陸上競技で本気でタイムを狙いたいなら、スパイク選びは欠かせないポイント。なかでもニューバランスの陸上スパイクは、近年プロ選手から学生アスリートまで幅広く支持を集めています。軽量で高反発、距離ごとに緻密に設計されたプレート構造が特徴で、短距離から長距離まで対応するモデルが豊富です。
この記事では、そんなニューバランスの陸上スパイクからおすすめの5モデルを厳選し、特徴や選び方のポイントをわかりやすく紹介します。
ニューバランスの陸上スパイクが注目される理由
ニューバランスといえば、ランニングシューズの印象が強いブランドですが、実は陸上スパイクの開発にもかなり力を入れています。
特にここ数年は「FuelCell(フューエルセル)」シリーズを中心に、反発性と推進力を高めたトラックスパイクを次々と展開。カーボンプレートやPebax®(ペバックス)素材を採用し、軽量で剛性の高い設計を実現しています。
ニューバランスのスパイクは、距離別に明確なラインナップを持つのも特徴。短距離には「PWR-X」、中距離には「MDシリーズ」、長距離には「LDシリーズ」といったように、それぞれの種目に最適な設計が施されています。
また、フィット感にも定評があり、足幅(ウィズ)やサイズ展開が豊富。競技者一人ひとりの走り方に合わせやすい点も人気の理由です。
スパイクを選ぶときの基本ポイント
ニューバランスに限らず、陸上スパイクを選ぶ際には以下のポイントを意識すると失敗しにくくなります。
- 距離・種目に合ったモデルを選ぶこと
短距離用はプレートが硬く、地面を強く蹴る感覚。中距離用は反発とクッションのバランス重視。長距離用は軽量で足への負担を抑えた構造です。 - ソールとスパイクピンの構造
地面との接地感を支える重要な要素。ニューバランスでは、統合型ピン(取り外し不可)と交換可能タイプの両方があり、練習環境や競技場に合わせて選べます。 - フィット感と軽さのバランス
トラックスパイクは通常のランニングシューズよりタイトな設計。走行中に足と一体化するようなフィット感が求められます。
これらを踏まえたうえで、自分の走り方や脚質、競技距離に合うスパイクを選ぶことが大切です。
1. FuelCell SuperComp PWR-X v3(短距離モデル)
60〜400mの短距離種目を想定して開発されたスプリントスパイク。名前の通り、ニューバランス独自のFuelCellフォームを採用し、蹴り出しの瞬間に力を地面へ無駄なく伝えます。
このモデルの最大の特徴は、スパイクピンがアウトソールに統合されていること。取り外し式ではありませんが、軽量化とグリップ力を両立しています。レビューでも「ハードルでもしっかり加速できた」「ストライド走法に合う」と評価が高いです。
また、足を包み込むようなアッパー構造により、ターン時の安定性も抜群。短距離種目で最大限のスピードを引き出したい選手におすすめです。
2. MD800(中距離モデル)
800m〜1500mといった中距離走者に人気のモデル。フルレングスのPebax®プレートを搭載し、軽量ながらも高い反発性を発揮します。
レビューでは「ターンでスピードを落とさずに走れる」「軽くて効率的」と好評。中距離ではカーブ走行の安定感がタイムに直結するため、この性能は大きな魅力です。
アッパーには通気性の高いメッシュ素材を採用しており、長いレースでも蒸れにくく快適。トラックで滑らかな走りを求める選手にぴったりです。
3. FuelCell SuperComp MD-X v3(中長距離兼用モデル)
400m〜5000mまで幅広く対応できる万能スパイク。カーボンファイバープレートとFuelCellフォームを組み合わせ、推進力とクッション性を両立しています。
レビューでは「400〜5000mのどの距離でも安定して走れる」「中距離の反発力と長距離の快適さを兼ね備えている」と高評価。トラック全種目を1足でこなしたい選手にもおすすめのハイスペックモデルです。
その分、価格はやや高めですが、複数の種目を兼ねる学生や社会人アスリートにとってコスパの高い一足といえます。
4. LD5Kv7(長距離モデル)
3000m以上の長距離に特化した軽量スパイク。足の回転を邪魔しない柔軟性があり、長時間のレースでも脚への負担を抑えます。
レビューでは「軽量で疲れにくい」「蹴り出しが自然」といった意見が多く、持久力を活かした走りに最適。アッパーは薄く通気性が高い素材で、夏場のトラックでも快適です。
鋲は6本配置で、しっかりと地面をつかむグリップ力を確保。軽さを最優先にしたい長距離ランナーに人気の定番モデルです。
5. LD5000(長距離・オールウェザー対応)
5000m〜10000mなどの長距離種目を想定したモデル。全天候トラックで安定したグリップを発揮し、スムーズなストライドをサポートします。
長距離モデルらしく、反発よりも“持続力”を重視した設計で、後半まで足をしっかり運べるのが特徴。レビューでは「地面をしっかり捉えながらも、接地感が柔らかい」と評価されています。
軽量かつ耐久性も高く、練習用にも使いやすい一足です。
種目別おすすめモデルまとめ
短距離(60〜400m):FuelCell SuperComp PWR-X v3
中距離(800〜1500m):MD800
中長距離(400〜5000m):FuelCell SuperComp MD-X v3
長距離(3000〜10000m):LD5Kv7/LD5000
距離や種目によって必要な機能が異なるため、まずは自分のメイン種目を明確にすることが大切です。短距離なら反発と剛性を、中距離はバランス、長距離は軽さと耐久性を重視すると失敗が少なくなります。
ニューバランス陸上スパイクの選び方と注意点
- 距離・用途の確認
モデル名に「SD(短距離)」「MD(中距離)」「LD(長距離)」が含まれている場合は、対応距離の目安になります。迷ったら「MD-X」のような中長距離兼用タイプが便利です。 - サイズ・ウィズ選び
ニューバランスは日本人向けの足型に強く、Dや2Eなどのウィズ展開も豊富。ただし、スパイクはフィットが命なので、店頭で試すのが理想です。 - 鋲の交換可否
「PWR-X」などは統合ピン仕様で、軽量化と耐久性を優先した設計。練習量が多い人は、交換可能タイプを選ぶとコスパ面で安心です。 - トラック環境に合わせる
オールウェザー(ウレタン)かアンツーカ(土)かで、鋲の長さや素材が変わります。大会要項の規定も確認しましょう。
ニューバランス陸上スパイクで自分のベストを引き出そう
ニューバランスの陸上スパイクは、距離別に細かく設計された構造と、高品質な素材によって“走る楽しさ”を引き出してくれる存在です。
短距離の爆発的な加速力、中距離の安定した推進、長距離の持久力サポート——それぞれの種目に最適化された性能を持つモデルが揃っています。
自分の競技スタイルや走りの感覚に合った一足を見つけることで、タイムだけでなくレースの満足度も大きく変わります。ぜひこの記事を参考に、あなたにぴったりのニューバランス陸上スパイクを選んでみてください。


