した重厚なデザイン。しっかりとした安定感があり、ソールの弾力も強め。
モデルによって「軽快」か「安定」かが変わるので、自分のライフスタイルに合わせた選び方が重要です。
groundsのスニーカーを選ぶときのポイント
失敗を防ぐために、購入前にチェックしておきたいポイントをまとめます。
- サイズは0.5cm〜1cmアップを検討
特に足幅が広い人は要注意。オンライン購入時はサイズガイドを確認しましょう。 - 最初は短時間から慣らす
厚底のバランスに慣れるまで、最初の数回は軽めの外出で試すのがおすすめ。 - 雨の日や不整地では注意
クリアソールは滑りやすい素材もあるため、濡れた路面では慎重に。 - ファッションとの相性を考える
存在感が強いので、シンプルな服装に合わせると全体のバランスが取りやすいです。
これらを意識するだけで、履き心地の印象は大きく変わります。
groundsのスニーカーが「履き心地悪い」と言われる理由の真相
結論から言えば、groundsのスニーカーは決して「履き心地が悪い靴」ではありません。
ただし、一般的なスニーカーとはまったく違う履き心地であることは確かです。
厚底で重心が高く、ソールの反発が強いため、初めて履くと不思議な浮遊感を覚えるかもしれません。
でも、それはブランドが意図的に設計した“構造的な個性”。
サイズ選びや歩き方、用途を誤らなければ「足への負担が少なく快適」という評価も多く、
“慣れ”さえすれば他にはない履き心地が手に入ります。
つまり、「悪い」と感じるのは自分に合っていないだけ。
その仕組みを理解して選べば、groundsの魅力はぐっと引き立ちます。
まとめ｜groundsのスニーカーは履き心地が悪い？いいえ、独自の設計を楽しむ靴です
groundsのスニーカーは、デザイン性と機能性を両立させた、まさに“構造を履く靴”。
厚底のインパクトや球体ソールの浮遊感は、他のどのスニーカーにもない体験です。
確かに「重さ」や「バランス」に違和感を覚える人もいますが、
それを上回る“歩く楽しさ”を感じる人も多い。
履き心地の良し悪しは、サイズ・用途・慣れ方次第。
もし「自分に合うかな？」と迷っているなら、まずは一度試してみてください。
独特のソール構造がもたらす不思議な浮遊感が、あなたの一歩を新しくしてくれるかもしれません。
