「世界で一番売れたスニーカー」としてギネス公認も受けているアディダスの名作、スタンスミス。街を歩けば必ず見かけるほどの大定番ですが、いざ自分が買おうと思って検索してみると、ある事実に気づいて混乱しませんか?
「見た目は同じなのに、値段が全然違うモデルがある……」
「オリジナルスって何? ABCマートで売ってるやつと何が違うの?」
そうなんです。実はスタンスミスには、見た目がそっくりでも中身が全く別物というモデルが複数存在します。適当に安い方を選んで「思っていた質感と違う」と後悔したり、逆に高い方を買って「足が痛くて履けない」なんて失敗をしたりする人も少なくありません。
今回は、アディダス公式の「オリジナルス版」、高級仕様の「LUX」、そして量販店でよく見る「ABCマート版」の違いを徹底的に掘り下げます。あなたが手に入れるべき最高の一足がどれか、この記事を読めばスッキリ解決するはずです。
スタンスミス オリジナルスとは?今さら聞けない基本のキ
そもそも「アディダス オリジナルス(adidas Originals)」とは、アディダスの中でも三つ葉のロゴ(トレフォイル)をシンボルに、過去のヘリテージを現代に蘇らせるライフスタイルブランドのラインを指します。
その中でもスタンスミス オリジナルスは、まさにブランドの顔。1970年代に伝説のテニスプレーヤー、スタン・スミス氏の名を冠して誕生したモデルをベースに、今の時代の空気感を取り入れながら展開されています。
今のオリジナルス版における最大のトピックは、2021年から始まった「サステナブル化」です。アディダスはプラスチック廃棄物をなくす取り組みとして、スタンスミスのメインラインをすべてリサイクル素材に切り替えました。
かつての「スタンスミス=天然皮革」という常識は、今や公式の標準モデルでは「高機能リサイクル素材(合成皮革)」へとアップデートされています。この変化こそが、今のモデル選びを複雑にしている一番の要因なのです。
圧倒的な高級感!本革にこだわるなら「LUX(リュクス)」一択
「スタンスミスはやっぱり本革じゃないと」というこだわり派の救世主として登場したのが、スタンスミス LUXです。
現行のオリジナルス版が環境に配慮した合皮を採用した一方で、このLUXは非常に上質な天然皮革(フルグレインレザー)を惜しみなく使用しています。
- 質感の圧倒的な違いLUXを手に取ると、まずその柔らかさに驚くはずです。合皮モデルがパリッとした均一な質感なのに対し、LUXは革本来のシボ感(凹凸)があり、鈍い光沢を放ちます。履き込むほどに自分の足の形に馴染み、味わい深いシワが刻まれていく「経年変化」を楽しめるのは、このモデルだけの特権です。
- 内側までプレミアムな作り外側だけでなく、靴の内側(ライニング)にも柔らかいレザーが張られています。これにより、足を入れた瞬間の吸い付くようなフィット感が実現されています。
- デザインのディテールサイドにはゴールドの箔押しロゴが入り、ソールは真っ白ではなく少しヴィンテージ感のあるオフホワイトに設定されていることが多いです。大人がジャケパンスタイルや綺麗めなファッションに合わせるなら、間違いなくこのLUXが最も映えます。
価格は2万円弱と少し張りますが、ケアをしながら5年、10年と長く付き合えることを考えれば、実は最もコストパフォーマンスが高い選択肢と言えるかもしれません。
コスパと履きやすさの殿堂「ABCマート通常版」の実力
一方で、街の靴屋さんでよく見かける1万円を切るような価格帯のスタンスミス。その多くは、アディダスがABCマートなどの量販店向けに製造している専用モデルです。
「安かろう悪かろう」と思われがちですが、実は実用面でのメリットが非常に大きいのがこのモデルの特徴です。
- とにかく履き心地がソフトオリジナルス版やLUXは、良くも悪くも「硬派なテニスシューズ」の作りを引き継いでおり、シュータン(ベロ)が薄く、履き始めは足首に刺さって痛いと感じることもあります。しかし、ABCマート版の多くはシュータンに厚みのあるクッション材が入っており、スニーカー初心者の足にも優しくフィットします。
- お手入れが楽すぎる素材は合成皮革ですが、これが雨の日には強い味方になります。本革のように水濡れを過度に気にする必要がなく、汚れてもシュークリーナーや水拭きでサッと落とせます。デイリーユースでガンガン履き潰すなら、この扱いやすさは大きな魅力です。
- 見た目の違いよく見ると、サイドのゴールドロゴがなかったり、ヒールパッチの素材感が違ったりします。少し「スニーカーらしい丸み」があるシルエットなので、カジュアルな服装にはこちらの方が馴染みやすいという意見もあります。
比較してわかった「失敗しない選び方」のポイント
さて、ここまでそれぞれの特徴を見てきましたが、結局どれを選べばいいのでしょうか?失敗しないためのチェックポイントを整理しました。
- 見た目のシャープさを重視するなら「オリジナルス版」か「LUX」本家の金型を使っているオリジナルス系列は、横幅がシュッと細く、鼻先が長いスタイリッシュなシルエットが特徴です。足元をスマートに見せたいなら、こちらがおすすめです。
- 足の幅が広い、甲が高いなら「ABCマート版」日本人の足型に合わせて少しゆとりを持たせているモデルが多いため、幅広さんはこちらの方がサイズ選びで苦労しません。
- 雨の日も気にせず履きたいなら「オリジナルス版(リサイクル素材)」「本革がいいけど手入れが面倒」というワガママに応えてくれるのが、現行のオリジナルス版です。リサイクル合皮は見た目がかなり本革に近く、かつ水にも強いため、実用性とブランドステータスのバランスが一番取れています。
- 「一生モノ」として愛でたいなら「LUX」スニーカーを単なる消耗品ではなく、革靴のように育てていきたいなら、迷わずLUXを選んでください。合皮はどうしても数年で加水分解や表面の剥離が起きてしまいますが、本革のLUXなら手入れ次第で驚くほど長く履き続けられます。
サイズ選びで後悔しないためのアドバイス
アディダス スニーカー全般に言えることですが、スタンスミスは特に「細身」です。
オンラインで購入する場合、基本的には「普段履いているサイズよりも0.5cmアップ」を検討するのがセオリー。特にLUXやオリジナルス版は、ジャストサイズすぎるとシュータンが足の甲に食い込んで痛みが出やすい傾向にあります。少し余裕を持って、紐でしっかり絞って履くのが、スタンスミスを最も美しく見せる履き方でもあります。
もし「どうしても足首にベロが当たって痛い」という場合は、インソールを一枚追加して足の位置を少し上げるか、厚手の靴下を履いて革が馴染むのを待つのが正解です。数週間も履けば、驚くほど自分の足に馴染んでくれますよ。
スタンスミス オリジナルスの違いは?ABCマート版やLUXとの比較・選び方まとめ
スタンスミスという一足のスニーカーの中には、それぞれのライフスタイルに合わせた選択肢が用意されています。
- 環境への配慮とブランドの最新基準を楽しみたいなら「オリジナルス版」
- 至高の質感とエイジングを求めるなら「LUX」
- 予算を抑えて快適に普段使いしたいなら「ABCマート版」
どれが正解ということはありません。「自分が何を一番大切にしたいか」を基準に選べば、きっとそのスタンスミスはあなたの日常に欠かせない相棒になってくれるはずです。
真っ白なアッパーに、パンチングの三連ライン。その完成されたミニマルなデザインは、どんな流行が来ても色褪せることはありません。ぜひ、今回の比較を参考に、あなたにとっての「運命の一足」を見つけてみてください。
スタンスミス オリジナルスの違いは?ABCマート版やLUXとの比較・選び方を正しく理解して、後悔のないスニーカーライフを楽しみましょう!
次は、あなたの足元にどのスタンスミスを迎えますか?


