スエード素材のニューバランス 574スニーカーを愛用していると、どうしても気になるのが汚れやシミ。見た目の柔らかさや高級感が魅力のスエードですが、水や汚れに弱く、間違った洗い方をすると型崩れや色落ちの原因になってしまいます。この記事では、ニューバランス公式の推奨方法や実際のケア実例を踏まえながら、スエードスニーカーをきれいに保つための正しい洗い方と、長持ちさせるコツをわかりやすく解説します。
スエード素材の特徴を理解しよう
まず知っておきたいのが、スエードは天然皮革の裏面を起毛させた素材であるということ。やわらかな質感と独特のマットな風合いが魅力ですが、水分や摩擦に非常に敏感です。
スエードは染料が表面近くに残っているため、水や洗剤が触れると色がにじみやすく、濃い色ほど色落ちのリスクが高まります。また、水に浸すと毛羽が寝たり、乾燥後に硬くなったりして風合いが損なわれることも。
つまり、スエードスニーカーは「丸洗い」ではなく「部分洗い・ブラッシング中心」でケアするのが鉄則です。ニューバランス公式でも、スエードを含む皮革素材のモデルに対しては洗濯機洗いを推奨していません。
洗う前に準備しておくもの
スエードは繊細な素材なので、道具選びが仕上がりを左右します。必要なのは次のアイテムです。
- スエード専用ブラシ（馬毛や豚毛など）
- スエード・ヌバック用クリーナー（泡タイプが扱いやすい）
- スエード用消しゴム（軽い汚れ用）
- 柔らかい布・マイクロファイバータオル
- シューキーパーまたは新聞紙（型崩れ防止用）
- 防水スプレー（仕上げ用）
洗う場所は、風通しが良く日陰のスペースを選びましょう。直射日光の下での乾燥は色あせの原因になります。
靴紐と中敷きは必ず外し、別で洗っておくのがポイントです。スエード部分だけでなく、ソールやメッシュ素材など異素材部分があるモデルは、素材ごとにケア方法を分けて行います。
スエードスニーカーの正しい洗い方
① まずは乾いた状態でホコリを落とす
洗う前に、表面のホコリや砂をしっかり落とすことが重要です。
乾いたスエード専用ブラシで、毛並みに沿ってやさしくブラッシングします。力を入れすぎず、“毛を立たせるように”動かすのがコツです。ホコリが取れるだけで、色味がワントーン明るく見えることもあります。
② 軽い汚れはスエード用消しゴムで
ブラッシングしても落ちない汚れは、スエード専用の消しゴムタイプクリーナーでやさしくこすります。
強くこすりすぎると毛羽が潰れてしまうので、軽い力で往復するように動かしましょう。消しカスが残ったら再びブラッシングして整えます。
③ 頑固な汚れは専用クリーナーを使用
しみや泥汚れが残る場合は、泡タイプのスエード用クリーナーを使います。
ブラシに少量の泡を取り、毛並みに沿ってやさしくこすりましょう。全体を濡らさず、「汚れている部分だけ」を狙うのがポイントです。
処理後は、湿らせた布で泡を拭き取り、さらに乾いたタオルで軽く押さえて水分を取ります。
④ 水分を含ませすぎない
スエードにとって「水分」は最大の敵。丸洗いは絶対に避けてください。
必要な場合でも、水はごく少量にとどめ、すぐにタオルで吸い取ります。水を使いすぎると、毛羽が寝てしまったり、乾燥後に硬化するリスクがあります。
⑤ 型崩れ防止と自然乾燥
洗い終えたら、靴の中にシューキーパーまたは新聞紙を入れて形を整えます。
乾燥は必ず「日陰で風通しの良い場所」で行いましょう。ドライヤーや直射日光、高温の暖房器具は厳禁です。
完全に乾いたら、再度ブラシで毛並みを整えると元の風合いが戻ります。
色落ち・変色を防ぐコツ
スエードの最大の悩みである色落ちや変色。これを防ぐためには、洗い方だけでなく「事前と事後のケア」が大切です。
- 洗う前に、目立たない部分で色落ちテストをする
- 洗浄後、完全に乾いてから防水スプレーを使用する
- 直射日光を避けて乾かす
- 洗剤やクリーナーを使いすぎない
特に防水スプレーは、スエードを守る強い味方。汚れや水を弾くだけでなく、色あせも防止できます。定期的にスプレーをかけておけば、日常的なメンテナンスがぐっと楽になります。
洗った後のお手入れと日常メンテナンス
せっかく洗っても、ケアを怠るとすぐにまた汚れてしまいます。日常的に次の習慣を取り入れましょう。
- 履いた後は軽くブラッシングしてホコリを落とす
- 雨の日や湿気の多い日は防水スプレーを使用
- 汚れが付いたら放置せず、早めに部分ケア
- 定期的に陰干しして湿気を飛ばす
ブラッシングを習慣化するだけで、毛並みが保たれ、見た目の清潔感が長持ちします。
保管のポイント：湿気と光を避ける
洗浄後やオフシーズンの保管にも注意が必要です。
湿気や熱、直射日光はスエードの大敵。風通しの良い場所で保管し、靴箱に入れる際は除湿剤を併用しましょう。
型崩れを防ぐために、新聞紙を軽く詰めたり、シューキーパーを使うのもおすすめ。特に夏場など高温多湿の季節は、定期的に取り出して空気に触れさせるとカビ予防にもなります。
よくある失敗と注意点
スエードスニーカーを洗う際にありがちな失敗例を紹介します。
- 洗濯機で丸洗いして色落ち・ソール剥がれ
- ドライヤーで急速乾燥して縮み・硬化
- 洗剤を多く使いすぎてシミが残る
- 濡れたまま放置して型崩れ
どれも避けられるトラブルです。スエードは「ゆっくり・やさしく・自然乾燥」が基本。焦らず丁寧にケアすることで、長く美しい状態を保てます。
ニューバランスのスエードスニーカーを長持ちさせる秘訣
ニューバランス 996やニューバランス 990など、ニューバランスのスエードモデルは、履き心地とデザイン性を兼ね備えた人気定番。
しかし、素材特性上「水・汚れ・摩擦」に弱いため、こまめなメンテナンスが欠かせません。
履き回しを意識して、1足に負担をかけすぎないようにするのもポイントです。使用後はブラッシング＋防水スプレーでケアをルーティン化しましょう。そうすれば、買ったときの質感と発色を長く楽しめます。
まとめ：ニューバランス スエード 洗い方の正解
スエードスニーカーは、正しい洗い方とケアを守れば何年も愛用できます。
ポイントは以下の通りです。
- 丸洗いせず、ブラッシングと専用クリーナーで部分洗い
- 水分は最小限、乾燥は日陰で自然乾燥
- 乾いたら防水スプレーで保護
- 日常的にブラシで毛並みを整える
ニューバランスのスエードモデルは、素材の味わいが履くほどに増す一足。
お気に入りを長く履き続けるために、ぜひこの「スエード洗い方完全ガイド」を参考にしてみてください。
