スニーカーの金字塔として世界中で愛されているアディダスのスタンスミス。その中でも、特定のファンから絶大な支持を集めているのがスタンスミス CP9701です。
「スタンスミスなんてどれも同じじゃないの?」と思っている方もいるかもしれません。でも、実は品番によって素材や色味が絶妙に異なり、履き心地やコーディネートへの馴染み方も変わってくる奥の深い世界なんです。
今回は、かつての名作であり今なお探し求める人が絶えない「CP9701」というモデルにスポットを当てて、その魅力や選び方のコツを詳しくお話ししていきます。
スタンスミス CP9701が選ばれ続ける理由とは
アディダス オリジナルスから登場したCP9701は、一言で言えば「大人のための、やりすぎないスタンスミス」です。
最大の特徴は、ヒールパッチとシュータン(ベロ)部分にあしらわれた「タクティカルブルー」というカラー。真っ青でもなく、黒に近いネイビーでもない、少しグレーがかったような落ち着いたブルーが、ホワイトのレザーに見事に調和しています。
このモデルがリリースされた2017年前後は、スタンスミスが「天然皮革(本革)」を贅沢に使用していた時期にあたります。現行のサステナブルな合成皮革モデルも素晴らしいですが、本革ならではの質感や、履き込むほどに自分の足に馴染んでいく感覚を求める人にとって、CP9701は特別な存在なのです。
ミニマルなデザインでありながら、どこか知性を感じさせるカラーリング。それが、ビジネススタイルのハズしから休日のカジュアルまで幅広く対応できる理由と言えるでしょう。
本革モデルならではの質感と現行モデルとの決定的な違い
最近のショップで見かけるスタンスミスの多くは、リサイクル素材を使用したエコレザー(合成皮革)へとシフトしています。しかし、スタンスミス CP9701は、革本来の風合いを楽しめるスムースレザーを採用しています。
では、本革と合皮では具体的に何が違うのでしょうか。
まず、見た目の「深み」が違います。本革は光の当たり方によって柔らかな光沢を放ち、使い込むほどに表面に細かなシワが刻まれます。これが「味」となり、新品のときよりも数年履いた後のほうが格好良く見えるのが本革の魔法です。
次に、通気性と足馴染みです。本革はわずかに呼吸をしているため、長時間履いていてもムレにくく、歩くたびに自分の足の形に合わせて革が伸び縮みしてくれます。最初こそ少し硬く感じるかもしれませんが、一週間も履けば、まるでオーダーメイドのようなフィット感に育っていきます。
一方の現行モデルは、汚れに強くお手入れが楽というメリットがありますが、本革のような「経年変化」はあまり期待できません。一生モノとして育てたい、あるいはヴィンテージのような風格を楽しみたいという方にとって、CP9701のような本革品番はまさに理想の一足なのです。
失敗しないためのサイズ選びと履き心地のポイント
スニーカー選びで最も頭を悩ませるのがサイズ感ですよね。スタンスミスシリーズは、一般的に「横幅がタイトで縦に長い」という特徴があります。
CP9701も例外ではありません。シュッとした細身のシルエットが美しい反面、日本人に多い「幅広・甲高」の足の方には少し窮屈に感じられることがあります。
サイズ選びの目安としては、以下のポイントを参考にしてみてください。
- 足幅が標準から細めの人:普段履いているスニーカーと同じジャストサイズ
- 足幅が広い、または甲が高い人:普段より0.5cmアップ
- 厚手の靴下を合わせたい人:普段より0.5cmアップ
スタンスミスを格好良く履きこなすコツは、靴紐をギュッと締めてシルエットをシャープに見せることです。そのため、少し余裕のあるサイズを選んで、紐でフィット感を調整するのが通の履き方。
履き心地については、ハイテクスニーカーのようなフワフワしたクッション性はありません。地面の感覚が伝わるクラシックなコートシューズらしい履き心地です。もし「もっと柔らかい方がいい」と感じるなら、インソールを一枚入れるだけで、驚くほど歩行が楽になりますよ。
毎日のコーディネートを格上げするスタンスミスの合わせ方
スタンスミス CP9701のタクティカルブルーは、どんな服にも馴染む万能カラーです。
例えば、ネイビーのセットアップに合わせれば、足元のブルーとリンクして統一感のあるビジネスカジュアルが完成します。革靴ほど堅苦しくなく、かといって子供っぽくもならない。この絶妙なバランスがCP9701の真骨頂です。
休日なら、色落ちしたデニムやベージュのチノパンとの相性も抜群です。真っ白なアッパーが清潔感を演出しつつ、ヒールの落ち着いたブルーがコーディネートをピリッと引き締めてくれます。
また、意外とおすすめなのがグレーのスラックスとの組み合わせ。中間色同士なので馴染みが良く、都会的で洗練された印象を与えてくれます。季節を問わず一年中活躍してくれるので、一足持っておくだけで朝の靴選びに迷うことがなくなります。
本革の輝きを保つ!CP9701の正しいお手入れ術
お気に入りのレザースニーカーを長く綺麗に履き続けるためには、少しだけお手入れの知識が必要です。本革は放置すると乾燥してひび割れてしまいますが、適切にケアすれば5年、10年と愛用できます。
まず、購入したら履く前に必ず「防水スプレー」をかけましょう。これは水を弾くだけでなく、汚れが革の繊維に入り込むのを防ぐバリアになります。
日常的なお手入れは、馬毛ブラシでのブラッシングだけで十分です。帰宅後にサッと埃を払うだけで、革のコンディションは劇的に良くなります。
もし汚れが目立ってきたら、水洗いは避けて専用のクリーナーを使いましょう。ソールのラバー部分の汚れには、メラミンスポンジを軽く湿らせてこするのが効果的です。真っ白なソールが復活するだけで、靴全体の清潔感が一気に戻りますよ。
仕上げに、数ヶ月に一度デリケートクリームで保湿をしてあげれば完璧です。革に栄養が行き渡り、しっとりとした柔らかな質感が持続します。手をかけた分だけ愛着が湧くのも、本革モデルであるCP9701ならではの楽しみです。
まとめ:スタンスミス CP9701で手に入れる上質な日常
スタンスミス CP9701は、単なる消耗品としてのスニーカーではなく、共に時を刻むパートナーのような存在です。
落ち着いたタクティカルブルーの色彩、本革ならではの足馴染みの良さ、そしてどんなファッションも受け入れる包容力。これほどまでにバランスの取れたモデルは、歴代のスタンスミスの中でも希少と言えるでしょう。
「本当に良いものを長く使いたい」「定番の中にも自分なりのこだわりを持ちたい」。そんな願いを叶えてくれるのが、この品番です。もし運良くこのモデルに出会うことができたら、ぜひその質感を直接確かめてみてください。
あなたの足元を優しく、そしてスマートに彩ってくれるスタンスミス CP9701。丁寧なお手入れと共に、自分だけの一足に育てていく喜びを、ぜひ今日から始めてみませんか。


