安全靴を英語でどう言う?基本の表現を押さえよう
「安全靴」は英語で “safety shoes” と言います。もっとも一般的で、作業現場や取引先とのやり取りでも通じやすい表現です。
ただし、現場や国によってニュアンスや言い方が少し異なります。たとえば、ブーツタイプを指す場合は “safety boots”、つま先が鉄製キャップで補強されているものは “steel-toe boots” や “steel-toe shoes” という言い方が自然です。
他にも、より広い意味で「保護用の靴」を表す “protective footwear” という語もあります。これは安全靴だけでなく、防水・帯電防止・耐熱などの機能靴も含む総称です。
アメリカ英語では “steel-toe boots” が一般的、イギリスやオーストラリアでは “safety boots” という言い方が好まれます。
つまり、どの国で使う英語かによって適切な表現を選ぶのがポイントです。
シーン別に使い分けたい英語表現
現場の状況や靴の形状によって、英語の言い回しは変わります。いくつかの代表的な使い方を見てみましょう。
- Safety shoes:一般的な作業靴。つま先保護がある靴全般。
例)All workers must wear safety shoes in the factory.
(工場内では全作業員が安全靴を着用しなければなりません。) - Safety boots:ブーツ丈の安全靴。建設現場や屋外作業に多い。
例)Safety boots are required on the construction site.
(建設現場では安全ブーツの着用が義務付けられています。) - Steel-toe boots / shoes:つま先が鉄で補強された安全靴。
例)Steel-toe boots protect your feet from falling objects.
(スチールトゥブーツは落下物から足を守ります。) - Protective footwear:保護靴全般。安全靴を含む広い概念。
例)Always wear protective footwear when handling heavy materials.
(重量物を扱うときは常に保護靴を着用しましょう。)
このように、同じ「安全靴」でも用途や相手に応じて表現を変えると、より正確に伝わります。
英語で「安全靴」を説明する際に使えるフレーズ集
英語で現場指示や仕様書を書くときに使える表現をまとめておきます。
- Please provide safety shoes for all employees.
全従業員に安全靴を支給してください。 - Workers must wear steel-toe boots during heavy lifting.
重量物を持ち上げる作業ではスチールトゥブーツの着用が必須です。 - We recommend protective footwear that meets EN ISO 20345 standards.
EN ISO 20345規格を満たす保護靴の使用を推奨します。 - Safety footwear with slip-resistant soles is essential in wet areas.
濡れた場所では滑り止めソール付きの安全靴が必要です。 - Do you have these safety boots in a composite-toe version?
この安全ブーツのコンポジットトウ仕様はありますか?
こうした実務的な言い回しを記事内で紹介しておくと、ビジネスでもすぐ使える知識として役立ちます。
海外の安全靴ブランドと英語表記
日本国内ではアシックスやミズノなどのブランドが有名ですが、海外にも多数の人気メーカーがあります。英語表記を知っておくと、海外通販やグローバル調達の場面で役立ちます。
- PUMA SAFETY
ドイツのスポーツブランドPUMAが展開する安全靴ライン。デザイン性が高く、欧州規格 EN ISO 20345 に対応。 - Safety Jogger
ベルギー発のブランド。軽量なコンポジットトウや防滑ソールで、アジア・ヨーロッパ・南米などで広く流通。 - Sievi
フィンランドの大手安全靴メーカー。北欧らしいデザイン性と耐寒性能が特徴。 - ALBATROS
ドイツ・ISM社のブランドで、PUMA SAFETYと並ぶ高性能モデルを展開。 - Uvex
保護具全般を扱うドイツブランド。ゴーグルやヘルメットと同様に安全靴にも高い信頼を持つ。
これらのブランドは、海外では「safety footwear manufacturers」や「work boot brands」として紹介されています。日本語サイトでは見つけにくいモデルも多いため、英語で検索するとより多くの情報にアクセスできます。
安全靴の英語仕様・規格の読み方
海外製の安全靴を調達するときは、製品ラベルや説明書に記載された英語表記を理解しておくことが重要です。以下のような用語が頻出します。
- Toe cap protection:つま先保護(スチール・アルミ・樹脂など)
- Slip-resistant sole:滑りにくいソール
- Puncture-resistant midsole:踏み抜き防止の中底
- Anti-static / ESD protection:静電気防止仕様
- Heat-resistant outsole:耐熱性アウトソール
- Oil-resistant:耐油性
- Waterproof / Water-resistant:防水または撥水仕様
また、欧州では EN ISO 20345:2011、オーストラリアでは AS 2210.3:2019 が安全靴の規格基準として知られています。
これらのラベルが付いている商品は、一定の強度・耐久性を保証している証拠です。
英語圏での呼び方の地域差に注意
英語では同じ意味でも地域によって使われる言葉が微妙に異なります。
- アメリカ英語:steel-toe boots / work boots
- イギリス英語:safety boots / protective footwear
- オーストラリア英語:steel caps(スチールキャップ=安全靴の俗称)
例えばオーストラリアの建設現場では「Don’t forget your steel caps!(安全靴忘れるな!)」のようにカジュアルな表現が使われます。
一方、公式文書や安全指導書では「safety footwear」「protective shoes」といったフォーマルな言い回しが一般的です。
海外メーカーと取引するときの注意点
英語で安全靴をやり取りする場面では、以下の点を押さえるとトラブルを防げます。
- 「shoes」か「boots」かを明確にする
海外では丈の高さで区別する文化が強いので、どちらの形状かを指定する。 - Toeの素材を確認する
steel(鉄)、aluminum(アルミ)、composite(樹脂)など材質を指定しないと誤解されやすい。 - サイズ表記の違いに注意
US、UK、EU、日本(cm)で基準が異なるため、併記が安全。 - 安全規格の等級を確認
EN ISO 20345のS1~S3など、機能レベルを明記する。
こうした細かい確認が、海外製品の導入や輸入業務でのトラブル防止につながります。
英語で「安全靴」を伝えられるようになろう
ここまで紹介したように、「安全靴=safety shoes」と一言で言っても、英語では使い分けが多様です。
ブーツタイプなら “safety boots”、つま先補強があるなら “steel-toe boots”、防滑や静電気対応などを含む場合は “protective footwear” と言い換えるのが自然です。
海外ブランドを調べたり、輸入製品の仕様を読むときにもこれらの英語表現を理解しておくとスムーズです。
グローバルな安全基準や英語でのやり取りに強くなれば、製品選びの幅もぐっと広がります。
安全靴の英語表現をしっかり身につけて、国内外どちらの現場でも自信を持って選べるようにしていきましょう。


