お気に入りのニューバランス、気づけばソールがすり減っていた…。でも「捨てるのはもったいない」「もう手に入らないモデルだから直して履きたい」と感じたことはありませんか?
そんな時に頼りになるのが「ソール張替え(オールソール交換)」です。この記事では、ニューバランスのソール張替えに関する費用の目安やおすすめ修理店、依頼の流れまで、実際の体験談や公式情報をもとに詳しく紹介します。
ニューバランスのソール張替えは可能?メーカーと専門店の違い
まず気になるのが「ニューバランスの靴はソールを張り替えできるのか?」という点。結論から言うと、一部のモデルで可能です。
ただし、依頼先によって内容が異なります。大きく分けて「メーカー正規修理」と「専門修理店」の2種類があります。
メーカー正規の修理サービス
ニューバランス公式サイトでは、「シューズリペアサービス」としてオールソール交換を行っています。純正のソールユニットを使用し、元の履き心地に近い形で修理できるのが特徴です。
ただし、対応しているのは限られたモデルのみ。修理用部材の在庫状況や製造年によって、受け付けが終了している場合もあります。
公式PDFで対象モデルが公開されているので、依頼前に確認しておくと安心です。
スニーカー修理専門店の対応
一方、スニーカー専門修理店では、純正ソールが入手できない場合でも、代替ソール(Vibramなど)を使って張り替えることができます。
純正とは少し仕様が変わるものの、「耐久性アップ」「グリップ力向上」などメリットも。ランニングモデルやカジュアルシューズの修理にも柔軟に対応してくれます。
全国対応の宅配サービスを行っている店舗もあるので、地方に住んでいる方でも利用しやすいでしょう。
ソール張替えの費用相場と納期の目安
修理費用は依頼内容によって大きく異なります。ここでは、メーカーと専門店それぞれの価格帯を紹介します。
メーカー公式リペアの料金目安
公式修理では、オールソール交換のみでおおよそ8,000〜12,000円前後。
ライニング(内側の布部分)も同時に交換する場合は、15,000円前後になるケースもあります。
純正パーツを使えるため、価格はやや高めですが、仕上がりの安心感は抜群です。納期は2〜4週間ほどが一般的です。
専門修理店の料金目安
スニーカー専門店では、**リソール(ソール張替え)で11,000円〜**が目安。
ビブラムソールへのカスタム交換など特殊な作業を伴う場合は、18,000円前後+税になることもあります。
納期は2〜3週間ほど。繁忙期や素材調達の関係で、1ヶ月ほどかかるケースもあります。
費用を抑えるコツ
・ミッドソール交換や部分補修だけで済む場合は8,000円前後で済むことも。
・「ソールが少し浮いてきた」「接着が剥がれた」程度なら、早めの修理でコストを抑えられます。
・宅配修理では送料が別途かかるため、往復料金を含めた総額で比較すると安心です。
修理を依頼する前に確認したいポイント
ソール張替えを検討する際は、いくつか注意しておきたい点があります。
1. モデル名・品番をチェック
ニューバランスの修理対応はモデルによって異なります。
公式修理を希望する場合は、まず**品番(例:M1300、M996、574など)**を確認しましょう。
古い復刻版や限定モデルは、既に部材供給が終了しているケースもあるので注意が必要です。
2. 純正ソールか代替ソールかを選ぶ
「できるだけ元の履き心地を保ちたい」なら純正ソール交換。
「長持ちさせたい」「より強い素材で補強したい」なら代替ソールがおすすめです。
専門修理店では、ビブラム社のソールなどを使って、耐摩耗性を高めた仕様にすることも可能です。
3. 費用と納期を事前に見積もり
修理店によって価格や納期はまちまち。
依頼前に写真を送って見積もりを取れる店舗も多いので、メール・LINE・電話などで相談しておくとスムーズです。
納期は平均2〜4週間ですが、繁忙期は1ヶ月以上かかることもあります。
ニューバランスのソール張替え手順(メーカー・専門店共通)
修理の流れをざっくり把握しておくと、依頼後も安心です。
- 修理可否の確認
公式サイトまたは店舗に電話・メールで問い合わせ、対応可能か確認します。 - 靴の発送または持ち込み
宅配修理なら元払いで発送、店頭修理なら直接持ち込みます。梱包は靴箱+緩衝材が基本です。 - 見積もり・修理開始
到着後、状態を確認して正式見積もりが提示されます。 - ソール交換作業
古いソールを剥がし、接着剤や汚れを除去。新しいソールを圧着し、仕上げます。 - 仕上げ・返送
磨き・クリーニングを経て完成。代引きや振込で支払い後、発送されます。
このように、一般的な流れはメーカーも専門店もほぼ共通です。
宅配で完結するケースが多いので、遠方からでも気軽に依頼できます。
ソール張替えのメリットとデメリット
修理をするか迷ったときは、メリットと注意点を整理しておくと判断しやすいです。
メリット
- 愛用モデルを長く履き続けられる
- 限定モデル・廃盤モデルを再生できる
- 新品よりも足になじんだ履き心地を維持できる
- 環境にも優しい「サステナブル」な選択
デメリット
- 修理費用が新品購入と近くなることもある
- 代替ソールでは見た目やグリップ感が変わる場合がある
- ソール以外のパーツ(アッパーやライニング)が劣化していると再修理が必要になる
- 部材在庫の関係で、古いモデルは対応不可の場合がある
おすすめの修理店と選び方のポイント
修理店を選ぶ際は、「ニューバランスの修理実績」があるかどうかを重視しましょう。
スニーカーアトランダム
東京・千葉・大阪などに店舗を構えるスニーカー専門修理店。
オールソール交換、再接着、クリーニングなどを一貫して行い、全国からの宅配修理にも対応しています。
料金はリソール11,000円〜、納期は2〜3週間前後。
ミスターミニット
全国の駅ビルや商業施設に展開。
一部店舗ではニューバランスのソール交換やビブラムソールへの貼り替え事例も掲載されています。
対面相談ができるため、初めての人でも安心です。
RADIAN(名古屋)
ビブラムソールを使ったオールソール交換に定評のある店舗。
「ニューバランス990をビブラムソールにカスタマイズ」など、ブログで具体的な修理例も公開されています。
耐久性重視の仕上がりを求める人におすすめです。
ソール張替えを検討すべきタイミング
修理すべきかどうかを見極めるには、次のようなサインをチェックしましょう。
- アウトソールがすり減って滑りやすくなっている
- ヒール部分に穴や削れがある
- ミッドソールにひび割れやベタつき(加水分解)が出ている
- アッパーはまだきれいで、全体的に愛用できる状態
- 新品が手に入らない、思い入れのあるモデル
逆に、アッパーやライニングがボロボロの場合は、張替えよりも新調を検討するのも選択肢です。
ニューバランスのソール張替えでお気に入りの一足を長く履こう
ソールがすり減ったニューバランスも、適切な修理をすればまだまだ現役で活躍できます。
メーカー公式のリペアサービスで純正に近い仕上がりを求めるもよし、専門店でビブラムソールにカスタムして新しい履き心地を楽しむもよし。
「買い替える」より「直して履く」選択は、愛着を長くつなぐだけでなく、環境にもやさしいライフスタイルです。
次にソールが気になった時は、ぜひこの記事を参考に、自分のニューバランスをもう一度蘇らせてみてください。


