北海道のアウトドアライフを支える聖地といえば、誰もが「秀岳荘(しゅうがくそう)」の名を挙げるでしょう。北大店、白石店、旭川店と、それぞれに深いこだわりを持つこの老舗ショップで、今もっとも注目したいフットウェアブランドがMERRELL(メレル)です。
世界中のハイカーに愛されるメレルのシューズは、なぜ北海道の険しい自然環境でも選ばれ続けているのでしょうか。今回は、秀岳荘のスタッフのような専門的な視点と、実際にフィールドを歩くユーザーのリアルな声を交えながら、失敗しない一足の選び方を徹底解説します。
秀岳荘でメレルをフィッティングする最大のメリット
ネット通販で手軽に靴が買える時代だからこそ、あえて秀岳荘の店舗へ足を運ぶことには大きな価値があります。特にメレルのシューズは、モデルによってラスト(木型)の設計が微妙に異なるため、プロの目によるフィッティングが欠かせません。
秀岳荘のスタッフは、単なる販売員ではなく、自らも山に登り、キャンプを楽しみ、冬の北海道を歩き抜く実践者たちです。彼らは、あなたが「どこの山に行きたいのか」「どんな路面を歩くのか」という対話を通じて、最適なモデルを導き出してくれます。
例えば、大雪山系の岩場を歩くのか、それとも道庁前の赤レンガテラスを散策するのかでは、選ぶべきソールの硬さが全く違います。厚手のウールソックスを履いた状態でのサイズ感や、下り坂でのつま先の余裕など、数値だけでは測れない「感覚」を共有できるのが、実店舗ならではの強みです。
北海道の軽登山に絶対的な信頼を置ける「モアブ 3」シリーズ
メレルの代名詞といえば、世界累計2,800万足以上の販売を誇るモアブ(MOAB)シリーズです。最新のモアブ 3は、秀岳荘でも常に売れ筋のトップに君臨しています。
このモデルが北海道のハイカーに支持される理由は、その圧倒的な「汎用性」にあります。箱から出した瞬間から足に馴染む柔らかさを持ちながら、ビブラム社の高性能ソールがガッチリと地面を掴みます。
特に防水透湿性に優れたモアブ 3 ゴアテックスは、天候が変わりやすい大雪山系の裾合平や、足元のぬかるみが気になる知床のトレッキングに最適です。ハイカットモデルを選べば足首のホールド感が増し、ローカットなら普段のウォーキングやキャンプでも軽快に活用できます。一足で何役もこなしたい欲張りなアウトドアファンにとって、これ以上の選択肢はありません。
フェスやキャンプで映える「カメレオン 8」の機動力
北海道の短い夏を彩る「ライジングサン・ロックフェスティバル」などの野外フェスや、週末のオートキャンプ。そんなシーンでよく見かけるのがカメレオン 8 ストームです。
ゴアテックスによる完全防水機能を備えつつ、ビブラムXSトレックエボという最新のコンパウンドを採用したソールは、濡れた岩場や芝生でも滑りにくいのが特徴です。秀岳荘の店頭に並ぶ鮮やかなカラーバリエーションは、アウトドアファッションのアクセントとしても非常に優秀。
突然の雨に見舞われても、足元が濡れる不快感とは無縁でいられます。また、カメレオンシリーズ特有のタイトなフィット感は、不安定な足場でも靴の中で足が遊ばない安心感を与えてくれます。アクティブに動き回る週末を過ごすなら、この一足が最高の相棒になるはずです。
究極のリラックスと実用性を兼ね備えた「ジャングルモック」
登山の後のリラックスタイムや、車での移動、あるいは日々の通勤。そんな日常に寄り添ってくれるのが、20年以上のロングセラーを続けるジャングルモックです。
秀岳荘を訪れるベテランハイカーの中には、「山歩きの後は必ずこれに履き替える」という熱狂的なファンも少なくありません。サイドのストレッチバンドにより、紐を結ぶ手間なくスッと脱ぎ履きできる利便性は、テントの出入りが多いキャンプシーンでも重宝します。
さらに、衝撃を吸収するメレル独自のエアクッションは、アスファルトの上を長時間歩いても足裏が疲れにくいのが魅力です。ピッグスキンレザーの落ち着いた質感は、北海道の秋の風景にもしっくりと馴染みます。
冬の北海道を歩くための切り札「アークティックグリップ」
北海道の冬、最大の敵は「ブラックアイスバーン」です。多くのシューズが牙を剥くツルツルの路面に対し、メレルが提示した回答がアークティックグリップ搭載モデルです。
ビブラム社が開発したこの特殊なソールは、マイナス20度でも硬化せず、氷の上で驚異的なグリップ力を発揮します。秀岳荘の冬の店頭では、実際に氷の上でその性能を体感できるデモンストレーションが行われることもあります。
冬専用のサーモ ローグや、ビジネスシーンでも使えるデザインのブーツなど、ラインナップも充実。単に暖かいだけでなく、「滑らない」という安心感は、冬の北海道で生活する上で何物にも代えがたい価値となります。
メレルの靴を長く愛用するための秀岳荘流メンテナンス
せっかく秀岳荘でお気に入りのメレルを手に入れたのなら、少しでも長く履き続けたいものです。スタッフが推奨するお手入れの基本は、やはり「乾燥」と「汚れ落とし」です。
使用後は泥汚れをブラッシングで落とし、直射日光を避けた風通しの良い場所で陰干ししてください。特にゴアテックスモデルの場合は、専用の撥水スプレー(NIKWAX(ニクワックス)など)を定期的に使用することで、透湿性能を維持し、蒸れにくい快適な状態を保つことができます。
また、ソールが減ってきた際の相談ができるのも、信頼できるショップで購入するメリットです。モデルによってはリペアが難しい場合もありますが、買い替えのタイミングを含め、プロの視点から的確なアドバイスがもらえます。
秀岳荘でメレルを選ぶ!登山から街履きまで人気モデルの魅力と店舗限定の選び方を解説
北海道という特別なフィールドにおいて、足元を支える道具選びは単なる買い物以上の意味を持ちます。それは、次の週末の冒険をいかに安全で、そして快適なものにするかを決める重要なプロセスです。
秀岳荘の各店舗には、メレルの歴史と最新技術を熟知したスタッフが揃っています。彼らのアドバイスを受けながら、実際に足を通し、店内のスロープを歩き、自分の足に馴染む一足を見つける時間は、何とも贅沢で楽しいひとときです。
モアブで雄大な山々を歩くのか、カメレオンでフェスを駆け抜けるのか、あるいはアークティックグリップで冬の街を颯爽と歩くのか。あなたのライフスタイルに最適なメレルは、きっと秀岳荘の棚であなたを待っています。ネットのレビューだけでは分からない、本物のフィット感と信頼性を、ぜひその足で確かめてみてください。


