スニーカーを履くとき、意外と見落とされがちなのが「靴紐(シューレース)」。
とくにニューバランスのスニーカーは、モデルごとに形状や履き心地が違うため、紐の選び方ひとつで足元の印象もフィット感もガラリと変わります。
この記事では、ニューバランス愛用者が知っておくと便利な「靴紐の選び方と通し方のポイント」を、見た目と履き心地の両面から解説していきます。
靴紐が変わるだけで印象も履き心地も変わる理由
靴紐は単なる“付属品”ではありません。
結び方や長さ、素材、太さの違いが、足のフィット感や歩きやすさに直結します。
とくにニューバランスは、幅広の木型を採用しているモデルが多く、人によって「かかとが浮く」「甲がきつい」などの悩みが出やすいブランドでもあります。
そんなときこそ、靴紐の通し方や結び方を見直すことで解決できることが多いのです。
たとえば「ヒールロック」という結び方を使えば、かかとの浮きを防ぎ、長時間歩いても疲れにくくなります。
また、オーバーラップやアンダーラップといった通し方を工夫することで、甲の締めつけ具合を細かく調整できます。
モデル別に見る靴紐の長さの目安
ニューバランスのスニーカーはモデルによってアイレット(紐穴)の数が異なります。
この穴の数とサイズによって、最適な紐の長さも変わります。
- 574・996・2002R などの定番モデル:120〜130cm前後
- 990・993・992 などボリュームのあるモデル:130〜140cm前後
- 327・725 などの6穴モデル:110cm前後
- レディースやキッズモデル:110〜120cm前後
あくまで目安ですが、履く人の足幅や甲の高さによって微調整が必要です。
甲が高めの人は少し長めを、すっきり見せたい人はやや短めを選ぶとバランスが取りやすいでしょう。
もし紐が長すぎて余る場合は、端を軽くカットし、熱処理や紐チップで仕上げると見た目がきれいにまとまります。
逆に短すぎると結びにくくなるため、購入前に現在の紐の長さを測っておくのが安心です。
紐の素材・形・太さで変わる印象と機能性
靴紐には、平紐・丸紐・丸平紐などの形状があり、それぞれに特徴があります。
- 平紐:摩擦が強く結び目がほどけにくい。街履き向き。
- 丸紐:見た目がすっきりしてスポーティ。ランニングやウォーキングに◎
- 丸平紐:その中間。フィット感とほどけにくさのバランスが良い。
素材も重要です。
コットンはナチュラルでスエード素材の靴に相性が良く、ナイロンやポリエステルは軽くて丈夫。
弾力性のあるゴム素材の「結ばない靴紐」は、脱ぎ履きの多い人やスリップオン風に履きたい人に人気です。
また、紐の“太さ”も印象を左右します。
たとえば574のようなボリュームのあるモデルは太めの紐が映えますし、細めの紐を選ぶと上品な印象になります。
カジュアルにもきれいめにも寄せられるので、コーディネートに合わせて選ぶのも楽しいポイントです。
カラーで遊ぶ!見た目の印象を変える靴紐アレンジ
靴紐を替えるだけで、スニーカーの雰囲気は一気に変わります。
たとえば、白紐からチャコールグレーやネイビーに変えるだけで、同じ靴でも引き締まった印象に。
反対に、ブラックのスニーカーにアイボリーやベージュの紐を合わせると、柔らかく軽やかな印象になります。
グレーやネイビーなどの定番色が多いニューバランスこそ、紐で遊ぶ価値があります。
季節ごとにカラーを変えるのもおすすめ。春夏は明るめ、秋冬は深みのある色にすると、ファッションに季節感が出せます。
また、ロゴ入りやリフレクター素材の紐を選ぶと、さりげない個性を出すこともできます。
派手すぎず“通っぽい”印象を演出できるのも、ニューバランスの魅力です。
通し方・結び方で変わる履き心地の調整テク
靴紐は通し方ひとつで履き心地が変わります。
代表的なものを覚えておくと、場面や足の形に合わせて自在に調整できます。
- オーバーラップ(基本形):もっとも一般的で、締めつけを均一にできる。
- アンダーラップ:甲高の人向け。足の甲に紐が当たりにくく、圧迫感を軽減。
- ヒールロック:かかとが浮く人に最適。上部の2穴を活用してホールド感を高める。
たとえばランニングや長時間歩くときはヒールロックで安定感を。
日常使いではオーバーラップで見た目のきれいさを重視。
自分の足に合わせて通し方を変えることで、履き心地が驚くほど快適になります。
靴紐の交換・お手入れのコツ
紐も靴と同じく“消耗品”です。
長く使っていると、汚れや摩耗でほどけやすくなったり、結び目が滑りやすくなったりします。
見た目にも清潔感が損なわれるため、半年から1年を目安に交換するのがおすすめです。
交換するときは、まず現在の紐の長さと通し方をチェック。
どこから通しているか写真を撮っておくと、新しい紐を通すときに迷いません。
新品の紐は少し硬く感じる場合もありますが、数日履けば自然になじんできます。
汚れが目立つときは、外して中性洗剤でやさしく手洗いし、陰干しするのが基本。
無理にこすると繊維がほつれるので注意しましょう。
モデル別・目的別のおすすめ選び方
ニューバランスの定番モデルごとの特徴を踏まえた、靴紐選びのヒントです。
- 574:太めの平紐が映える。120〜130cm前後が目安。
- 996:やや長めの平紐でフィット感を高めると◎
- 990・2002Rシリーズ:アイレット数が多いので、130cm以上を選びホールド感を重視。
- 327・725:細めの紐が似合い、軽快な印象に。
- ウォーキングや通勤用:ナイロン素材・丸紐・ヒールロック結びで快適性を確保。
- 街履き・ファッション用:カラーや素材で遊びながら、コーデに合わせて個性を出す。
純正のシューレースももちろん安心ですが、他ブランド製を選ぶときは“アイレット数と長さ”を基準に選ぶと失敗がありません。
靴紐を変えることで得られるメリット
靴紐を変えると、見た目と機能の両方でうれしい変化があります。
- 見た目のアップデート
同じ靴でも、紐の色や太さを変えるだけで新鮮な印象に。
季節感やトレンドを取り入れやすく、ファッションの幅が広がります。 - 履き心地の改善
ヒールロックや通し方の工夫で、かかと浮きや甲の圧迫を解消。
長時間歩いても疲れにくくなり、靴本来の性能を引き出せます。 - 愛着が深まる
自分で調整したスニーカーは、より一層「自分の一足」という感覚に。
ニューバランスを長く愛用したくなるきっかけにもなります。
ニューバランスの靴紐の選び方ガイド!見た目も履き心地も変わるおすすめポイント
靴紐を変えるだけで、ニューバランスの履き心地も見た目も大きく変わります。
紐の長さ・素材・形・色、そして通し方や結び方。
この小さな要素を意識するだけで、足元の印象がぐっと洗練され、歩くたびに気分が上がるはずです。
今日の一足を、もっと自分らしく、もっと快適に。
お気に入りのニューバランスを長く楽しむために、次の靴紐選びからこだわってみてはいかがでしょうか。


