「ニューバランスは履きやすい」とよく聞くのに、自分が履くとなぜか痛い、疲れる、歩きにくい——そんな経験をしたことはありませんか？
実は、「ニューバランスが合わない」と感じる人にはいくつか共通の特徴があります。この記事では、サイズ感や歩きにくさの原因、そして対策を分かりやすく解説します。
ニューバランスが合わない人に多い特徴
ニューバランスは「フィット感」「安定感」「歩きやすさ」に定評がある一方で、全ての人に万能というわけではありません。
合わないと感じる人の多くは、次のような足の特徴や選び方の傾向があります。
- 足幅が広い、または極端に細い
- 甲が高い、または平たい
- かかとが小さく細い
- 「サイズ＝足の長さ」だけで靴を選んでいる
- ゆったり柔らかい履き心地を好む
ニューバランスはモデルによって木型（ラスト）や設計思想が異なります。
特に「996」や「990」などはスリムな作りのモデルが多く、足幅が広い人や甲が高い人には窮屈に感じやすい傾向があります。
また、ホールド力が強いため、足をしっかり固定する感覚に慣れていない人は「硬い」「重い」「歩きづらい」と感じることもあります。
サイズ感が合わない原因を知る
「同じサイズのスニーカーなのに、モデルによってキツい」「つま先が余る」「かかとが浮く」——こうした違和感は、実は“ウィズ（足幅）”や“木型の違い”が原因です。
ウィズ（足幅）の違いを理解しよう
ニューバランスでは、同じサイズでも「D」「2E」「4E」といった足幅のバリエーションがあります。
- D：標準
- 2E：やや広め
- 4E：幅広
自分の足幅を計測せずに標準幅（D）を選んでしまうと、横がきつく感じたり、足指が圧迫されて痛みを感じることがあります。
逆に、幅が広すぎる靴を選ぶと足が中で動きすぎて、かかとが浮いたり疲れやすくなります。
木型（ラスト）の違いも要チェック
ニューバランスはモデルごとに使われる木型が異なり、同じサイズでもフィット感が大きく変わります。
例えば「574」は比較的ゆったりした作りですが、「996」や「990」シリーズは細めです。
「574でちょうどいいから」と同じサイズで996を買うと、「きつい」「小さい」と感じるケースが多いのはそのためです。
慣らし期間を軽視している
新品のニューバランスは、足になじむまで少し時間がかかる場合があります。
最初は硬く感じても、数日〜数週間履くうちにアッパーが柔らかくなり、自然にフィットしてくることがあります。
ただし、痛みや強い圧迫感がある場合はサイズやウィズが合っていない可能性が高いので要注意です。
歩きにくさを感じる理由
「ニューバランス＝歩きやすい」は正しいのですが、それは“自分の足に合っている”ことが前提です。
歩きにくさの原因は次のようなものがあります。
ソールの硬さとクッションの好み
ニューバランスは安定性を重視した設計が多く、ソールがやや硬めです。
ふわふわした柔らかい履き心地を好む人にとっては、「固い」「衝撃を感じる」と違和感を覚えやすい傾向があります。
一方で、硬めのソールは足の動きをしっかり支えてくれるため、慣れると長時間歩いても疲れにくいという利点もあります。
足のアーチや歩き方との相性
ニューバランスのインソールはアーチサポートがしっかりしており、扁平足（アーチが低い）や甲が低い人には違和感を感じることがあります。
また、歩き方のクセ（内股・外股・かかと重心など）によっても、靴底の減り方や安定感が変わります。
靴下の厚みや素材
試着時と実際の使用時で靴下の厚みが違うと、サイズ感も変わってきます。
冬に厚手のソックスを履く予定があるなら、その状態で試着しておくと安心です。
ニューバランスを「合う靴」に変えるための対策
「合わない」と感じたときでも、ちょっとした工夫で履き心地が変わることがあります。
1. ウィズ（足幅）を正確に測る
自宅でもメジャーで簡単に測定できます。
親指の付け根から小指の付け根までの最も広い部分を測り、公式サイトの表と照らし合わせましょう。
「幅がきつい」「小指が当たる」という人は、2Eや4Eを試す価値があります。
2. モデルの特徴を知る
モデルによって特徴が異なるため、自分の足型と照らし合わせて選ぶことが重要です。
同じ「ニューバランス」でもフィーリングがまるで違うため、可能なら複数モデルを試してみましょう。
3. インソールや紐の締め方を調整する
足のアーチに合わない場合は、市販のインソールを使うのも効果的です。
また、靴紐を少し緩めたり、上部のアイレット（穴）を使わずに結ぶことで、甲部分の圧迫を減らすことができます。
4. 履き慣らしを丁寧に行う
新品のうちは短時間だけ履いて少しずつ慣らしましょう。
無理に長時間履くと靴擦れや疲労の原因になります。
1〜2週間ほどで素材が柔らかくなり、自然とフィットすることも多いです。
5. 店舗での計測と試着を活用する
ニューバランスの直営店では、専用の測定機器で足長・足幅・甲の高さなどを数値化してくれます。
スタッフが最適なウィズやモデルを提案してくれるので、オンライン購入の前に一度相談しておくのが理想的です。
「ニューバランスが合わない」と感じた人におすすめの選び方
- 足幅が広い人 → 2Eまたは4E展開のモデルを選ぶ（例：880、990、574）
- 甲が高い人 → 574や2002Rなどアッパーに余裕のあるタイプ
- 細身の足 → 996、550などホールド感の強いタイプ
- 長時間歩く人 → クッション性重視の990シリーズ、Fresh Foam系モデル
同じシリーズ内でも「メンズ」「レディース」でラストの形が微妙に違うことがあります。
ユニセックスモデルで合わなかった場合、性別モデルを変えて試すのも一つの方法です。
それでも合わないときの選択肢
もし何度試しても「やっぱり合わない」と感じる場合は、次のような見直しも検討してみましょう。
- インソールをカスタムする
足の形に合わせたオーダーインソールでフィット感を高める。 - サイズを0.5cm刻みで再検討する
ほんの0.5cm違うだけで、前後のゆとりやホールド感が大きく変わります。 - モデルを変える
「996が合わない」人でも、「574」や「880」なら快適だったという声は多いです。 - 履くシーンを限定する
長時間歩行では合わなくても、短時間の外出用にすることで使いやすくなる場合もあります。
ニューバランスが合わない人の特徴とは？サイズ感や歩きにくさの原因と対策を徹底解説
ニューバランスが合わない人の多くは、「足幅」「甲の高さ」「歩き方」「モデル選び」のどこかにズレがあります。
逆に言えば、そこを正しく理解すれば、ニューバランスの快適さを存分に味わうことができます。
足の形は一人ひとり違います。
合わなかったからといって「ニューバランスは自分に合わない」と決めつけず、サイズ、ウィズ、モデル、履き方を見直してみてください。
きっと、自分の足にぴったりの一足が見つかるはずです。
