「登山を始めたいけれど、どの靴を選べばいいか分からない」「歩きやすくて、雨の日もガシガシ履けるタフな一足が欲しい」。そんな悩みを持つ多くの方に、長年支持され続けている名作があります。
それが、メレルの代表作である「モアブ」シリーズです。
2022年にアップデートされたメレル モアブ 3は、先代の良さを引き継ぎつつ、さらに細かな使い勝手がブラッシュアップされました。今回は、実際に購入を検討している方が最も気になる「サイズ感」や「前作との違い」、そして「自分にぴったりのモデルの選び方」について、深掘りして解説していきます。
世界中で愛される「モアブ」シリーズとは?
メレルというブランドを知らなくても、この特徴的なデザインのシューズをアウトドアショップや街中で見かけたことがある方は多いはずです。
モアブ(MOAB)とは「Mother of All Boots(すべてのブーツの母)」という言葉の略称。その名の通り、ハイキングシューズとしての完成度が極めて高く、2007年の誕生以来、世界で累計2,800万人以上が履いてきたという驚異的な実績を持っています。
最大の魅力は、なんといっても「箱から出してすぐに履ける」と言われるほどの快適なフィット感です。一般的な登山靴は、履き始めに革を馴染ませる「慣らし履き」が必要ですが、メレル モアブ 3は最初から足に吸い付くような柔らかさがあり、靴擦れのリスクが非常に低いのが特徴です。
メレル モアブ 3と前作「モアブ 2」の決定的な違い
「見た目はそんなに変わっていないけれど、何が進化したの?」という疑問を持つ方も多いでしょう。実は、中身はかなりアップデートされています。
クッション性と反発力の向上
一番の違いはミッドソール(靴の厚みの部分)にあります。新しく採用されたコンパウンドにより、着地時の衝撃を吸収するだけでなく、次の一歩を踏み出す際の「跳ね返り」が強くなりました。これにより、長時間の歩行でも足が疲れにくくなっています。
インソールのサポート力が強化
靴の中敷き(インソール)も「キネティックフィットアドバンス」という形状に進化しました。土踏まずからかかとにかけてのホールド感が増しており、足が靴の中で遊んでしまうのを防いでくれます。
アウトソールのパターン刷新
靴底には信頼の「ヴィブラム TC5+」が引き続き採用されていますが、ラグ(溝)の形状が見直されました。泥詰まりしにくくなり、より多様な路面で安定したグリップ力を発揮します。
サステナブルな素材への転換
現代のニーズに合わせ、シューレースやメッシュライニングなどに100%リサイクル素材が使われるようになりました。環境への配慮を忘れないのも、アウトドアブランドとしてのこだわりが感じられるポイントです。
気になるサイズ感と選び方のコツ
ネット通販で最も失敗しやすいのがサイズ選びですよね。特に登山やハイキングで使う場合、普段の街履きと同じ感覚で選ぶと失敗することがあります。
基本は「普段より0.5cm〜1cmアップ」
登山用の靴下は、クッション性を確保するために厚手であることが一般的です。そのため、普段履いているスニーカーよりも0.5cm、余裕を持たせたいなら1cm大きめを選ぶのがセオリーです。
メレル モアブ 3は、つま先部分にしっかりとした保護パーツ(トゥキャップ)が入っているため、ジャストサイズすぎると下り坂で爪を痛めてしまう可能性があります。履いた時に、かかとに指が一本入る程度の余裕があるのが理想的です。
「ワイドモデル」の存在を忘れずに
日本人に多い「幅広・甲高」の足の方には、通常モデルよりも横幅を広く設計した「ワイド ワイズ(Wide Width)」が用意されています。
「長さは合っているけれど、小指の付け根が当たって痛い」という経験がある方は、迷わずワイドモデルを選んでください。無理に通常モデルのサイズを上げて対応するよりも、ワイドモデルで適切な長さを選ぶほうが、歩行の安定感は格段に上がります。
豊富なラインナップから最適なモデルを見つける
メレル モアブ 3には、用途に合わせていくつかのバリエーションが存在します。自分のスタイルに合うのはどれか、チェックしてみましょう。
1. シンセティック ゴアテックス(ローカット)
合成皮革を使用したモデルで、非常に軽量です。キャンプや軽いハイキング、あるいは雨の日の通勤・通学など、日常の延長線上で使いたい方に最適です。脱ぎ履きが楽なのもローカットの魅力ですね。
2. シンセティック ゴアテックス ミッド(ミッドカット)
足首までサポートがあるモデルです。本格的な登山道や、砂利が多い道を歩くならこちらがおすすめ。足首が固定されることで捻挫のリスクを軽減し、靴の中に小石や砂が入るのも防いでくれます。
3. ゴアテックス(レザー仕様)
アッパーに上質なピッグスキンレザーを使用したモデルです。合成皮革よりも耐久性が高く、履き込むほどに自分の足に馴染んでいく感覚を楽しめます。見た目の質感も良いため、クラシックなアウトドアスタイルを好む方に人気です。
実際の評判から見るメリットとデメリット
多くのユーザーの声を集約すると、メレル モアブ 3のリアルな実力が見えてきます。
メリット:とにかく「疲れない」と「滑らない」
多くの人が絶賛するのが、やはりその履き心地です。スニーカーに近い感覚で歩けるため、登山靴特有の「重くて硬い」というストレスがありません。また、ヴィブラムソールの安心感は絶大で、濡れたアスファルトや土の上でも滑りにくいという評価が目立ちます。
デメリット:岩場や過酷な環境には不向き
一方で、注意点もあります。ソールが適度に柔らかいため、大きな岩がゴロゴロしているような本格的な「岩稜帯」では、足裏に突き上げを感じることがあります。また、本格的な雪山登山には対応していません。あくまで「ハイキング・トレッキング・キャンプ」をメインとしたシューズであると理解しておくのが正解です。
長く愛用するためのお手入れ方法
メレル モアブ 3には、防水透湿素材の最高峰である「ゴアテックス」が搭載されています。この機能を長持ちさせるには、帰宅後のケアが欠かせません。
泥汚れが付いたまま放置すると、ゴアテックスの微細な穴が詰まり、蒸れやすくなってしまいます。使い終わったら柔らかいブラシで汚れを落とし、風通しの良い日陰で乾燥させる。これだけで、シューズの寿命はぐんと延びます。
特にレザーを使用しているモデルは、時々専用のクリーナーや保革剤で手入れをしてあげると、風合いが増してさらに愛着が湧く一足になりますよ。
メレル モアブ 3の評判は?サイズ感や2との違い、種類別の選び方まとめ
ここまでメレル モアブ 3の魅力について解説してきました。
圧倒的な信頼を誇るこのシューズは、初心者が最初に手にする一足としても、ベテランがリラックスして歩きたい時のセカンドシューズとしても、これ以上ない選択肢です。
最後にポイントを振り返りましょう。
- 前作よりクッション性と安定性が向上し、より疲れにくくなった。
- サイズは普段より少し大きめを選び、幅広の方はワイドモデルを検討する。
- ライトな使用ならローカット、しっかり歩くならミッドカットを選ぶ。
一歩踏み出すたびに感じる、メレル独自の快適さ。ぜひ、あなたもメレル モアブ 3を履いて、新しい景色を見に出かけてみませんか?その足元が、きっと素晴らしい旅を支えてくれるはずです。


