正直に言うと、最初はちょっと疑ってたんです。見た目があまりにクラシカルすぎて、「これ本当にガチでプレーできるバッシュなの?」って。でも実際にコートで履いてみたら、その考えは180度変わりました。今回はデビン・ブッカーの初シグネチャー、Nike Book 1を隅々までレビューしていきます。購入を迷ってるあなたの背中を、そっと押せたら嬉しいです。
まずは結論から。どんな人にこのシューズはハマるのか
Nike Book 1は、万人にオススメできるオールラウンダーではありません。むしろ、かなり狙いを定めた一足です。
オススメしたいのは、こんな人。
- シュートタッチやフォームの安定感を何より大事にしている
- バッシュにスタイルを求めている。コートオフでも履きたい
- 足を優しく包み込む、クラシカルなフィット感が好き
逆に、最軽量のスピードモデルや、爆発的な反発力を求めるなら、他の選択肢も検討したほうがいいかもしれません。すべてを知った上で選ぶために、各部分の詳しいインプレッションを見ていきましょう。
デザインとアッパーの質感。これはもう「未来のクラシック」
デヴィン・ブッカーが「Future Classic(未来のクラシック)」をコンセプトに掲げただけあります。初めて手に取った瞬間、その作り込みに驚きました。
アッパーにはキャンバスやツイル、それに本革やスエードが組み合わさっていて、手触りはまさに高級レザースニーカー。特に、厚みのあるシュータンと、かかと部分の「Chapter 1」という刺繍が所有欲を掻き立てます。
でも、このアッパーは見た目だけじゃないんです。足を入れると、最新のフライニットのようなピタッとした薄さではないものの、革が足の形に馴染んでジワジワと包み込んでくれるような、懐かしくて新しい安心感があります。ただし、通気性はそこまで高くないので、真夏の体育館では少し蒸れを感じるかも、というのは正直なところです。
クッションとグリップ。賛否が分かれる唯一無二の乗り味
さて、性能面で最も特徴的なのがミッドソールの感触です。かかと部分にズームエアユニットが入っていて、全体をCushlon 2.0フォームが包んでいます。
で、この感触が本当に独特。かかとから着地すると、柔らかく沈み込んで衝撃をしっかり吸収してくれます。ストップジャンプからのシュートフェイク、着地の繰り返しでも膝への負担が明らかに軽い。これはシューターにとって大きな武器です。
でも、ここで一つ注意点。このクッションの構造上、足がやや前傾姿勢になる感覚があります。トップスピードに乗って切り込む時、この「前のめり感」がグリップの不安定さに繋がるという声もあるんです。実際、床を噛むヘリンボーンパターン自体の素材は良いのですが、急な横方向の動きで少し滑る感覚がありました。
つまり、直線的な動きやリズムを刻むプレーには最高だけど、鋭いクロスオーバーを多用するガードには少し不向きかもしれません。ここが、レビュアーによって評価が分かれる最大のポイントだと感じます。
サイズ感はどうなの?普段と同じで大丈夫?
これが一番気になりますよね。結論から言うと、基本的には普段のナイキと同じサイズで大丈夫だと感じました。
足幅は標準的で、甲の部分も適度に空間があります。例に出すと、Nike Ja 1と比べると、ブック1のほうが履き口周りも含めて全体的にゆったりとしたクラシックなフィット感です。「Ja 1でちょうど良かったからハーフアップしようか迷う」という人は、そのまま同じサイズで試すのがオススメ。ただ、前述した分厚いシュータンのおかげで、紐を締め上げれば細かい調整はしっかり効きます。
今狙うべきおすすめカラーはこれ
最後に、ちょっと気分が上がるカラーの話を。
このシューズのもう一つの楽しみが、ブッカーのセンスが光る豊富なカラーバリエーション。発売当初の「Barely Grape」は爽やかで一気に人気になりました。ただ、どうせ買うなら、ブッカーの愛車からインスパイアされたというオレンジ系は、物語性があって持っているだけでテンションが上がります。アパレルとのコーディネートを考えるなら、アクセントになる差し色を選ぶのが今の気分です。
それでもなぜ僕は「ナイキ ブック1」を推すのか
はっきりとした「クセ」があるシューズです。誰にでも合う魔法の一足ではない。でも、だからこそ面白い。
クラシカルなルックスだけで舐めていると、その快適なクッションと安定したシューティングプラットフォームに驚かされます。コートで集中したい、自分のリズムを崩さずにシュートを決め切りたい。そんなストイックなプレーヤーにこそ、このNike Book 1は応えてくれるはずです。気になったなら、一度足を入れてみてください。そのシュータンの感触が、きっと明日のゲームを変えてくれますよ。


