ニューバランスのスニーカーを見て、「数字とアルファベットが並んだこの型番、どういう意味なんだろう?」と思ったことはありませんか?
実はこの“型番”には、モデルの特徴や用途、製造国など、ニューバランスの世界観を理解するためのヒントがたっぷり詰まっています。
この記事では、初心者でもわかるように「ニューバランスの型番の調べ方」を徹底的に解説します。
自分のスニーカーの正体を知りたい人や、次に買うモデルを選ぶときに失敗したくない人は、ぜひ最後まで読んでみてください。
ニューバランスの型番って何?数字とアルファベットに込められた意味
ニューバランスの型番は、単なる商品コードではありません。
「M996」「CM574」「U220HD」など、アルファベットと数字を組み合わせた表記には、それぞれのモデルの特徴や立ち位置が表れています。
ざっくり言えば、
- アルファベット=性別や用途、製造国など
- 数字=シリーズや性能レベル
- 最後のアルファベット=カラーや素材、特別仕様
この3つの要素から構成されます。
つまり、型番を読み解くことで“スニーカーのプロフィール”を知ることができるのです。
まずは型番の確認方法!どこを見ればわかる?
型番は、スニーカーのどこかに必ず記載されています。
もっとも確認しやすいのは「ベロ(シュータン)」の裏側、または靴の内側のラベルです。
タグには「サイズ」「ウィズ(D・2E・4Eなど)」「製造国」「型番」が並んでおり、たとえば次のような表記になっています。
例:U220HD 26.5 D MADE IN VIETNAM
この場合、
- 「U」=ユニセックスモデル
- 「220」=モデル番号
- 「HD」=カラーや素材コード
という読み方になります。
まずはこの型番をメモしておきましょう。ここから、あなたのスニーカーの“正体”を解き明かしていきます。
型番の最初のアルファベットでわかること
型番の最初にあるアルファベットは、性別・用途・製造国を示す重要な手がかりです。
よく見かけるのは以下のパターン。
- M:Men’s(メンズ)またはMade in USA/UKライン
- W:Women’s(レディース)
- U:Unisex(ユニセックス)
- K/P:Kids(キッズ)
- CM:Classic Model(アジア製・スタンダードライン)
- MR/WR/MT/WT:Running・Trailなど用途を表す
たとえば「M1400」ならメンズ向けのアメリカ製ライン、「CM996」ならアジア製のクラシックモデルです。
先頭の文字を見ただけで、モデルの方向性をある程度判断できます。
数字3桁や4桁が意味する“モデルの格と系統”
ニューバランスの魅力は、この数字部分に凝縮されています。
数字が大きくなるほど上位・高性能モデルになる傾向があります。
代表的なシリーズの特徴は次のとおり。
- 300番台:軽量でカジュアル、街履きに最適(例:327、373)
- 500番台:オフロード・タフなトレイル系(例:574、576)
- 900番台:定番のロードランニング系(例:996、993)
- 1000番台:ハイエンド・フラッグシップモデル(例:1400、1500)
- 2000番台:最先端テクノロジー搭載モデル(例:2002R、2040)
たとえば「574」はタウンユースにぴったりのカジュアルモデル、「996」はランニング寄りの万能モデルとして人気です。
一方で「1400」や「2002R」などは価格帯も高めで、履き心地や素材の質にこだわった上位ラインになります。
数字を見るだけで、そのスニーカーが「街歩き用」なのか「スポーツ向け」なのかが見えてくるのが面白いところです。
型番の末尾アルファベット・バージョン表記の読み方
数字のあとに付くアルファベットも、モデルの個性を示す大切な部分です。
たとえば次のような意味があります。
- NV:Navy(ネイビー)カラー
- SB:Steel Blue(スチールブルー)カラー
- GTX:GORE-TEX(防水仕様)
- v2/v3/v5:シリーズの世代を表す(M990v5など)
同じ型番でも、末尾のアルファベットが違えば仕様が異なります。
「M990v5」は第5世代の990シリーズ、「M990BS2」は990v2のブラック仕様という具合です。
この末尾コードを見れば、コラボモデルや特別仕様も見抜けるようになります。
型番を調べてモデルを特定する実践ステップ
実際に自分の靴を調べるときは、次の流れで進めるとスムーズです。
- タグの型番を確認する
ベロ裏か内側ラベルを見て、型番・サイズ・ウィズ・製造国をメモする。 - 型番を構成要素に分ける
例:「M996NV」=M(メンズ)+996(モデル番号)+NV(ネイビー)。 - 数字部分からシリーズの特徴を調べる
500番台ならカジュアル、900番台ならランニング系、1000番台以上なら高性能ライン。 - アルファベット部分で用途・カラーを把握する
M/W/Uで性別、末尾のNV/SBなどでカラー・素材を確認。 - ネット検索でモデル情報を確認
「型番+ニューバランス」で検索すると、公式サイトやレビューがすぐ見つかる。 - ワイズ(幅)もチェック
D・2E・4Eなどの表記で横幅がわかる。足の形に合ったモデル選びに欠かせません。
このステップを踏めば、どんなモデルでも自分で特定できます。
数字帯ごとの特徴をもう少し詳しく理解しよう
ニューバランスの数字体系を覚えると、型番を見るだけで大体のイメージがつかめます。
- 300番台:軽くて柔らかい履き心地。デザイン重視のタウン向け。
- 500番台:アウトソールが厚く、ややボリュームのあるシルエット。アウトドア・カジュアルに最適。
- 900番台:履き心地と安定感を両立した名作シリーズ。街にも馴染みやすい万能モデル。
- 1000番台:上質な素材と高いクラフトマンシップ。USAやUK製に多い。
- 2000番台:最新技術を搭載し、ランナー向けにも人気。2002Rはその代表格。
数字を覚えることで、「どのモデルが自分に合うか」判断しやすくなります。
型番の違いで変わる製造国と価格の関係
同じ数字でも、アルファベットが違うだけで製造国や品質が異なる場合があります。
有名なのが「M996」と「CM996」。
前者はアメリカまたはイギリス製で、職人による手作業仕上げの高品質ライン。
一方で後者はアジア製のクラシックモデルで、価格が手ごろです。
このように、型番の最初の文字を見れば、どこで作られたモデルなのかを推測できるのもポイント。
予算やこだわりに合わせて、どちらを選ぶか考える参考になります。
型番を知ることで得られるメリット
型番を読み解けるようになると、次のようなメリットがあります。
- 自分が履いているモデルの性能やシリーズを理解できる
- ネットで同じ型を探すときに間違えにくくなる
- 中古や限定モデルを見分けやすくなる
- サイズ感やウィズ(足囲)の違いを把握できる
つまり、ただの数字ではなく「自分に合う一足を選ぶための情報源」なんです。
ニューバランスは型番体系がしっかりしているので、知れば知るほど選び方が楽になります。
型番調査の注意点と例外
注意したいのは、型番のルールがすべてのモデルに当てはまるわけではないという点。
コラボモデルや限定モデルは独自のコードを持つことがあり、末尾のアルファベットも固定ではありません。
また、タグが擦れて読めない場合や、オンラインで型番が記載されていないケースもあります。
その場合は、シューズボックスのラベルや公式サイトの商品ページを確認すると確実です。
さらに、同じ型番でも発売年によって素材やソール構造が微妙に変わることもあります。
特に「990シリーズ」などの長寿モデルは、バージョン(v2・v3・v5など)によって履き心地が異なるので要注意です。
型番を活用して、自分にぴったりのニューバランスを選ぶ
最後に、型番を使ったモデル選びのコツをまとめます。
- タウンユース重視なら:500番台(574など)がバランス◎
- 軽快なデザイン重視なら:300番台(327・373など)
- 履き心地と高級感を求めるなら:1000番台以上(1400・1500など)
- 機能性を重視するなら:2000番台(2002Rなど)
- 価格を抑えたいなら:「CM」表記のクラシックモデルを選ぶ
型番を理解して選ぶと、自分にとって最適な一足が見つかりやすくなります。
デザインだけでなく、性能や歴史まで知るとニューバランスの奥深さがより感じられるはずです。
まとめ:ニューバランスの型番の調べ方をマスターして、自分の一足を知ろう
ニューバランスの型番は、数字とアルファベットの組み合わせに意味があります。
ベロ裏や内側のタグを見て型番を確認し、先頭・数字・末尾の順で読み解けば、モデルの特徴がすぐにわかります。
「M」「W」「U」などのアルファベットは性別やラインを、「574」「996」「1400」などの数字はシリーズや性能レベルを示しています。
さらに「NV」「SB」「GTX」「v3」などの末尾コードからは、カラーや素材、世代まで把握可能です。
この型番の見方を覚えれば、ネットでの検索や購入時にも迷うことがなくなります。
お気に入りの一足の“本当の顔”を知ることで、ニューバランスの楽しみ方が一段と広がるはずです。


