スニーカー選びで誰もが一度は悩むのが「サイズ感」。特にニューバランスはモデルごとに木型（ラスト）が異なり、同じサイズ表記でも履き心地が違うことがあります。ここでは、そんなニューバランスのサイズ感をモデル別に徹底解説。失敗しない選び方のコツを、実際の使用感や口コミも交えながらわかりやすく紹介していきます。
ニューバランスのサイズ感を理解するための基本
まず押さえておきたいのが、ニューバランスのサイズ選びでは「足長」だけでなく「足幅（ウィズ）」が重要ということです。
多くのブランドは足の長さ（cm）だけでサイズを決めますが、ニューバランスは足幅の種類が豊富に展開されています。これが「ジャストサイズで選んだのにきつい」「同じサイズでもモデルによって違う」と感じる理由の一つです。
ウィズ（足幅）の違いを知ろう
ニューバランスでは、足幅を示す「ウィズ」がアルファベットで表記されています。
- 【メンズ】
D（やや細め）／2E（標準）／4E（幅広） - 【レディース】
B（やや細め）／D（標準）
たとえば、普段履いているスニーカーで幅が窮屈に感じるなら、同じ足長でも「ワイド（2E）」を選ぶだけで格段に履きやすくなることがあります。逆に、足幅が細めの方が2Eを選ぶと、かかとが浮いたり、フィット感が緩くなる場合も。
モデル別に見るニューバランスのサイズ感
同じブランドでも、シリーズによって履き心地が全く違うのがニューバランスの奥深いところ。ここでは代表的なモデルの特徴を順に見ていきましょう。
ニューバランス 574シリーズ｜ゆったりめで初心者にもおすすめ
ニューバランスの象徴的モデルといえば「ニューバランス 574」。丸みを帯びたフォルムと厚めのソールが特徴で、全体的にゆとりのある設計になっています。
足幅が広い人や甲高の人にも履きやすく、普段のサイズでちょうどいいか、やや大きめに感じることが多いシリーズです。
実際、愛用者の多くが「いつものサイズでOK」「幅広設計で痛くならない」とレビューしています。もしタイトな履き心地が好きなら、0.5cm下げても問題ない場合もあります。
ニューバランス 996シリーズ｜スタイリッシュでやや細め
クラシックさと現代的なシルエットを両立した「ニューバランス 996」は、見た目がスマートな分、やや細めの作りです。
特に「Made in U.S.A」モデルは木型がシャープで、足幅が広い人はきつく感じやすい傾向があります。
選び方の目安としては、普段のサイズまたは＋0.5cmアップ。足幅が広い人や厚手の靴下を履く人は、ハーフサイズ上げた方が快適です。
ニューバランス 990・ニューバランス 1300・ニューバランス 2002Rシリーズ｜高級ラインは木型が細め
ハイエンドモデルの「ニューバランス 990」や「ニューバランス 1300」、そして近年人気急上昇中の「ニューバランス 2002R」は、フィット感重視の作り。
特にニューバランス 2002Rはホールド感が強く、初めて履くと「やや小さめ」に感じる人も多いです。素材が柔らかく足になじみやすい反面、履き始めはつま先が当たるという声もあります。
おすすめは普段のサイズより0.5cmアップ。履き込むうちにちょうどよくフィットするので、大きすぎる心配はありません。
ランニング系モデル｜機能性重視でタイトフィット
NBランニングカテゴリーのモデルは、軽量性とホールド感を最優先にした設計が多く、一般的に細めです。
たとえば「ニューバランス Fresh Foam」や「ニューバランス FuelCell」シリーズは、走行時のブレを防ぐため足をしっかり包み込む作り。日常履きとして使う場合には、普段のサイズ＋0.5cmを選ぶと快適に感じるでしょう。
ユニセックス・キッズモデル｜標準幅〜やや細め
ユニセックス展開やキッズモデルは、全体的に幅が標準〜細め。
特にキッズモデルは成長を見越して少し大きめを選ぶのがポイントです。0.5〜1.0cm大きめを選ぶと、靴下の厚みや成長にもしっかり対応できます。
サイズ選びで失敗しないためのポイント
1. 足の長さと幅を正確に測る
まずは自分の足の「長さ」と「幅」を測定することが大切です。
紙の上に足を置き、かかとからつま先の一番長い部分までが「足長」、親指と小指の付け根の最も広い部分が「足幅」です。
この2つを把握することで、ニューバランスのウィズ展開から最適なサイズを選びやすくなります。
2. ソックスの厚みも考慮する
冬場など厚手の靴下を履くことが多い人は、その厚みによってサイズ感が変わります。
通常より0.5cmアップしておくと、きつく感じにくく、長時間歩いても快適です。
3. モデルごとの「木型の違い」を意識する
ニューバランスの靴型（ラスト）はモデルによって異なります。
ニューバランス 574や576などの500番台は丸みがあり幅広、900番台や1000番台はスリムで細身。
同じサイズでも履き心地が異なるのはこのためです。
4. 生産国・別注モデルによる違い
同じニューバランス 996でも「U.S.A製」と「アジア製」ではサイズ感が変わることがあります。
一般的にアメリカやイギリス製は木型が細め、日本・アジア製はややゆとりがある傾向です。ネット購入時は必ず生産国の表記を確認しましょう。
5. レビューやショップコメントを参考に
通販で買う場合、実際のユーザーの口コミがとても参考になります。
「やや小さめ」「幅広でも履きやすい」などの具体的なレビューが多いモデルは、それだけサイズ感に特徴がある証拠。複数の意見を見て傾向をつかみましょう。
よくある失敗と対策
「つま先が当たって痛い」
→ 足長が足りていない、またはつま先部分が細めのモデル。
対策：0.5cmサイズアップ、またはワイドウィズ（2E・4E）に変更。
「幅がきつくて長時間歩けない」
→ 標準幅（D）を選んでいる可能性。
対策：ウィズを2E以上に変更。または同サイズで幅広モデルを選ぶ。
「かかとが浮く・緩い」
→ 大きすぎるサイズを選んでいる。
対策：インソールで微調整するか、ハーフサイズ下げてみる。
試着時にチェックすべきポイント
- つま先に指1本分（約5mm）の余裕があるか
- 甲やサイドがきつすぎないか
- かかとが浮かず、しっかりホールドされているか
- 歩いたときに足が前にずれないか
これらを確認すると、実際の着用時のストレスを大幅に減らせます。
特に「長時間歩く」「旅行で使う」などの目的なら、多少余裕のあるサイズを選んだ方が快適です。
ニューバランスのサイズ感まとめ
最後に、シリーズごとのおおまかな目安を整理します。
- ニューバランス 574／500番台：ややゆったり。普段サイズ〜−0.5cmでもOK
- ニューバランス 996／900番台：標準〜やや細め。普段サイズまたは＋0.5cm
- ニューバランス 1300／ニューバランス 2002R／1000番台系：細め設計。＋0.5cmが安心
- ランニングモデル（ニューバランス Fresh Foam、ニューバランス FuelCell）：タイトフィット。＋0.5cm推奨
- キッズ・ユニセックス：標準〜細め。＋0.5〜1.0cmで余裕を
ニューバランスのサイズ感を知れば、自分にぴったりの一足が見つかる
「同じサイズなのにモデルによって履き心地が違う」——それがニューバランスの奥深さでもあります。
自分の足の特徴を理解し、ウィズやモデルごとの違いを知っておけば、通販でも失敗しないスニーカー選びが可能です。
サイズ選びを工夫するだけで、足の疲れにくさや履き心地が驚くほど変わります。
ぜひ今回のポイントを参考に、自分にぴったりのニューバランスを見つけてみてください。
