「厚底の安全靴」と聞くと、少し意外に感じる人もいるかもしれません。
でも最近は、作業現場でも「疲れにくさ」や「デザイン性」を重視する人が増えていて、ソールが厚くクッション性の高い厚底タイプが注目されています。
身長をほんの少し高く見せたい人や、スニーカー感覚で履ける安全靴を探している人にもぴったりです。
ここでは、厚底安全靴の魅力や選び方、人気モデルをわかりやすく紹介します。
安全性はもちろん、快適さやスタイルアップ効果も両立した一足を見つけましょう。
厚底の安全靴が人気の理由とは？
厚底安全靴が支持される最大の理由は「疲れにくさ」と「スタイル性」。
ソールが厚いことでクッション性が高まり、立ち仕事や長時間の歩行でも足や腰への負担を軽減してくれます。
実際、EVAやラバー素材を使った厚底ソールは、衝撃吸収性が高く、地面からの突き上げをやわらげる効果があります。
もう一つの理由は、履くだけで自然に“身長アップ”できること。
作業現場でも見た目を気にする人が増えており、スニーカーのようなデザインでスタイルをよく見せられる厚底タイプは、男女問わず人気です。
「安全靴は重くてダサい」という印象を変える、おしゃれで機能的なモデルが増えているのもポイントです。
厚底安全靴を選ぶときに見るべきポイント
1. 安全性は最優先
どんなにおしゃれでも、安全靴である以上、基本の安全性能は欠かせません。
選ぶときは JIS規格 や JSAA規格 に適合しているかをチェックしましょう。
先芯（つま先の保護パーツ）が鋼製や樹脂製など、安全基準を満たしたものを選ぶのが基本です。
また、油や水に強い耐油底、滑りにくいソール構造なども確認しておくと安心です。
作業現場によっては、釘踏み抜き防止などの追加機能が求められることもあります。
2. ソール素材とクッション性
厚底の魅力はなんといってもクッション性。
EVA（エチレン酢酸ビニル）や発泡ラバーなど、弾力がありながら軽い素材を使ったソールなら、長時間履いても疲れにくく快適です。
ただし、厚ければいいというわけではありません。
ソールが厚すぎると重くなったり、足元が不安定になったりすることも。
適度な厚みと反り返り（トゥアップ設計）を持つモデルを選ぶと、自然な歩行がしやすくなります。
3. 軽量設計かどうか
厚底構造でも、軽さは非常に大切です。
特に立ちっぱなしの仕事や、1日に何千歩も歩くような現場では、靴の重さが疲労に直結します。
軽量素材を使い、片足500g前後のモデルを選ぶと、かなり快適に動けます。
4. フィット感とワイズ
安全靴選びで意外と重要なのが「足幅」。
厚底タイプはソールが高いため、わずかなフィット感のズレが疲労につながることもあります。
3Eや4Eなど、ワイズ（足幅）展開が豊富なブランドを選ぶと失敗しにくいです。
5. 通気性とデザイン性
長時間履く安全靴は蒸れ対策も欠かせません。
メッシュ素材のアッパーや、抗菌・防臭インソールを採用したモデルは、季節を問わず快適です。
最近ではカジュアルスニーカーのようなデザインも多く、通勤や街歩きにも使える厚底安全靴が増えています。
厚底安全靴のメリットと注意点
メリット
- クッション性が高く、疲れにくい
厚底ソールが衝撃を吸収し、脚や腰への負担を軽減します。 - 身長アップ効果でスタイルが良く見える
履くだけで自然に数センチ身長が高くなり、姿勢も良く見えます。 - スニーカー感覚でおしゃれに履ける
作業現場でも私服でも違和感がないデザインが増えており、ファッション性も◎。
注意点
- 厚すぎると重くなりやすい
長時間作業では疲労につながる場合もあるため、重量バランスを確認しましょう。 - 足場が不安定な場所では不向き
ソールが高い分、安定性に注意。傾斜や段差が多い現場では避けた方が安全です。 - 作業内容に合わせた選択が必要
しゃがむ動作が多い職種などでは、厚底すぎる靴は動きにくいこともあります。
厚底安全靴おすすめ5選
ここからは、人気の厚底安全靴を5モデル紹介します。
「疲れにくさ」「軽さ」「安全性」「スタイル性」を軸に厳選しました。
1. アシックス ウィンジョブ CP209 BOA
厚底ランニングシューズのような見た目が特徴のワーキングモデル。
クッション性に優れたミッドソールと、BOAシステムによる簡単な着脱が魅力です。
トゥアップ設計でつまづきにくく、長時間の現場作業でも快適。
見た目もスタイリッシュで、通勤にも使える一足です。
2. TULTEX AZ-51675 軽量厚底セーフティシューズ
「軽量・厚底・疲れにくい」をコンセプトにしたアイトスの人気シリーズ。
EVAソールを採用しており、しっかりとした厚みがありながらも軽量で快適。
男女兼用デザインで、カラーバリエーションも豊富です。
価格も手頃でコスパ重視の人にもおすすめ。
3. ミズノ オールマイティ HW51M BOA
スポーツブランドらしい安定した履き心地が魅力。
厚底ミッドソールが衝撃をしっかり吸収し、立ち作業や倉庫業などに最適です。
BOAダイヤルで脱ぎ履きがスムーズ。デザインもスニーカー感覚で履けます。
4. TUF TOP TT-4300 プロテクティブスニーカー
耐久性と軽量性を両立した厚底モデル。
アウトソールのグリップ力が高く、滑りやすい床や油面でも安心です。
厚底ソールでも安定感があり、足裏全体でしっかり支える構造。
現場作業だけでなく、普段履きにもマッチするシンプルデザインです。
5. 厚底セーフティスニーカー メンズ・レディース兼用タイプ
楽天市場などで人気の高い汎用モデル。
鋼先芯入りでしっかり安全性を確保しつつ、ソール厚は約4〜5cmの設計。
軽量メッシュ素材で通気性も良く、蒸れにくい仕様。
女性や小柄な方にも「身長アップできる安全靴」として好評です。
厚底安全靴を長く快適に履くコツ
せっかく機能的な厚底安全靴を選んでも、履き方を間違えると疲れやすくなります。
長く快適に使うためのポイントをいくつか挙げておきます。
- インソールを交換してフィット感を高める
標準インソールが合わない場合は、衝撃吸収タイプに替えるとより快適です。 - 靴紐やBOAを適度に締める
締めすぎると血流が悪くなり、緩すぎると足がズレて疲労につながります。 - 通気性の良い靴下を選ぶ
厚底構造は熱がこもりやすいので、吸湿速乾タイプの靴下を合わせると快適です。 - 使用後はしっかり乾燥させる
汗や湿気を放置すると、臭いや素材劣化の原因になります。
風通しの良い場所で陰干ししましょう。
厚底の安全靴で快適に働こう
厚底の安全靴は、見た目だけでなく機能面でも大きな進化を遂げています。
クッション性の高いソールで疲れを軽減し、身長アップやスタイルアップ効果も期待できる。
しかも、最近は軽くて通気性に優れたモデルも多く、現場でも街でも使いやすいのが魅力です。
安全性・快適性・デザイン性をすべてバランスよく兼ね備えた厚底安全靴なら、
毎日の仕事がもっと快適で前向きになります。
自分の作業スタイルや足に合った一足を選んで、疲れ知らずの一日を過ごしましょう。
