「一度履いたら、もう他の靴には戻れない」
そんな熱狂的なファンを持つ究極のコンフォートシューズ、メレル ジャングルモック。1998年の誕生以来、その吸い付くようなフィット感とタフな作りで、世界中の足元を支え続けてきました。
しかし、愛用者なら誰もが一度は直面する悩みがあります。
「このスエード、どうやって洗えばいいの?」
「汚れが目立ってきたけど、洗濯機に放り込んでも大丈夫?」
お気に入りの一足を長く、清潔に履き続けるためには、素材に合わせた正しいメンテナンスが不可欠です。今回は、ジャングルモックの汚れを劇的に落とし、素材を傷めないための究極のケア術を徹底解説します。
メレル ジャングルモックは「モデル」によって洗い方が違う!
まず最初に確認すべき重要なポイントがあります。それは、お手持ちのジャングルモックが「水洗いできるタイプ」かどうかです。
実は、ジャングルモックには大きく分けて2つのラインが存在します。
1. 通常モデル(ピッグスキンレザー)
もっともポピュラーな、表面が起毛したスエード調のモデルです。こちらは豚革を使用しているため、原則として丸洗いや水洗いは推奨されていません。 強い水通しは革を硬化させたり、色落ちの原因になったりするからです。
2. ジャングルモック リンス(RINSE)
2022年に登場した比較的新しいモデルです。こちらは「ウォッシャブル加工」が施されており、公式に洗濯機での丸洗いが認められています。
自分の靴がどちらか分からない場合は、シュータン(ベロ)の裏側にある品番やタグを確認しましょう。「RINSE」の表記があれば洗濯機へ、なければ手作業でのクリーニングが基本となります。
洗濯機で洗える!ジャングルモック リンスの正しい手順
洗濯機対応のジャングルモック リンスをお持ちの方は、以下のステップでメンテナンスを行いましょう。
事前準備:泥落としとインソールの取り外し
いきなり洗濯機に入れるのはNGです。まずは靴の裏側に詰まった泥や小石を、使い古した歯ブラシなどでしっかり落としてください。洗濯機の故障を防ぐためにも、このひと手間が大切です。
次に、中敷き(インソール)を外します。インソールは別で洗う方が、内部までしっかり洗浄・乾燥できます。
洗濯ネットと洗剤の選び方
靴をそのまま放り込むと、洗濯槽を傷めたり靴が変形したりします。必ず厚手の靴用洗濯ネットに入れましょう。
洗剤は、中性の液体洗剤を使用してください。漂白剤や柔軟剤は、ジャングルモック特有の素材感を損なう恐れがあるため避けましょう。
洗濯機のコース設定
設定は「弱水流」や「手洗いモード」、「おしゃれ着コース」を選択してください。水温は必ず常温の水道水を使います。お湯を使うと、接着剤が剥がれたり素材が縮んだりするリスクが高まります。
最も重要な「乾燥」のステップ
洗濯が終わったら、形を整えてから「風通しの良い日陰」で自然乾燥させます。
ここで絶対にやってはいけないのが、ドライヤーの熱風や直射日光に当てること。
急激な乾燥は素材をバキバキに硬くさせ、寿命を一気に縮めます。新聞紙を中に詰めて(湿ったら交換する)、2〜3日かけてゆっくり乾かすのがベストです。
通常モデル(スエード)を綺麗にする「水を使わない」洗い方
大半の方が愛用しているピッグスキンレザーのジャングルモック。こちらは「水でバシャバシャ洗う」のではなく、「汚れを落として整える」という意識でお手入れします。
ブラッシングで「汚れの層」を掻き出す
スエードケアの基本中の基本はブラッシングです。スエード用ブラシを使い、まずは毛流れに逆らうようにブラッシングして、奥に入り込んだ砂や埃を掻き出します。
これだけで、くすんでいた色が驚くほど鮮やかによみがえることがあります。
頑固な汚れには「消しゴム」が効く
ブラッシングでも落ちない黒ずみやスポット汚れには、スエード専用の消しゴムクリーナーが威力を発揮します。
汚れの上から優しくこするだけで、汚れを吸着して絡め取ってくれます。強くこすりすぎるとそこだけ毛がハゲてしまうので、様子を見ながら丁寧に行いましょう。
どうしても汚れがひどい時は「拭き洗い」
全体的に薄汚れてしまった場合は、固く絞った布で表面を優しく拭く程度に留めます。専用の「スエードシャンプー」を使う方法もありますが、素人が行うと輪染みになりやすいため、まずは目立たない場所で試してから全体に広げてください。
気になる「臭い」と「インソール」のメンテナンス
ジャングルモックはその包容力の高さゆえ、長時間履き続けることが多く、内部に湿気や臭いがこもりやすい傾向にあります。
インソールは個別に手洗い
取り外したインソールは、中性洗剤を使ってぬるま湯で手洗いしましょう。足裏の汗や皮脂が最も付着する場所なので、ここを清潔に保つだけで靴全体の臭いは劇的に改善されます。
消臭スプレーと「休息」の重要性
脱いだ後はすぐに下駄箱にしまわず、玄関の風通しの良い場所に一晩置いて湿気を飛ばします。その際、除菌・消臭スプレーを軽く一吹きしておくと安心です。
また、毎日同じ靴を履き続けると、内部が常に湿った状態になり菌が繁殖しやすくなります。理想は2〜3足をローテーションさせ、靴に「休息日」を与えることです。
仕上げの「防水スプレー」が寿命を左右する
お手入れの最後、あるいは新品を下ろす前に必ずやってほしいのが防水スプレーの散布です。
防水スプレーには「水を弾く」だけでなく「油や汚れを付きにくくする」という防汚効果があります。スエード素材は一度汚れが染み込むと除去が大変ですが、表面にコーティングがあれば、軽いブラッシングだけで汚れがパラパラと落ちるようになります。
20cmほど離した場所から、全体がしっとりする程度にムラなくスプレーし、完全に乾かしてから履き始めましょう。
メレル ジャングルモックの洗い方|洗濯機はOK?スエードの手入れと長持ちのコツ
長年愛され続けているメレル ジャングルモック。その魅力である柔らかい質感と抜群のグリップ力を維持するためには、素材の特性を理解した正しいケアが欠かせません。
- 洗えるモデル(リンス)なら洗濯機を賢く使う。
- 通常のスエードモデルなら「ブラッシング」と「消しゴム」で育てる。
- 乾燥は必ず「日陰」でじっくりと。
- 仕上げの防水スプレーで未来の汚れをブロックする。
このポイントさえ押さえておけば、あなたのお気に入りのジャングルモックは、何年も、あるいは何十年もあなたの旅路を支える最高の相棒になってくれるはずです。
泥だらけになって諦めていたその一足も、今日からのお手入れで現役復帰させてみませんか?丁寧なメンテナンスこそが、究極の履き心地をさらに一段階、引き上げてくれるのです。


