「スニーカーを履くと甲のあたりがキツい」「長時間履くと足の甲が痛くなる」――そんな悩みを持つ人は少なくありません。特に甲が高い人にとって、靴選びは“合うかどうか”がすべて。今回は、甲高さんでも快適に履けると評判のニューバランスに注目し、選び方のポイントとおすすめモデルを詳しく紹介します。
甲が高い足の特徴と靴選びの難しさ
まず、そもそも「甲が高い」とはどういうことか。
これは足の甲、つまり足の甲から足首の付け根までの高さが平均よりも高い状態を指します。見た目に立体的でボリュームがあり、足全体がやや厚みを帯びているのが特徴です。
このタイプの足は、見た目には普通でも靴を履くと甲まわりに圧迫を感じやすく、「痛い」「きつい」「紐が締めにくい」といった不快感が出やすい傾向があります。特にスニーカーのようにフィット感を重視した靴では、甲の高さが合わないだけで履き心地が大きく変わってしまうのです。
そのため、甲が高い人にとって大切なのは「横幅(ワイズ)」と「甲まわりの高さ」の両方にゆとりがある靴を選ぶこと。足長(いわゆるサイズ)だけで決めてしまうと、足が入っても甲が当たって痛いということになりがちです。
ニューバランスが甲高さんに人気の理由
「幅広・甲高の人にはニューバランスがいい」とよく耳にします。
これは決してイメージだけではなく、ブランドとしての設計思想やサイズ展開に理由があります。
幅(ウイズ)展開が豊富
ニューバランスの最大の強みは、靴幅のバリエーションが多いこと。
メンズでは「D」「2E」「4E」「6E」など、ウィメンズでも「B」「D」「2E」「4E」といった幅広展開があります。
この“ウイズシステム”のおかげで、横幅だけでなく甲の高さにも余裕が生まれやすく、甲高の人でも圧迫を感じにくい構造になっています。
立体的なフィット設計
ニューバランスは創業当初から「フィット性」にこだわっており、足長・足幅・甲の高さなど三次元でのフィットを追求しています。
公式ショップでは専門スタッフによるフィッティングサービスも実施されており、「足に合う1足を選ぶ」ためのサポートが充実している点も魅力です。
素材の柔軟さと履き心地
甲が高い人にとって重要なのが、アッパー素材の柔らかさ。
ニューバランスの多くのモデルはメッシュやニットなど伸縮性に優れた素材を採用しており、足甲への圧迫をやわらげてくれます。
また、クッション性の高いミッドソールや厚みのあるインソールによって、長時間履いても疲れにくいのも人気の理由です。
甲が高い人のためのニューバランス選び方ガイド
甲の高さに悩む人が失敗しないための選び方のポイントを、順を追って見ていきましょう。
1. 足のサイズを「長さ」だけで判断しない
甲が高い人は、通常のサイズでも足が入りにくい傾向があります。
そのため、あえて0.5cm〜1cmほど大きめのサイズを選ぶことで、甲まわりのゆとりを確保する人も多いです。
ただし、大きすぎると踵が浮いたり歩行が不安定になったりするため、試着時に「甲の圧迫感がないか」「つま先に適度な余裕があるか」を確認しましょう。
2. 幅広(ウイズ2E〜4E)のモデルを選ぶ
甲高の人の多くは、同時に「幅広」傾向もあります。
そのため、ニューバランスでは2Eや4Eといったワイド設計のモデルを選ぶのが基本。
特に4Eモデルは横方向にも縦方向にも余裕があり、甲が高くても圧迫されにくいです。
3. アッパー素材は柔らかさ重視
足の甲を包むアッパーが硬いと、どんなにサイズが合っていても痛みの原因になります。
メッシュ素材やニット素材のように、履いているうちに少し伸びて馴染むタイプを選びましょう。
ニューバランスでは、ランニングモデルやウォーキングモデルにこのタイプが多く見られます。
4. 紐の構造・タンの形状もチェック
甲が高い人は、紐を締めたときに甲の部分だけが極端に引っ張られることがあります。
タン(ベロ)の部分が厚めで柔らかいモデル、または紐の間隔が広めに設計されているモデルを選ぶと快適です。
実際に履いたときに「紐を少し緩めてもホールド感がある」ものが理想です。
甲が高い人におすすめのニューバランスモデル
ここからは、実際に甲高・幅広の人にも評判の高い代表的なモデルを紹介します。
New Balance 990v6
ニューバランスを代表するフラッグシップモデル。
「D」「2E」「4E」と幅広展開があり、甲が高めでもストレスなく履ける設計です。
クッション性と安定性のバランスが非常に良く、歩行時の疲れを感じにくいのが特徴。
スタイル面でもクラシックかつ上品で、カジュアルからきれいめまで合わせやすい万能モデルです。
New Balance Fresh Foam X 1080v14
ランニング用として開発された1080シリーズは、柔らかなメッシュ素材と厚みのあるクッションが魅力。
甲や幅にゆとりがあり、足入れの瞬間から“ふんわり包まれる”ような履き心地です。
甲が高めで「履き口の突っ張り」や「紐の食い込み」も起こりにくく、ウォーキングや立ち仕事にもおすすめ。
New Balance MW880v7
ウォーキングシューズの定番として人気のモデル。
ワイド設計(2E・4E展開)があり、甲高の足型でも快適に履けます。
ソールがやや硬めで安定感があり、毎日の通勤や長時間の立ち仕事にも向いています。
見た目はベーシックながら機能性が高く、年齢層を問わず支持されています。
New Balance 574 Core
ニューバランスの中でも最も知名度の高い定番モデル。
ややゆとりのある設計で、甲高・幅広でも比較的履きやすいタイプです。
ただし、バリエーションが多く、モデルによって幅や形状が異なるため「ウイズ展開」を確認してから選ぶのがポイント。
デザイン面ではどんなファッションにも合わせやすく、初めてニューバランスを履く人にもおすすめです。
試着のコツと履き始めの注意点
いくら評判の良いモデルでも、自分の足に合うかどうかは実際に履いてみないとわかりません。
甲が高い人は、以下のポイントを意識して試着してみましょう。
- 試すのは足がむくみやすい夕方の時間帯
- 紐を軽く締めた状態で甲が当たっていないか確認
- 指先に0.5〜1cmほどの余裕があるか
- 歩いたときに甲部分が擦れないか
- 脱ぎ履きがスムーズにできるか
また、新しい靴は最初から長時間履かず、短時間ずつ慣らしていくのがおすすめです。
甲が当たる部分は、履くたびに少しずつ素材が馴染み、痛みや違和感が軽減していきます。
快適に履くためのちょっとした工夫
甲が高い人でも、以下のような工夫でさらに快適に履けます。
- 紐を上の穴まで通さず、甲の締め付けを調整
- インソールを薄めのタイプに交換して甲の空間を広げる
- シューホーン(靴べら)を使って履くことで、甲部分の負担を減らす
- 定期的に靴を休ませて素材をリセットする
小さな工夫ですが、履き心地の差は意外と大きいもの。
特に甲の高さで悩んでいる人は、これらを試すだけでも快適度がグッと上がります。
甲が高い人におすすめのニューバランスで“快適な足元”を手に入れよう
甲が高い足型の人にとって、靴選びは少し難しい課題です。
でも、ウイズ展開が豊富で素材も柔らかいニューバランスなら、その悩みをぐっと軽くしてくれます。
大切なのは、足のサイズを「長さ」だけで決めないこと。
幅や甲まわりの高さを考慮し、自分の足に本当にフィットする一足を選ぶことです。
もし今までスニーカー選びで苦労してきたなら、今回紹介したモデルを試してみてください。
甲高さんでも気持ちよく履けるニューバランスのフィット感に、きっと驚くはずです。
自分の足に合う靴を選ぶことは、毎日の快適さにつながります。
甲が高い人におすすめのニューバランスで、軽やかに歩ける一日を。


