仕事中もスタイリッシュでいたい――そんな人たちの間で今注目されているのが「スニーカータイプの安全靴」です。従来の黒一色・重たい安全靴とは違い、デザイン性と機能性を両立したモデルが次々に登場しています。この記事では、おしゃれで履きやすく、しかも安全なスニーカータイプの安全靴を厳選して紹介します。
スニーカータイプの安全靴が人気を集める理由
安全靴と聞くと「ゴツくて重い」「見た目がいかにも作業靴」というイメージが強いですが、最近ではスニーカーのように軽く、デザイン性の高いモデルが主流になってきました。
背景には、作業現場の多様化があります。配送や倉庫、営業兼務など“現場と外回り”の両方をこなす人が増え、「作業服でも私服でも違和感のない靴」が求められているのです。そこにスポーツブランドや作業服メーカーが参入し、機能×デザインの進化が一気に進みました。
おしゃれで機能的な安全靴を選ぶポイント
1. デザイン性
まず大切なのは、見た目のバランス。スニーカーのように軽快で、カラーや質感に遊びがあるものを選ぶと職場でも印象が柔らかくなります。
最近では、ブラック・グレー・ネイビーなどの定番カラーに加え、ターコイズやレッド、イエローなど差し色モデルも人気です。素材は人工皮革やメッシュなどが多く、軽くて通気性に優れています。
2. 安全性能
見た目だけでなく、安全靴としての機能も外せません。つま先の先芯(保護キャップ)は樹脂やスチール製を選び、JSAA規格やJIS規格に適合しているか確認しましょう。滑り止めソールや耐油仕様も現場では必須です。
3. 履き心地と軽さ
長時間履くことを考えると、クッション性や軽さも重要。スポーツブランドのモデルは、ランニングシューズと同等レベルの衝撃吸収素材を使用しており、立ち仕事でも疲れにくい設計です。
4. 留め具の種類
スニーカータイプには、紐だけでなく**ダイヤル式(BOAシステム)**やマジックテープ式、スリッポンタイプもあります。脱ぎ履きの頻度や好みに合わせて選ぶと快適に使えます。
人気ブランド別に見るスニーカー安全靴の特徴
アシックス(ASICS)
安全靴市場で圧倒的な支持を誇るブランド。スポーツシューズ由来のフィット感と軽さが特徴です。
代表モデル「ウィンジョブ CP209 BOA」は、ダイヤル式でフィット感抜群。GELクッション搭載で衝撃吸収性も高く、長時間の作業でも疲れにくいと評判です。見た目は完全にスニーカーで、街中でも履けるデザイン性があります。
ミズノ(MIZUNO)
日本人の足型に合わせた設計で、幅広4Eモデルも多いミズノ。特に「オールマイティ」シリーズは通気性が高く、軽さにも定評があります。
「オールマイティ VH 11L」は、ソールに通気孔を設け、内部のムレを軽減。見た目もスッキリしていて、ホワイトやブルーなど明るい色展開が魅力です。
プーマ(PUMA)
ファッション性重視派に人気なのがプーマの安全靴。スポーティで洗練されたデザインが特徴で、パッと見では安全靴に見えません。
ソールのグリップ力や軽量設計も優秀で、「職場でも履けるスニーカー」として高評価。女性にも人気があります。
ジーベック(XEBEC)
作業服メーカーならではの堅牢性を持ちながら、スニーカーデザインを取り入れた「プロスニーカー」シリーズが人気。
「プロスニーカー 85158」は巻き上げソールを採用し、段差や転倒にも強い仕様。コストパフォーマンスに優れ、予備靴として購入する人も多いモデルです。
Z-DRAGON(自重堂)
ストリートテイストの安全靴で、おしゃれと価格の両立を狙うならこのブランド。
2,000円台から手に入る手頃さながら、カラーバリエーションが豊富で、職場でも個性を出しやすいのが魅力です。
スニーカータイプ安全靴の最新トレンド
軽量化と通気性の向上
最近のモデルは、アッパー素材をメッシュ構造にすることでムレを防ぎ、真夏でも快適に過ごせるよう進化しています。軽量ソールや樹脂先芯を採用したモデルは、一日中履いても疲れにくいと評判です。
ダイヤル式フィットシステムの普及
アシックスやジーベックなどから、回すだけで締め付けを調整できるBOA式モデルが登場。紐を結ぶ手間が省け、作業中の緩みも防げるのがポイントです。
カラーデザインの多様化
ブラックやネイビーの定番色に加え、グリーンやレッドなどアクセントカラーを取り入れるモデルも急増中。職場でも「おしゃれに見える」ことを意識する人が増えています。
仕事とプライベートを両立する安全靴選び
スニーカータイプの安全靴は、作業用としてだけでなく通勤や街歩きにも使えるのが魅力。営業や配送業、軽作業の現場では、仕事終わりに履き替えずそのまま帰宅できるほど自然なデザインです。
さらに、アウトドアやDIY、ガレージ作業にも流用できるため、1足で幅広く使いたい人に向いています。
価格帯とコストパフォーマンスのバランス
スポーツブランドの安全靴は8,000円前後が主流ですが、クッション性・耐久性を考えると長く履けて結果的にコスパは高め。
一方、ジーベックやZ-DRAGONのようなワークブランド系は2,000〜4,000円台で購入可能。消耗が早い現場では予備用としても人気があります。
「おしゃれ+長く履ける+疲れにくい」――この3点を満たすかどうかが、良い安全靴を選ぶ基準です。
注意したいポイントと失敗しないコツ
スニーカータイプの安全靴は魅力的ですが、以下の点をチェックしておくと失敗を防げます。
- 規格確認:JSAA・JIS適合かどうかを必ず確認。
- サイズ感:厚手の靴下やインソールを使う場合は、少し余裕のあるサイズを。
- 使用環境:油や水のある現場では耐滑・耐油ソールを選ぶ。
- 見た目優先のリスク:デザイン重視しすぎて安全性能が低いモデルを選ばないよう注意。
- 交換目安:ソールがすり減ったり、先芯が変形したら早めに買い替えを。
職場でも映えるスニーカータイプの安全靴を手に入れよう
作業服と合わせても違和感がなく、休日にも履ける安全靴。それが「スニーカータイプ」の最大の魅力です。アシックスやミズノのようなブランドモデルはもちろん、コスパ重視のZ-DRAGONやジーベックも選択肢に入れると、自分のライフスタイルにぴったりの1足が見つかります。
おしゃれを楽しみながら、足元の安全もきっちり守る――そんな時代が、もう始まっています。
さあ、次の相棒は「おしゃれなスニーカータイプの安全靴」で決まりです。


