スニーカー好きなら一度は耳にしたことがある「ニューバランス」。街でもよく見かける定番ブランドですが、いざ選ぼうとすると「数字がいっぱいあって違いがわからない!」と感じたことはありませんか?
この記事では、そんな疑問を解消するために、ニューバランスの「種類」や「番号ごとの特徴」をわかりやすく整理して紹介します。履き心地やデザインの違いを知ることで、自分にぴったりの一足を見つけやすくなりますよ。
ニューバランスの種類は「番号」でわかる
ニューバランスのスニーカーは「574」「996」「1300」などの番号で分類されています。この番号には、シリーズの特性や目的が反映されており、ある程度の傾向を知ることで選び方がぐっと楽になります。
番号の前後につくアルファベット(例:M、W、CMなど)は性別や製造国を示すことが多く、数字部分がモデルを表します。
ざっくりまとめると次のようなイメージです。
- 300番台:エントリーモデル、初めてのニューバランスにおすすめ
- 500番台:オフロード・安定重視、タウンユース向き
- 900番台:ブランドの代表格、履き心地とデザインのバランスが◎
- 1000番台以降:フラッグシップライン。素材や機能性にこだわりあり
つまり、数字が大きくなるほど高性能・高価格帯のモデルになる傾向があるということです。
300番台|はじめてのニューバランスにぴったり
「373」や「313」などの300番台は、比較的価格が抑えられたシリーズ。軽量でシンプルな作りが特徴です。
ソールはEVA素材を中心とした設計で、日常使いに十分なクッション性があります。
「574」よりも軽く、履き心地はややソフト。カジュアルに使いたい人や、初めてニューバランスを試してみたい人にちょうどいいモデルです。
また、カラー展開も豊富なので、服装に合わせて選ぶ楽しみもあります。
500番台|安定感とカジュアルさを両立
ニューバランスの中でもっとも街で見かけるのが「574」や「576」などの500番台。
このシリーズはもともとオフロード(舗装されていない道)での使用を想定して設計されており、ソールのグリップ力や安定性に優れています。
「574」は特に定番中の定番。ENCAP構造と呼ばれるミッドソール技術で、EVA素材とポリウレタンの組み合わせによる優れたクッション性と耐久性を実現しています。
見た目もボリュームがあり、デニムやチノパンとの相性が抜群。カジュアルコーデに合わせやすい万能モデルです。
「576」はその上位モデルで、英国製仕様などもあり、素材やディテールにこだわった一足として人気です。価格はやや上がりますが、長く愛用できる完成度を持っています。
900番台|ブランドの象徴となる人気シリーズ
「996」「990」「993」などが代表的な900番台は、ニューバランスの象徴ともいえる存在です。
ロードランニング向けに設計されたシリーズで、軽量性とフィット感の良さが特徴。スタイリッシュなフォルムと快適な履き心地を両立しています。
中でも「996」は、スリムなシルエットと柔らかいクッション性が魅力。
「574」と比べると、より都会的で洗練された印象を与えます。ソールにはC-CAP構造が採用されており、軽量でありながら優れた衝撃吸収力を発揮。
スーツスタイルにも合わせやすく、オフィスカジュアルにも人気です。
「990」シリーズは1982年の初代モデル以来、改良を重ねながら進化してきました。
「993」や「990v6」など、上位モデルになるほど素材やテクノロジーが進化し、履き心地も別格。USA製モデルも多く、高品質な仕上がりが特徴です。
1000番台・2000番台|フラッグシップとしての存在感
ニューバランスの最上位ラインが1000番台以降のモデル。
「1300」「1500」「2002R」などがあり、いずれもブランドの技術力を結集したフラッグシップとして位置づけられています。
「1300」は1985年に登場した名作で、ピッグスキンスエードを使った高級感あるデザインと、極上の履き心地で“スニーカー界のロールスロイス”とも呼ばれました。
「1500」は英国製モデルが有名で、シャープなフォルムと上質な素材使いが特徴。ファッション感度の高いユーザーに人気です。
「2002R」は比較的新しいモデルで、復刻とともに大ヒット。
ABZORBやN-ERGYなどの最新ソール技術を搭載し、クラシックな見た目と現代的な履き心地を両立しています。
トレンドのボリュームスニーカーとしても注目され、ストリートから大人カジュアルまで幅広く活躍します。
その他の注目モデル
ここ数年、クラシックな番号シリーズ以外にも個性的なモデルが人気を集めています。
- 327:1970年代のレーシングシューズを現代風に再構築。大きなNロゴとレトロな配色が特徴で、男女問わず人気。
- 530:1990年代のランニングモデルをベースにした軽量タイプ。メッシュ素材が使われており、春夏シーズンにぴったり。
- 9060:990シリーズと860シリーズを融合したハイブリッドモデル。分厚いソールが特徴で、トレンド感のあるシルエットが魅力。
これらのモデルは「クラシック×モダン」なデザインで、ファッションアイテムとしての人気も急上昇しています。
ニューバランスを選ぶときのポイント
モデル番号を理解したら、次は自分に合った一足を選びましょう。
注目したいのは「用途」「サイズ感」「デザイン」の3つです。
用途別の選び方
・街歩き・普段使い:574や373などの安定系モデル
・通勤や長時間歩行:996や990などのフィット感重視モデル
・アクティブシーンやアウトドア:500番台や2002Rなど、クッション性の高いモデル
サイズ感の違い
モデルによってラスト(木型)が異なり、幅広タイプ・細身タイプが存在します。
574はやや広めで万人にフィットしやすく、996はややスリムな作り。
同じサイズでも履き心地が変わるため、可能なら試着して選ぶのがおすすめです。
デザインとコーディネート
ニューバランスはグレーを中心とした落ち着いたカラー展開が多く、どんな服にも合わせやすいのが魅力。
最近はベージュ・ネイビー・ホワイトなどの柔らかいカラーも人気で、季節感のあるスタイリングが楽しめます。
番号でわかる!自分に合うニューバランスを見つけよう
ここまで紹介してきたように、ニューバランスの「種類」は番号によって大まかに特徴が分かれています。
300番台は気軽に履けるエントリーモデル、500〜900番台は日常使いからランニングまで幅広く対応、1000番台以降はプレミアムラインとしての存在感を放ちます。
どのモデルにも共通しているのは、「履き心地の良さ」と「長く愛用できる品質」。
デザインや機能の違いを理解して選べば、あなたのライフスタイルにぴったりのニューバランスがきっと見つかるはずです。
ぜひ次にスニーカーを選ぶときは、番号と特徴を意識してみてください。
それだけで、ニューバランスの魅力がぐっと深く感じられるようになります。


