スニーカーの金字塔として世界中で愛されているアディダスのスタンスミス。しかし、いざ買おうと思って検索すると「M20324」という型番が出てきて、現行モデルと何が違うのか混乱したことはありませんか?
「昔のスタンスミスは本革だったのに、今は合皮に変わったって本当?」「M20324というモデルはまだ手に入るの?」といった疑問を持つ方は非常に多いです。
今回は、スタンスミス愛好家たちがこぞって探し求める名作型番「M20324」の正体について、素材の質感からサイズ選びの注意点、そして今選ぶべき理由までを深掘りして解説します。
スタンスミス M20324が「伝説の定番」と呼ばれる理由
アディダスのラインナップの中でも、スタンスミス M20324は特別な存在です。なぜなら、この型番こそが「天然皮革(本革)を使用したスタンスミス」の代名詞だからです。
2020年末、アディダスは大きな決断を下しました。環境保全の観点から、2024年までにすべての製品にリサイクルポリエステルを使用するという目標を掲げ、スタンスミスのメインラインを「プライムグリーン」と呼ばれる合成皮革素材に完全移行させたのです。
これによって、かつて当たり前のように棚に並んでいた本革仕様のスタンスミスは姿を消し、M20324という型番は「手に入るうちに買っておくべき本革モデル」として、スニーカーファンの間で争奪戦が繰り広げられることになりました。
M20324の最大の特徴は、やはりその質感にあります。天然の牛革を使用しているため、手触りが非常に柔らかく、履き込むほどに自分の足の形に馴染んでいく感覚は、合皮モデルでは決して味わえない特権です。
本革モデルM20324と現行合皮モデルの決定的な違い
一見すると同じように見えるホワイトとグリーンのスタンスミスですが、スタンスミス M20324と現行のサステナブルモデル(型番:FX5502など)には、明確な違いがいくつか存在します。
まず、アッパー(甲の部分)の表情です。M20324は本革特有の細かなシボ感(シワ模様)があり、光を当てた時の反射がしっとりと上品です。一方、合皮モデルは表面が均一でツルッとしており、ややスポーティーでクリーンな印象を与えます。
次に、経年変化の仕方が違います。本革は時間が経つにつれて「味」が出てきます。履きジワが深く刻まれ、少しずつクリームで手入れをすることで、アンティークのような深みが増していきます。対して合皮モデルは、新品に近い状態を長く維持できるというメリットがありますが、劣化するとひび割れが起きやすく、本革のような育てる楽しみは少ないと言えます。
また、サイドのロゴデザインにも違いがあります。現行の多くのモデルには、サイドにゴールドで「STAN SMITH」という文字が刻印されていますが、定番のM20324にはこの刻印がなく、非常にミニマルでスッキリとした外観になっています。この「あえて何も書かない潔さ」が、大人のファッションに馴染む理由でもあります。
M20324のサイズ感で失敗しないための選び方
スニーカー選びで最も重要なのがサイズ感です。特にアディダス スニーカーはモデルによって木型(ラスト)が異なるため、注意が必要です。
スタンスミス M20324は、全体的に「細身で甲が低め」のシルエットになっています。そのため、普段履いているジャストサイズを選んでしまうと、小指の付け根が当たったり、甲が窮屈に感じたりすることがあります。
一般的な選び方の目安は以下の通りです。
- 足幅が細め〜普通の方:普段のサイズと同じ、または+0.5cm
- 足幅が広め・甲高の方:普段のサイズより+0.5cm〜+1.0cm
スタンスミスは、シューレース(靴紐)をギュッと絞って履くのが最も美しいシルエットとされています。そのため、少し大きめのサイズを選んで紐で調整するのが、スタイルを良く見せるコツです。
また、M20324は本革製なので、履き始めは少し硬く感じても、数週間履き続けることで革が伸び、自分の足にフィットしてくるという特徴があります。この「馴染み」を計算に入れてサイズを選ぶのも、本革モデルならではの楽しみ方です。
履き心地と日常での使いやすさ
スタンスミス M20324の履き心地は、一言で言えば「安定感のあるフラットな履き心地」です。
近年の厚底ハイテクスニーカーのようなフワフワとしたクッション性はありませんが、地面をしっかりと捉える感覚があり、長時間歩いても疲れにくい設計になっています。インソールの取り外しはできませんが、足裏のアーチにフィットする適度な硬さがあります。
コーディネートの汎用性については、もはや説明不要でしょう。デニムやチノパンといったカジュアルなスタイルはもちろん、セットアップのスーツやスラックスの外しアイテムとしても完璧に機能します。
本革のM20324は、合皮モデルよりも少しボリュームを抑えたスマートな印象を与えるため、よりドレス寄りのスタイルにも合わせやすいのが魅力です。ホワイトのレザーが持つ清潔感は、初対面の相手にも好印象を与えてくれます。
本革モデルを長く愛用するためのお手入れ術
スタンスミス M20324を手に入れたら、ぜひ定期的にお手入れをしてあげてください。合皮モデルは汚れを拭き取るだけで済みますが、本革は生きています。
- ブラッシング:履いた後は馬毛ブラシでホコリを落とす。これだけで革の通気性が保たれます。
- 汚れ落とし:目立つ汚れにはステインリムーバーを使用します。
- 保湿:数ヶ月に一度、無色のレザークリームを薄く塗り込みます。これで革の乾燥によるひび割れを防げます。
- 防水スプレー:雨の日だけでなく、汚れ防止のために防水スプレーをかけておくのが鉄則です。
こうしたケアを続けることで、5年、10年と履き続けることができるのが、M20324という靴の真の価値です。
まとめ:スタンスミスM20324は本革?合皮?サイズ感や現行モデルとの違いを徹底解説!
ここまでスタンスミス M20324の魅力と特徴について詳しく見てきました。
結論として、M20324は「本革を使用した、アディダスの歴史に残る正統派モデル」です。現行の合皮モデルも環境に優しく素晴らしい製品ですが、本革特有の質感、経年変化の美しさ、そして足馴染みの良さを求めるなら、M20324という選択肢に勝るものはありません。
残念ながら、現在は生産ラインが合皮にシフトしているため、市場に出回っているM20324の新品在庫は非常に貴重になっています。もし自分のサイズに合う在庫を見つけたなら、それは運命だと思って手に入れておくことを強くおすすめします。
サイズ選びに少し余裕を持ち、丁寧にお手入れをしながら、あなただけの一足に育ててみてください。時代が変わっても色褪せない本物の価値が、その足元には宿っているはずです。


