スニーカーを選ぶとき、「サイズは合っているのに、なんだか窮屈」あるいは「少しゆるい」と感じた経験はありませんか?
その原因の多くは、**足の長さ(cm)ではなく幅(ウイズ)**が合っていないことにあります。
ニューバランスはこの“足の幅”にも細かく対応するブランドとして知られています。特に「サイズB(ウイズB)」という表記は、足幅が細めの人向けに設計された特別な幅サイズです。
今回は、この「ニューバランスのサイズBとは何か」を中心に、幅の違い・向いている人の特徴・選び方のコツまで詳しく解説します。
ニューバランスのサイズ表記は「足長」と「幅」で決まる
ニューバランスでは、靴のサイズを「足長(レングス)」だけでなく「足囲(ウイズ/ワイズ)」でも選ぶことができます。
たとえば24.0cmという表記のあとに、B・D・2E・4Eなどのアルファベットが続くことがあります。これが「幅(ウイズ)」を示す記号です。
- B:やや細め
- D:標準(メンズでは細め寄り)
- 2E:やや幅広
- 4E:幅広・ゆったり
このように、同じサイズでも「幅」を選ぶことで履き心地が大きく変わります。
「ウイズサイジング」と呼ばれるこの考え方は、足の形に合わせてベストなフィットを得るために欠かせない仕組みです。
サイズB(ウイズB)とは? ― 女性向けの“やや細め”幅
「ウイズB」は、主にレディースモデルに用意されている幅サイズで、一般的には“やや細め”の設計です。
足幅が細め・甲が低めの方に合わせて作られており、ホールド感を高めながらもフィットするように設計されています。
B幅を履くと、
- 靴の中で足が前後左右に動きにくく、安定感がある
- かかとが浮きにくく、フィット感が高い
- シルエットがすっきり見える
といった特徴があります。
逆に、足幅が広い人がBを選ぶと「横がきつい」「親指の付け根が当たる」と感じることもあります。
サイズBが合う人の特徴
「自分にBが合うかどうか」は、足の特徴を見ることである程度判断できます。
Bがぴったりな人
- 足の横幅が細め、または標準よりやや狭い
- 甲が低い、足の肉付きが薄い
- これまで普通幅の靴で「かかとが浮く」「足が遊ぶ」と感じたことがある
- すっきりとしたシルエットで履きたい
- パンプスや革靴も細めを選ぶ傾向がある
こうした方は、B幅を選ぶことで足がしっかり包み込まれ、靴の中でのズレが少なくなります。
サイズBが合わない・避けた方が良い人
逆に、以下のような特徴がある場合は、B幅は避けたほうが無難です。
- 足の横幅が広い(足囲が大きい)
- 甲が高く、靴の上部が当たることが多い
- 親指や小指の付け根が外側に張っている
- 長時間歩くとき、ゆったりした靴の方が疲れにくい
このような方がBを選ぶと、足が圧迫されて痛みや疲労につながることがあります。
その場合はDや2Eといった幅広設計を選ぶのがおすすめです。
幅による履き心地の違いはどれくらい?
同じ足長でも、幅が変わると履き心地は驚くほど違います。
たとえば、足長24.0cmの女性を例にすると、JIS規格上の足囲の目安は次の通りです。
- B幅:216mm
- D幅:228mm
- 2E幅:240mm
- 4E幅:252mm
わずか数ミリの差でも、実際の履き心地には大きな違いが出ます。
BはDよりも約1cm近く細い設計になるため、フィット感が高く、靴の中で足が動きにくくなります。
モデルによって同じBでも違う
ここで注意したいのが、「同じBでもモデルによって幅感が違う」という点です。
たとえば、同じニューバランスの定番「574」シリーズでも、
という傾向があります。
つまり、Bだからといって常に同じ感覚ではなく、モデルごとの“木型”やデザインによってフィット感が変わるのです。
そのため、初めてBを選ぶ場合は、店頭で試着するか、口コミやレビューで幅の感想を確認しておくのが安心です。
自分の足に合う幅を見つける方法
Bを含むウイズ選びの基本は、「足囲を知ること」。
自宅でも簡単に測定できます。
- 紙の上に足を置き、足長(かかとからつま先)を測る
- 親指の付け根と小指の付け根をメジャーでぐるりと囲む
- その長さが「足囲(ウイズ)」
この足囲の数値をもとに、ニューバランスのウイズチャートと照らし合わせると、自分がBなのか、Dや2Eなのかを判断しやすくなります。
また、ニューバランスの一部店舗では、専用機器で足長と足囲を測定してもらえる「ウイズサイジング」サービスもあります。
ネット購入時の注意点
B幅は細めに作られているため、オンラインで購入する場合にはいくつかのポイントを押さえておきましょう。
- 商品ページの「ウイズ」表記を必ず確認する
- 同モデルのレビューを読み、「幅がきつめ」「ゆったりめ」といった感想をチェックする
- 同じ足長でも「B幅はタイト」という口コミがある場合は、0.5cmアップを検討する
- 履き始めはきつくても、慣らすうちに馴染むケースもある
また、公式サイトや大手通販ではサイズ交換に対応している場合も多いので、購入前に返品・交換条件を確認しておくと安心です。
幅Bを選ぶメリットと注意点
メリット
- 足を包み込むようなフィット感
- かかとが浮きにくく、安定感がある
- 細身の見た目でファッション性が高い
注意点
- 幅広・甲高の人には圧迫感が出やすい
- 長時間の歩行や立ち仕事では疲れを感じることも
- モデルによってはB幅しか展開がなく、調整が難しい場合がある
フィット感を最優先するならB幅は最適ですが、快適性を重視するなら少しゆとりのあるウイズを選ぶのも選択肢です。
ニューバランスのサイズBとは? ― 自分の足に合った一足を
ここまで見てきたように、「ニューバランスのサイズB」とは細めの足幅に合わせて作られたウイズサイズです。
足幅が狭くて靴の中で足が動く人や、ホールド感を重視する人にとって理想的な選択といえます。
ただし、Bは誰にでも合うわけではありません。
足の形・甲の高さ・履くシーンによって、最適な幅は変わります。
試着や足囲測定を活用しながら、自分にぴったりのウイズを見つけることが何より大切です。
ニューバランスは幅展開が豊富だからこそ、あなたの足に「ちょうどいい」を見つけられるブランド。
次にスニーカーを選ぶときは、ぜひ**「サイズB」**という選択肢を意識してみてください。
フィット感の違いに、きっと驚くはずです。


