世界で一番売れたスニーカーとしてギネス認定もされているアディダスの名作、スタンスミス。そのシンプルでクリーンなデザインは、どんなファッションにも馴染む万能アイテムですよね。
でも、実際に履いてみると「なんだか足の甲が圧迫されて痛い」「革が硬くて馴染むまでが大変」と感じたことはありませんか?実は、その悩みは靴紐の通し方を少し変えるだけで、驚くほどスッキリ解決するかもしれません。
今回は、スタンスミスのポテンシャルを最大限に引き出す「アンダーラップ」という結び方にフォーカスして、そのメリットや具体的な手順を詳しく解説します。
なぜスタンスミスにアンダーラップが推奨されるのか
スタンスミスを購入したとき、最初から紐が通されている状態の多くは「オーバーラップ」という方式です。これは紐を穴の上から下へ通していく方法で、足をしっかりホールドしてくれるため、スポーツシーンには最適です。
しかし、デイリーユースで「歩きやすさ」や「快適さ」を重視するなら、紐を穴の下から上へ通す「アンダーラップ」が断然おすすめ。
スタンスミスはもともとテニスシューズとして設計されているため、シルエットを美しく見せるために横幅がややタイトに作られています。日本人に多い「幅広・甲高」の足だと、標準のオーバーラップでは締め付けが強すぎて、夕方になると足がパンパンになってしまうことも少なくありません。
アンダーラップにすることで、紐が重なる部分に自然な「遊び」が生まれ、足の動きに合わせてアッパーが柔軟に広がってくれるようになります。
アンダーラップがもたらす3つのメリット
靴紐の通し方を変えるだけで、具体的にどのような変化があるのでしょうか。主なメリットを3つに整理しました。
1. 甲への圧迫感が消えて痛みがなくなる
スタンスミスの象徴的なパーツである「タン(ベロ)」の部分。新品のうちはこの革が硬く、足の甲に食い込んで痛みを感じることがあります。アンダーラップは紐が下から上へ向かって通るため、甲を「押さえつける」のではなく「包み込む」ような感覚になります。これにより、圧迫による痛みが大幅に軽減されます。
2. 脱ぎ履きが驚くほどスムーズになる
アンダーラップは紐の緩急がつきやすいという特徴があります。玄関先で靴を履く際、紐を少し引っ張るだけで全体がスムーズに緩んでくれるため、指を引っ掛けて無理に足をねじ込む必要がありません。結果として、かかと部分の型崩れを防ぎ、お気に入りのスタンスミスを長持ちさせることにもつながります。
3. 適度なホールド感で疲れにくくなる
「紐を緩くしたら脱げやすくなるのでは?」と心配になるかもしれませんが、ご安心を。アンダーラップは足の動き(屈曲)に合わせて紐が適度にしなってくれるため、歩行時のフィット感が向上します。ガチガチに固めるのではなく、足の形に寄り添ってくれる感覚なので、長時間のショッピングや旅行でも足が疲れにくくなります。
実践!スタンスミスをアンダーラップで結ぶ手順
それでは、実際にスタンスミスを使ってアンダーラップを完成させていきましょう。手元に靴を用意して、一度すべての紐を抜いた状態からスタートしてください。
- ステップ1:最下段の通し方まず、つま先に一番近い左右の穴(アイレット)に、紐を「裏(内側)から表(外側)」へ通します。ここで左右の紐の長さがぴったり同じになるように調整するのが、仕上がりを美しくするコツです。
- ステップ2:交互に交差させる右側の紐を左側の次の穴へ、左側の紐を右側の次の穴へ通していきます。このときも常に「裏から表」へ出すのがアンダーラップの鉄則です。紐が常に下から上に突き抜けてくるようなイメージで進めてください。
- ステップ3:タンのループを活用する中央付近にあるタンのズレ防止用ループ。ここに紐を通すのを忘れないようにしましょう。アンダーラップは自由度が高い分、タンが左右にズレやすくなることがありますが、ここを通すことでしっかりセンターをキープできます。
- ステップ4:最後の一段で調整する一番上の穴まで来たら、そこだけは「表から裏」に通して結ぶと、結び目が浮かずにスッキリと収まります。あえて一番上の穴を一つ空けて、ゆったり履くのも最近のトレンドですね。
モデル別の相性と履きこなしのコツ
スタンスミスには、定番のスタンスミス ABCマートモデルから、高級感のあるスタンスミス Lux、環境に配慮したリサイクル素材モデルなど、さまざまなバリエーションがあります。
- 定番モデル(合皮・リサイクル素材)の場合これらのモデルはアッパーが比較的しっかりしており、形が崩れにくいのが特徴です。アンダーラップにすることで、素材特有の「硬さ」を和らげることができ、最初から履き慣れた靴のような快適さを手に入れられます。
- Luxやヴィンテージモデル(天然皮革)の場合柔らかい本革を使用しているモデルでは、アンダーラップにすることで革の質感がより引き立ちます。紐を少し細めのコットンシューレースに変えてアンダーラップで通すと、ドレスシューズのような上品な雰囲気も楽しめます。
また、サイズ選びについても少し触れておきましょう。アンダーラップにする前提であれば、ジャストサイズよりも「0.5cmアップ」を選び、紐を少し強めに締めて履くスタイルがおすすめです。こうすることで、スタンスミス特有の細身のシルエットを保ちつつ、中の空間にはゆとりがあるという、理想的な状態を作ることができます。
メンテナンスで快適さをキープする
紐の通し方を変えて履き心地が良くなったら、その状態を長く保つためのケアも大切です。
アンダーラップは紐が動きやすい分、アイレット周辺に摩擦が起きやすくなることもあります。定期的に紐を外して、スニーカークリーナーで汚れを落とし、革にレザークリームを塗って保湿してあげましょう。
特にタンの裏側や、紐が重なる部分は汚れが溜まりやすいポイントです。紐自体も、汚れが目立ってきたら靴用洗濯ネットに入れて洗うか、新しいシューレースに交換するだけで、新品のような清潔感が蘇ります。
スタンス ミス アンダー ラップで自分だけの一足を完成させる
スニーカーの楽しみ方は、ただ履くだけではありません。紐の通し方ひとつで、見た目の印象を変え、自分の足にフィットするようにカスタマイズしていく。そのプロセスこそが、スタンスミスという不朽の名作を愛用する醍醐味と言えるでしょう。
「スタンスミスは可愛いけれど、足が痛くなるから苦手」と諦めていた方も、ぜひこの機会にアンダーラップを試してみてください。これまで感じていた窮屈さが嘘のように、軽やかで自由な歩き心地に変わるはずです。
ちょっとした工夫で、お気に入りの一足が「もっとお気に入り」になる。そんな体験を、あなたの足元でもぜひ実感してみてください。
今回ご紹介したスタンス ミス アンダー ラップの結び方を取り入れて、快適でスタイリッシュなスニーカーライフを楽しみましょう!



