ニューバランスのスニーカーを選ぶとき、「M990」「CM996」「U574」などの型番が気になったことはありませんか?数字やアルファベットの組み合わせにはしっかりとした意味があり、それを理解しておくと自分に合った一足を選びやすくなります。この記事では、ニューバランスの型番の読み方や背景にあるルール、人気モデルの型番に隠された意味まで、わかりやすく解説します。
ニューバランスの型番は「アルファベット+数字+アルファベット」で構成されている
ニューバランスの型番は基本的に「(前のアルファベット)+(数字)+(後ろのアルファベット)」という構造でできています。この3つの要素にはそれぞれ意味があり、型番を見るだけでおおまかな特徴を知ることができます。
前にあるアルファベットは、性別や用途を示しています。数字部分はモデルのシリーズや性能を、後ろにあるアルファベットはカラーや仕様の違いを表しています。
型番の最初のアルファベットは「誰のため・何のため」
ニューバランスの型番の最初にあるアルファベットには、性別や用途の区分があります。たとえば「M」「W」「U」「CM」などです。
- M:メンズ(Men’s)向け
- W:レディース(Women’s)向け
- U:ユニセックス(男女兼用)
- CM:メンズモデルの廉価版(アジア生産)
- MR/WR:ランニング(Men’s Run/Women’s Run)
- ML/WL:ライフスタイル(Men’s Lifestyle/Women’s Lifestyle)
- MT/WT:トレイルランニング(Men’s Trail/Women’s Trail)
- MW/WW:ウォーキング(Men’s Walking/Women’s Walking)
たとえば「M996」ならメンズ向け、「WL574」ならレディースのライフスタイルモデルという意味になります。前置きのアルファベットを読むだけで、対象と用途がひと目でわかるのが特徴です。
数字の部分が示すモデルのランクとシリーズ
型番の真ん中にある数字は、モデルのシリーズや開発コンセプトを表しています。数字が大きいほど「新しい・上位モデル」である傾向がありますが、あくまで目安であり、シリーズごとに方向性が異なります。
500番台:クラシックなカジュアルモデル
「574」に代表される500番台は、ランニングシューズをベースにしたカジュアルライン。安定感があり、街履きにもぴったりなデザインが多く揃っています。ニューバランスの原点を感じられるクラシックさが魅力です。
900番台:ブランドの象徴・ハイエンドモデル
「990」シリーズを中心に展開される900番台は、ニューバランスの中核を担うフラッグシップ。高品質な素材や優れたクッション性を備え、Made in USA・Made in UKなどのプレミアム仕様が多いのも特徴です。機能性とデザイン性を両立した“大人の一足”と呼べます。
1000番台・2000番台:最新技術を搭載した高機能モデル
「1300」や「2002R」などは、テクノロジーと快適性を追求したハイパフォーマンスモデル。長時間の歩行やトレーニングにも適しており、より現代的な履き心地を求める人に選ばれています。
300番台:エントリーライン
「373」「327」などの300番台は、手頃な価格帯で軽量・シンプルな作りが多いシリーズ。初めてニューバランスを履く人や、普段使いにスニーカーを取り入れたい人にも人気です。
数字の後半には性能の傾向が隠れている
ニューバランスでは、数字の末尾2桁に“どんな性能を重視しているか”の傾向を込めているとされています。これは特にランニングカテゴリーで顕著です。
- 40番台:コントロール重視(安定性の高いモデル)
- 50番台:トレーニング向け(バランス重視)
- 60番台:安定性とクッション性を両立
- 70番台:軽量・安定
- 80番台:ニュートラル(クセのない標準的な履き心地)
- 90番台:スピード・パフォーマンス重視
たとえば「1080」は末尾が80なので、ニュートラルタイプの高機能ランニングモデルという意味になります。このように、数字を見るだけでおおまかな性能がわかるのもニューバランスの面白さです。
型番の最後のアルファベットはカラーや仕様を表す
数字の後ろについているアルファベットは、色や素材、バージョンなどを示します。代表的な例を挙げると次の通りです。
- GL:グレー(Gray)
- BK:ブラック(Black)
- SB:スチールブルー(Steel Blue)
- GY:グレー(Grayの別表記)
- BN:ネイビー系
- v2/v3/v4/v5/v6:モデルのバージョンを示す
たとえば「M996GL」は「メンズ向け996モデルのグレーカラー」という意味になります。単なる記号のように見えても、実は正確な情報が詰まっているのです。
生産国によっても型番が変わる
ニューバランスは生産国によって品質や型番の構造が少し異なります。代表的なのがアメリカ製・イギリス製・アジア製です。
- Made in USA:990シリーズなど、プレミアムラインの中心。上質な素材と高い耐久性が特徴。
- Made in UK:英国工場のクラフトマンシップが光るモデル。991や1500などが代表的。
- アジア製(CM表記など):CM996BNなど、日本や中国、ベトナムなどで生産されるコストパフォーマンス重視のモデル。品質は十分で、デザイン性にも優れています。
同じ「996」でも「M996(USA製)」と「CM996(アジア製)」では、素材や価格帯が異なります。型番を読むことで、どのラインの製品なのかを見分けることができます。
型番の読み方を実例で確認してみよう
具体的な型番をいくつか挙げて、どう読めばいいか整理してみましょう。
- M996GL
→ M=メンズ向け、996=900番台モデル、GL=グレーカラー
→ メンズの定番グレーモデルとして人気。 - CM996BN
→ CM=アジア製メンズモデル、996=ハイエンドデザイン、BN=ネイビー系
→ お手頃価格で996のデザインを楽しめるモデル。 - W1300SB
→ W=レディース、1300=フラッグシップモデル、SB=スチールブルー
→ 女性向けの高級ラインで、長年人気を維持。 - U574GY
→ U=ユニセックス、574=カジュアルシリーズ、GY=グレー
→ 男女問わず人気の定番クラシック。
このように、型番を一つずつ分解すると、モデルの立ち位置や仕様が明確に見えてきます。
型番を知るとニューバランスの魅力がもっと深まる
ニューバランスは型番の中に、機能・対象・デザインコンセプトがすべて詰め込まれています。だからこそ、型番を理解することで「この靴は何のために作られたのか」「どんな履き心地を想定しているのか」が見えてくるのです。
型番を見て「これはハイエンドのUSA製」「これは軽量なカジュアル用」と判断できれば、失敗のない選び方ができるようになります。さらに、990シリーズや574シリーズなど、数字の違いによる特徴を理解すれば、自分にぴったりの一足をよりスムーズに探せるようになります。
ニューバランスの型番の意味を徹底解説!数字やアルファベットが示すスニーカーの特徴とは
ニューバランスの型番には、見た目以上に多くの情報が詰まっています。アルファベットは用途や性別、数字はシリーズや機能、末尾の文字はカラーや仕様。これを理解しておくことで、ただ「人気モデルだから」ではなく、自分のライフスタイルや目的に合ったモデルを選ぶことができます。
スニーカーを選ぶ時間がもっと楽しくなるのも、このブランドの奥深さのひとつ。次にお店で型番を見かけたら、ぜひその意味を思い出してみてください。数字とアルファベットの中に、ニューバランスが積み重ねてきた技術と哲学が詰まっています。


