オーバッシュクラストが素材にこだわる理由
「パンって、こんなに素材の味がするんだ」と驚く人、多いんです。オーバッシュクラストのパンは、小麦粉からして別格。九州産、特に熊本産の小麦を使っていて、ポストハーベスト(収穫後にかける農薬)がないものを選んでいます。バターも砂糖も油脂もミルクも使わない。聞くと「え、じゃあ何で味がついてるの?」と思いますよね。その秘密は、自家製レーズン酵母やライ麦酵母など、3種類もの酵母を使い分けていること。イーストに頼らないからこそ、小麦本来の甘みと香りがぐっと引き立つんです。さらに、フィリングには徳島県産の素材やオーガニックのドライフルーツ、ナッツ類がたっぷり。保存料や添加物も一切なし。まるでお母さんが家族のために焼いたパンのように、安心して食べられる。そんな想いが、お店の名前「O-ba’sh crust」にも込められています。「O」は有機や香り、輪を意味し、「ba’sh」は陽気でにぎやかなパーティー、「crust」はパンの皮。食べる人みんなを笑顔にしたい、そんな温かな願いが伝わってきますね。
オーバッシュクラストの人気メニューはベーグルだけじゃない
お店に一歩入ると、まず目を奪われるのがズラリと並んだベーグル。種類はなんと20種類以上! 鳴門金時、クランベリー、ごま、チョコレート…。どれにしようか、いつも本気で悩みます。口コミでも「さつまいもとクリームチーズのベーグルが絶品」「いちじくのベーグルはワインにも合う」と大人気。ずっしりむぎゅっとした食感がクセになるんです。でも、オーバッシュクラストの魅力はベーグルだけじゃありません。ハード系のカンパーニュは、噛むほどに味わい深く、チーズクッペはとろけるチーズがたっぷり。チーズ あんぱんは、ほっくりした粒あんと素朴な生地がベストマッチ。そして隠れた名作が、パンの中にシフォンケーキを忍ばせたスイーツ系。冷凍して半解凍で食べると、ひんやりしっとり、新しい食感に出会えますよ。店主の遊び心と技術が光るラインナップに、何度通っても飽きることがありません。
徳島の街に溶け込むオーバッシュクラストの場所と営業時間
せっかくですから、お店の場所もチェックしておきましょう。オーバッシュクラストは徳島市東船場にあります。徳島駅から歩いて7〜8分ほど。眉山(びざん)を背にした、どこかレトロで落ち着いたエリアです。近くには阿波おどり会館もあるので、観光の途中にふらりと寄るのもいいですね。注意したいのは、営業時間が7:30から17:00までと、けっこう早めに閉まること。しかも定休日は日曜と月曜。これを知らずに「せっかく来たのに!」と閉まったシャッターの前で肩を落とす人、実は結構いるんです。私も最初はやらかしました。なので、訪れる前には電話か公式のSNSで営業日を確認するのがおすすめ。焼き上がりの時間を狙っていくと、まだ温かい幸せをゲットできますよ。
オーバッシュクラストをもっと楽しむディープな方法
さあ、ここからは通い詰めた人だけが知る楽しみ方、こっそり教えちゃいます。実はオーバッシュクラストには2号店の「オーバッシュカフェ」というお店がすぐ近くにあるんです。ここでは、本店のパンを使ったランチプレートが楽しめる。焼きたてのカンパーニュに、地元野菜たっぷりのスープやサラダがついてきます。カフェの店長さんは、なんと本店のパンに合うレシピを連載しているほどの料理上手。その一例をまねして、家でベーグルをちょっとリッチなサンドイッチに仕立てるのも素敵。例えば、軽くトーストした鳴門金時ベーグルに、クリームチーズとハチミツ、ちょっと粗塩をのせるだけで、カフェ気分が味わえます。また、ハード系のパンは、徳島の地酒や地ビールとの相性も抜群。素材の味が強いから、お酒のアテにもなるんです。オーバッシュクラストのパンは、それ自体が主人公。あなただけの食べ方を見つけるのも、このパン屋さんの大きな楽しみのひとつです。
オーバッシュクラストが生み出す、新しいパンとの関係
パン屋さんって、星の数ほどありますよね。コンビニでもスーパーでも、美味しいパンは手に入る。でも、オーバッシュクラストのパンを食べた後は、「ああ、パンって本当はこんなに力強い食べ物なんだ」と、ちょっとした感動が湧いてきます。それは、不要なものを一切入れずに、必要なものだけを丁寧に合わせた、まるで職人さんの祈りのような作り方から来ているのかもしれません。体が喜ぶものを食べると、心もなんだか満たされる。そんな当たり前のことを、オーバッシュクラストのずっしりとしたパンは静かに教えてくれます。もしあなたが「美味しいパン」の基準にちょっと疲れてしまったなら、あるいは「本当に良いもの」を探しているなら。徳島のこの小さなベーカリーが、きっと新しい扉を開いてくれますよ。


