「スタンスミスといえば、あのスッキリしたローカットでしょ?」
そう思っている方にこそ、ぜひ知ってほしい隠れた名作があります。それがスタンスミス ハイカット(公式名称ではミッドカット)です。
定番中の定番であるスタンスミスにおいて、あえてハイカットを選ぶ。これだけで、周囲と一線を画す絶妙な「ハズし」が完成します。しかし、ネット上では「スタンスミスのハイカットはダサいのでは?」という不安の声もちらほら聞こえてきます。
結論から言えば、スタンスミスのハイカットは全くダサくありません。むしろ、大人こそ履きこなすべき上品なボリューム感を持った一足です。
今回は、なぜダサいと言われてしまうのかという誤解を解きつつ、後悔しないための選び方や、おしゃれに見せるコーディネート術まで徹底的に深掘りしていきます。
スタンスミスにハイカットがあるって知ってた?
アディダスの象徴であるスタンスミス。ギネス記録にも載るほどの販売数を誇るこのスニーカーですが、そのほとんどはローカットモデルです。そのため「スタンスミスにハイカットなんてあるの?」と驚かれることも少なくありません。
実は、スタンスミスのルーツを辿ると、ハイカット(ミッドカット)は非常に歴史のある形なんです。もともと1960年代にテニスプレーヤーのロバート・ハイレットのために作られたモデルには、足首を保護するためのミッドカットが存在していました。
現在のスタンスミス ミッドは、そのクラシックなDNAを引き継ぎつつ、現代的なシルエットにアップデートされたものです。定番の清潔感はそのままに、ブーツのような重厚感が加わった、非常にバランスの良い仕上がりになっています。
「ハイカットはダサい」と言われる3つの誤解
なぜ、これほどスタイリッシュなシューズに対して「ダサい」というイメージを持つ人がいるのでしょうか。そこには、いくつかの大きな誤解があります。
1. 「スタンスミス=ローカット」という固定観念
あまりにもローカットが有名すぎるため、それ以外の形を見ると「偽物っぽい」「アレンジしすぎ」と感じてしまう層が一定数います。しかし、これは単なる見慣れなさによるものです。実際に履いている姿を見ると、そのボリューム感の虜になる人が多いのも事実です。
2. 子供っぽく見えるという思い込み
ハイカットスニーカーは、一歩間違えると中高生のバスケットシューズのような幼さが出てしまうことがあります。しかし、アディダス オリジナルス スタンスミスのデザインは極めてミニマル。余計な装飾を削ぎ落としているため、ハイカットになっても「大人の品格」を失いません。
3. コーディネートの失敗例が目立つ
ハイカットは足首を覆うため、パンツの丈感との相性が重要です。裾がもたついたり、中途半端な丈で合わせたりすると、足が短く見えてしまうことがあります。これが「ダサい」と思われる原因の多くを占めていますが、コツさえ掴めばむしろスタイルアップして見せることも可能です。
ハイカット(ミッドカット)を選ぶ最大のメリット
あえて定番を外してスタンスミス ハイカットを選ぶことには、ローカットにはない魅力が詰まっています。
- 人と被らない圧倒的な個性街を歩けば必ずと言っていいほど見かけるスタンスミスですが、ハイカットを履いている人は稀です。「定番の安心感は欲しいけれど、人と同じは嫌だ」というワガママな願いを叶えてくれます。
- 足首のホールド感と安心感ローカットのスタンスミスで「かかとが浮きやすい」と感じていた方にとって、足首までしっかり紐で締められるハイカットは救世主です。歩行時の安定感が増し、長時間の移動でも疲れにくいというメリットがあります。
- 秋冬のファッションと相性抜群足首まで覆われるため、物理的に暖かいのはもちろん、視覚的にも重厚感が出ます。コートや厚手のニットなど、トップスのボリュームが増える秋冬のスタイリングにおいて、足元に重心を持ってこれるハイカットは非常に重宝します。
後悔しないためのサイズ選びと注意点
いざ購入しようと思った時に迷うのがサイズ感です。基本的にはローカットのスタンスミスと同じサイズ選びで問題ありませんが、いくつかハイカット特有のポイントがあります。
スタンスミスのラスト(木型)はもともと細身に作られています。そのため、幅広や甲高を自覚している方は、普段より0.5cmアップするのがセオリーです。ハイカットの場合、足首まで紐でしっかり固定できるため、少し大きめを選んでも靴の中で足が遊んでしまう心配が少ないのが利点です。
また、最大の懸念点である「脱ぎ履きのしにくさ」については覚悟しておく必要があります。日本の生活様式では靴を脱ぐ場面が多いため、紐を毎回解くのが面倒な方は、伸びる靴紐(ゴム紐)に交換するなどのカスタマイズも検討してみましょう。
素材の違いで印象は激変する
現在のスタンスミスには、大きく分けて2種類の素材が存在します。
一つは、2021年から主流となったリサイクル素材「プライムグリーン」を使用したモデルです。地球環境に配慮されたこの素材は、本革に比べて雨や汚れに強く、手入れが非常に楽です。ただ、最初は少し硬さを感じることがあるため、足首周りの馴染みには時間がかかるかもしれません。
もう一つは、スタンスミス LUXなどの上位ラインで見られる本革(天然皮革)モデルです。こちらはしっとりとした質感が特徴で、履き込むほどに自分の足の形に馴染んでいきます。ハイカットの場合、革が柔らかくなることで足首の可動域が広がり、極上の履き心地へと変化していきます。
ハイカットを100%活かすコーディネート術
「どう履けばおしゃれに見えるのか?」という疑問に答える、失敗しないスタイリングを3つご紹介します。
- アンクル丈パンツでシルエットを強調くるぶし丈のテーパードパンツを合わせ、シューズの全体像を見せるスタイルです。ハイカットの綺麗なカーブが強調され、クリーンでスポーティーな印象を与えます。
- ワイドパンツの「ハーフ被せ」今どきなリラックススタイルなら、ワイドパンツをバサッと被せるのが正解。歩いた時にだけハイカットであることがわかる、さりげないこだわりを演出できます。
- オールホワイトの清潔感スタイルスタンスミス ホワイトのハイカットを主役に、白やベージュの淡いトーンで全身をまとめる「ワントーンコーデ」。上品さが際立ち、ハイカット特有の無骨さが中和されて、非常に洗練された雰囲気になります。
長く愛用するためのお手入れ方法
せっかく手に入れた一足ですから、長く綺麗に履き続けたいですよね。ハイカットは面積が広いため、汚れが目立ちやすいという側面もあります。
まずは購入直後に防水スプレーをかけることを忘れないでください。これにより汚れが付きにくくなり、付いても落ちやすくなります。特にジェイソンマークなどのスニーカークリーナーを持っておくと、合皮モデルでも本革モデルでも安心してケアができます。
また、ハイカットは蒸れやすいため、一日履いたら必ず中二日は休ませるようにしましょう。シューキーパーを入れて形を整えることで、足首周りのシワが深く入りすぎるのを防ぎ、美しいシルエットを維持できます。
定番だからこそ奥が深いスタンスミスの世界
スタンスミスの魅力は、そのシンプルさゆえに、どんなアレンジを加えても「品」を失わないところにあります。ハイカットという選択は、その懐の深さを楽しむ究極の楽しみ方と言えるかもしれません。
「みんなが履いているから」と敬遠していた人も、このハイカットモデルなら新鮮な気持ちで向き合えるはずです。ローカットよりも少しだけ重厚で、少しだけ個性的なその姿は、あなたのワードローブに新しい風を吹き込んでくれるでしょう。
もし、あなたが今「普通のスタンスミスじゃ物足りないな」と感じているのなら、迷わずハイカットを試してみてください。鏡の前に立った時、想像以上にシュッとした自分の足元に驚くはずです。
スタンスミスのハイカットはダサい?後悔しない選び方と人気モデル・コーデ術を解説
ここまで、スタンスミス ハイカットの魅力から選び方、コーディネートまで詳しく見てきました。
「ダサい」という根拠のない噂に惑わされるのは、非常にもったいないことです。正しいサイズ選びと、パンツとのバランスさえ意識すれば、これほど頼もしいスニーカーは他にありません。
最後に、この記事のポイントを振り返ってみましょう。
- ハイカットはスタンスミスの歴史に根ざした正統派モデルである
- ダサいと感じるのは見慣れていないか、合わせ方を間違えているだけ
- サイズは0.5cmアップを検討し、足首のホールド感を活用する
- 素材(合皮か本革か)によって、手入れのしやすさや履き心地が変わる
- アンクル丈やワイドパンツなど、ボトムスとの組み合わせを楽しむ
定番を愛しながらも、自分らしさを忘れない。そんな大人のスニーカーライフをアディダス スタンスミスのハイカットで始めてみませんか?一歩踏み出した先には、ローカットでは味わえなかった新しいスタイルが待っています。


