スニーカーファンの間で、いま最も注目を集めているコラボといえば「ニューバランス×ビームス別注」。ただの限定モデルにとどまらず、ファッション性と機能性、そして“物語”を兼ね備えたシリーズとして、多くのファンを魅了しています。ここでは、人気の理由から歴代の代表モデル、そして最新の別注アイテムまで、徹底的に掘り下げて紹介します。
ニューバランス×ビームス別注とは?長年続く信頼と挑戦の関係
ニューバランスとビームスの関係は、単発のコラボに留まらず、約20年以上にわたって続く信頼関係の上に成り立っています。
1906年創業のニューバランスは、足の解剖学に基づいた靴づくりを原点とし、今ではランニングシューズからライフスタイルスニーカーまで幅広く展開。一方のビームスは1976年に東京・原宿で誕生し、国内外のブランドを独自のフィルターでセレクト・再構築する存在です。
この2ブランドが手を組むと、「クラシックなのに新しい」スニーカーが生まれます。ビームスが得意とするファッション的解釈と、ニューバランスが培ってきた機能美。その両者が融合することで、“別注”という名にふさわしい特別な一足が誕生してきました。
なぜ人気?ニューバランス×ビームス別注が愛される理由
1. 名作モデルの再解釈による“懐かしさと新しさ”の融合
ビームス別注では、ニューバランスの名作をベースにしたアレンジが多く登場しています。
たとえば「M1000」「BB550」「CM996」など、ファンにはおなじみのモデルが中心。どれもランニングやバスケットシューズとして誕生した機能的モデルですが、ビームスの手にかかると、日常に馴染むファッションスニーカーへと姿を変えます。
定番の良さを損なわず、あくまで“現代の空気感”を纏う。それが別注シリーズの魅力です。
2. デザインフィルターとしてのBEAMSらしさ
ビームスが別注を行う際の最大の特徴は、単なる色替えでは終わらせない“提案型デザイン”です。
異素材ミックス、左右非対称のNロゴ、リフレクター仕様のシューレース、BEAMSロゴ入りのインソールなど、細部までこだわりが詰まっています。
なかでも象徴的なのが、クレイジーパターンと呼ばれる大胆なパーツ配色。ベースがクラシックでも、素材やカラーで一気に“現代の別注”へと昇華させている点が人気の秘訣です。
3. 数量限定・先行販売によるコレクション性
別注モデルは基本的に数量限定。中には、BEAMSのポップアップショップやオンラインのみで販売されるケースもあります。
発売日には行列ができ、即完売するモデルも珍しくありません。こうした“希少性”が、コレクター心を刺激します。さらに、LAなど海外で先行発売されたモデルが日本で後日展開されるパターンもあり、“待ってでも欲しい”と思わせる限定感があります。
4. ファッションとして成立するバランス感覚
ニューバランスとビームスの別注スニーカーは、ただ機能的なだけでなく、スタイリングの主役になるデザイン性も評価されています。
スラックスやセットアップにも馴染む落ち着いた配色が多く、スニーカーでありながら“革靴的な品”を感じさせるモデルも登場。
そのため、スニーカー好きはもちろん、ファッションに敏感な大人層にも広く支持されています。
歴代の人気別注モデルを振り返る
■ M1000 × BEAMS(2025年モデル)
1999年登場のハイスペックランニングシューズ「1000」をベースにした最新別注。
オールブラックを基調に、メッシュ・スムースレザー・スウェード・リップストップなど異素材を組み合わせた立体的なデザインが特徴。
左右のNロゴを非対称に配置し、夜間の視認性を高めるリフレクター仕様のシューレースを採用するなど、細かな遊び心も光ります。
2025年4月にロサンゼルスで先行販売、国内は同年4月19日に発売され話題を呼びました。限定数の少なさも相まって、発売直後に完売したモデルです。
■ BB550 × BEAMS(クレイジーパターン仕様)
近年復刻で人気の「550」をベースにしたBEAMS別注。
バスケットシューズらしいフォルムを残しつつ、左右で異なるカラー配置が印象的なクレイジーパターン仕様です。
男女問わず着用できるデザインで、価格も2万円台前半と手が届きやすく、ファッションスニーカーとして爆発的にヒット。
カジュアルからモードまで幅広いスタイルに合う万能モデルとして、BEAMSのオンラインストアでも高い人気を誇りました。
■ 991 × BEAMS PLUS(Made in U.K.)
トラッド志向のレーベル「BEAMS PLUS」による英国製「991」別注モデル。
上品なダークグレーのトーンでまとめられ、スーツスタイルやジャケットコーデにも馴染むデザインに仕上がっています。
「スニーカー=カジュアル」という概念を覆す、大人のための別注モデルです。
■ CM996 × BEAMS PLUS
ニューバランスの定番「996」をベースに、アメリカントラディショナルをテーマにした一足。
チャコールグレーのスエードとレザーを組み合わせ、サドルシューズのような雰囲気を漂わせます。
スニーカーでありながらクラシカルな佇まいがあり、BEAMS PLUSらしい上品な遊び心が詰まっています。
■ 574 × B:MING by BEAMS(2025年7月発売)
BEAMSの別レーベル「B:MING by BEAMS」から登場した最新別注。
ベージュベースに深みのあるイエローのNロゴ、赤いシュータンタグがアクセント。
優しいカラーリングでどんなコーデにも馴染み、男女問わず人気を集めています。
カジュアルながら上品さも感じる仕上がりで、デイリーに履ける一足です。
共通するデザイン哲学:日常に寄り添う特別感
どのモデルにも共通しているのは、「日常で履ける特別感」です。
派手な装飾やロゴアピールではなく、素材の組み合わせや色味、細部のディテールで差をつける。
それがニューバランス×ビームス別注の真骨頂。
特に注目すべきは、異素材ミックスやロゴのアレンジといった細やかな仕立て。
メッシュやスウェード、エナメルなどを使い分けることで光の当たり方や角度によって印象が変わり、シンプルなのに奥行きのあるデザインを実現しています。
結果として、“派手すぎず地味すぎない”、大人のバランス感覚を表現したスニーカーになっているのです。
今後の展望とチェックすべきポイント
別注シリーズは今後も拡大が予想されます。
特に2025年以降は、環境配慮素材やGORE-TEXなど機能素材を取り入れた別注モデルの登場も噂されています。
また、BEAMS、BEAMS PLUS、B:MING by BEAMS といったレーベルごとに方向性が異なるため、ターゲット層に合わせた提案型コラボが増えると見られます。
販売方法も抽選やオンライン限定など多様化しており、リリース情報を早めにチェックしておくのがポイント。
特にBEAMS公式アプリやニュースページでは、先行発売や予約情報がいち早く公開される傾向があります。
人気モデルは数分で完売することもあるため、気になる方は通知登録をおすすめします。
ニューバランス×ビームス別注モデルで自分らしい一足を
ニューバランス×ビームス別注シリーズは、ただのスニーカーではありません。
機能性を大切にしながら、ファッションとしての完成度も追求した“履くカルチャー”です。
世代や性別を問わず人気があるのは、「歩きやすい」「飽きない」「どんな服にも合う」という普遍的な価値を持っているから。
もし次のスニーカー選びに迷ったら、この別注シリーズを一度チェックしてみてください。
日常に自然と馴染みながら、足元からスタイルを格上げしてくれるはずです。
これからも「ニューバランス×ビームス別注モデル」は進化を続け、私たちのファッションシーンに新しい風を吹き込み続けるでしょう。


