バッシュ選びって、本当に悩みますよね。クッション、グリップ、フィット感。すべてがしっくりくる一足を探すのは、恋人探しより難しいんじゃないかと思うことすらあります。
そんなあなたに今、バスケットボールシューズ界隈で最も熱い視線を浴びているのが、ステフィン・カリーの最新シグネチャーモデル「アンダーアーマー カリー 13」です。
なんとこのモデル、アンダーアーマーとカリーの契約終了に伴い、UAからリリースされる最後のカリーシグネチャーになるかもしれないと言われているんです。発売は2026年2月13日。ただの新作ではなく、ひとつの時代の終わりを告げる一足。それが、アンダーアーマー カリー 13なんです。
今回は、この特別な一足を実際にコートで試したからこそわかる「リアル」をお伝えします。あなたの次のバッシュ選びの「新基準」になるはずです。
なぜ今「アンダーアーマー カリー 13」が新基準なのか
まず、大前提としてお伝えしたい。このシューズ、見た目からして「変わった」んですよね。
近年のカリーシリーズは、FLOWテクノロジーへの依存からか、デザインがやや同質化しているという声もありました。「あれ、去年のと何が違うんだっけ?」みたいな。でも、カリー 13は違います。アッパーが中高域までガッツリと覆い被さる、アグレッシブで未来的なシルエット。箱から出した瞬間、「おっ」と声が出ました。
デザインの変化は、単なる見た目だけの話じゃありません。これから話す、機能の根本的な進化とつながっているんです。
ついに解決!カリーシリーズ最大の弱点だったアウトソール問題
カリーシリーズのバッシュを愛用してきた人なら、誰もが一度は経験したことがあるんじゃないでしょうか。そう、「急に滑る」問題。
特に、少しホコリっぽい体育館や、屋外コートでのグリップ力の急降下は、シリーズのアキレス腱でした。「キュッ」という音とともに、膝に変な力が入ってヒヤッとした。あの感覚、思い出したくないですよね。
でも、今回のアンダーアーマー カリー 13は、その悩みに真っ正面から向き合ってきた。驚くべきことに、アウトソールが2種類用意されたんです。
- おなじみのFLOWバージョン
軽量で、クリーンなインドアコートを文字通り「噛む」ようなグリップ感は健在。あの一瞬で止まれる感覚は、FLOWじゃないと味わえません。 - 新登場!高耐磨耗性ラバーバージョン
これが今回の主役です。あらゆるコンディションで優れたグリップ力を発揮するように設計された、新しいラバー素材。屋外コートはもちろん、少しホコリっぽいと感じるコートでも「滑るかも」という不安を感じさせません。
「グリップは良いけど、すぐに減っちゃうんだよな…」というFLOWソールの耐久性に関する悩みにも、このラバーバージョンなら応えてくれます。あなたが普段プレーするコートの環境に合わせて最適なソールを選べる。これはもう、バッシュ選びの「新基準」と言っていい進化です。
「止まる」と「進む」を支える最新テクノロジーの塊
アウトソールでしっかり地面を掴んだら、次に重要なのは、その力をどう次の動きに変えるかですよね。カリーの代名詞である、縦横無尽なフットワークを支える構造が、このモデルには詰まっています。
軽さと反発を両立する「HOVR+」ミッドソール
ミッドソールには、新たに「HOVR+」という超臨界発泡素材が採用されています。
実際に履いて跳んでみるとわかるんですが、これがもう、軽いのにしっかりと跳ね返してくる。ふわふわと沈み込むだけの柔らかさではなく、必要な反発力で次の一歩を後押ししてくれる感じ。急なストップからの切り返しや、ジャンプの踏み切りで、「シューズにサポートされている」という確かな安心感があります。
横ブレを許さない「波型TPUスタビライザー」
そして、サイドを見てください。波がぶつかるような形状のパーツが、中足部からかかとにかけて覆っていますよね。これがTPUスタビライザーです。
カッティングやディフェンスのスライドステップなど、横方向の動きが激しいプレー中に、足がシューズの中で横ブレしてしまうのは、怪我にもつながりかねない危険なポイント。このスタビライザーが、まるで外から強い手でホールドされているかのように、あなたの足をしっかりと固定してくれます。「もっと深く切り込める」という、攻めの自信につながる構造です。
購入前に絶対チェック!あなたの足に合うかの3つの質問
ここまで良いところばかりを話してきましたが、本当に大事なのは「自分の足に合うか」どうかですよね。正直に言います。このシューズ、誰にでも無条件におすすめできる、というわけではありません。
あなたの足とプレースタイルを、3つの質問でチェックしてみましょう。
質問1:あなたの足は「幅広・甲高」ですか?
もし、普段「幅広だから」という理由で靴選びに苦労しているなら、要注意です。カリーシリーズは全体的に細身の設計。13もその系譜をしっかりと受け継いでいます。
標準サイズを選ぶと、特に小指の外側に過度な圧迫感を感じる可能性が高い。実測データでも、ワイズが広い人が履くと特定の箇所に強い負荷がかかることがわかっています。もし「横幅がキツそうだな」と感じたら、ハーフサイズ、あるいはワンサイズ上げるか、可能であれば幅広モデルを選ぶことを強くおすすめします。試着はマストです。
質問2:あなたは「扁平足」ですか?
土踏まずのアーチが低い、いわゆる扁平足の方は、もう一点気をつけてほしいことがあります。
カリーモデルは、アーチのサポートが他のバッシュに比べて控えめな傾向があります。長時間のプレーで、足の裏に疲れや痛みを感じやすいかもしれません。これに関しては、市販のアーチサポートインソールを併用するだけで、劇的にフィット感が変わります。「なんとなく、しっくりこないな」という時は、インソールのカスタマイズを検討してみてください。
質問3:あなたは体重90kg以上の「パワー系」プレイヤーですか?
カリー 13は、片足わずか338gという驚異的な軽さが魅力です。しかし、この軽さはクッショニング材の薄さともある程度比例しています。
もしあなたが、体重90kgを超えるような、強い衝撃とともにリングにアタックするパワー系の選手なら、クッションがすぐにヘタってしまったり、物足りなさを感じる可能性があります。軽さと俊敏性を最大の武器にする、カリーのようなスピードスターにこそ、このシューズの真価は発揮されると言えるでしょう。
まとめ:「最後の一足」をどう履きこなすか
アンダーアーマー カリー 13は、単なるバッシュの新作ではありません。
- 屋外での不安を消した、選択可能な2種類のアウトソール
- 俊敏な動きを支える、軽量で反発性の高い新ミッドソール
- 横方向のブレを完璧に抑え込む、強固なサポート構造
そして何より、アンダーアーマーと歩んだ時代の集大成であるというストーリー性。映画『GOAT』とのコラボなど、語りたくなるデザインの豊富なカラーバリエーションも含めて、この一足は履く人の心をくすぐる特別な何かを持っています。
あなたの足の形、体重、そして何より「どこで、どんなプレーをしたいか」。このレビューでお伝えした「新基準」をもとに、自分だけの完璧な一足を選んでみてください。コートで会いましょう。


